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セルフカット、ちょっと楽しい。

最近、自分の髪をセルフカットしています。


2年ほど美容院にも行かず伸ばしほうけていた髪も、
いい加減どうにかしないと手に負えなくなってきたなと思ったのが3ヶ月ほど前。

でも美容院には行きたくなかった。


なぜか。


簡単にいうと、パニック発作みたいになるから。


映画館とか、歯医者とか、美容院とか、
とにかく長時間拘束されたり身動きがとれないと、
どうにも不安が襲ってきて血の気が引いてくる。

かれこれ7年ほどこの症状に苦しんでいる。


この7年の間に何ヶ所か病院にはかかったけど、

医者が冷たかったり、
なんとなく症状が伝えきれなかったり、
悩んでるのに軽症だとみなされて相手にされなかったり、

確定した診断とかは特にもらったことはない。

適応障害かなとか、シチュエーションパニックだねとか、そんな感じ。


良くなったり悪くなったりを繰り返している。


だいぶ自分の扱いにも慣れてきたけど、
それでも美容院は毎回キツかった。


美容師さんはたいていは話しかけてくれるから、夢中に話してればそれなりに気がまぎれるのだけど、

それでも血の気が引く波は何度か襲ってきて、
毎度取り乱してしまわないかドキドキしていた。

美容院独特の、
スタイリング剤やカラー液などの匂いも、
それを助長してしまっていた。


あと、美容院ってオシャレだから、
なんか私みたいな垢抜けないセンスない者が行ってごめんなさいみたいな謎の卑屈もあって。


自分で切っちゃお。てなった。


実を言うと、
中学生の間はセルフカットしていた。

子供の頃はずっと母にカットしてもらっていて。

中学生くらいから母の仕事が忙しくなって時間がなくなってしまったので自分でカットしていた。



あの頃なんとかなってたんだからいけるんじゃね?



と思ってしまい、ついにハサミを手に取った。


みぞおち辺りまで伸びていたので、
最初は胸くらいまでに切って傷んだところを除く程度。

余裕で自分の目で見れる長さでのカットだし、
人には切ったかどうかもわからない変化だろうから結構気楽にできた。

次は鎖骨辺りまで。
ここまでになると後ろの髪を前に持ってきて切るのがちょっと苦しい。でもまぁいけなくはない。
一応まだ括れる長さだし仕事とかも問題ないな。

そんな感じで、大きな失敗なく徐々に切っていった。


セルフカットの怖いところは、

切れば切るほど、

「もっと切りたい」

という思いに駆られてしまうところ。


ついに、括れない長さに手を出してしまった。

化粧台の鏡と手鏡で、
右をみたり左を見たり後ろを見たり。

直接目視できないので、もはや勘で切るしかなかった。



中学の頃は、思春期といえど体育会系だったし、
すきばさみでだんだん短くしていってしまえば、
子どもの髪型としては問題なかったけど。


もう30がらみのいい大人。
しかも接客業。


何が何でも形にせねばならぬ。


と思えば思うほど、長さを揃えるためにどんどん切っていく切っていく。。。


気がついたら、顎のラインギリギリの長さになっていた。



鏡見て「短っ」てなった。



素人が切った髪だから、収まりも悪いし、たぶん毛先もすぐ傷んじゃうんだろうな。

オシャレな今どきなカットとかでもないし、左右差もまぁある程度はあるし。



でもなんだろうな。


なんか楽しくなっちゃったな。



自分の髪を自分で扱えるようになったら、めちゃくちゃ楽しいのでは?と感じた。

切り方がなってないから、毛先が当たって首が痒かったりしたけど、動画とか見て毛先がまとまるようにしたら、前より痒くなくなったり。

髪の性質って面白いなって思った。


いつでも、気楽に、
なりたいように、
自分の責任で、

なりたい自分になれたら、

めちゃくちゃ幸せなんじゃないだろうか。

なんかそんなふうに感じてしまって。


しばらくはセルフカットで行こうかなと思っています。


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