私が人の顔色ばかり伺う理由


小学2年生になった頃、友人がミニバスに入った。




どんなところかわかっていなかったが、
なんか運動して楽しめるところならいいかと思い、


チームが出来立てで人数が欲しかった親御さんたちに、半ば言いくるめられて入ることになった。

6年生が1人、5年生が2人、4年生3年生が1人、私たち2年生は2人。
私が入った頃はこれで全員で、私は1番年下だった。


人生で初めて、上下関係を体験したし、
ほぼ全く友達がいないコミュニティに入った。


当然バスケは1番下手だったんだけど、
それでもチームメイトと交流は持たなくてはならないなと感じた。


でも、なんというか、全く波長が合わなかった。


わかりやすく言うと、
私は根暗で、あとは根明みたいな感じだった。

だから話しかけられもしなかったし、
全然親しい人もできなくて悲しかった。



何度か話しかけに行ったけど、どれも会話が弾まなくて「何でこの子はこんなことを話してくるの?」
的なリアクションばかりだったので、こっちも段々話しかけなくなった。


一番記憶に残ってるのは、

天パだった5年生の子と2人になった時
「その髪は天パなの?」
と聞いたら、お腹殴られたこと。

8歳の私には、天パがコンプレックスになり得ることなど知らなかったし、
猫っ毛で直毛の私からしたら、
当時のその子の髪はとても魅力的だったから尋ねただけだったのだが。


あぁ、なんかとんでもないことを私はしでかしてしまったんだな、もう取り返せないなと思った。



私が入ってから半年ほど経った頃、
同い年の子が何人か入ってきた。

その中の1人と、少し仲良くなった。

このチームで、やっと一緒にいられる人を見つけられて少し安心した。



でもやっぱり、大きな疎外感は変わらずあって。



チームスポーツなのに、
チームメイトと全く仲良くなれず、
でも人数が足りないから試合には出さされる。

チームで一番下手で、
誰ともコミュニケーション取れないのに、
試合に出たって役に立てなくて、
プレー中も怒られてバスケすることすら怖くなる。

コーチもやっぱり、
バスケに積極的で、やる気のある子を可愛がるわけで。



だんだんミニバスに行くのが辛くなって、
サボるようになった。



サボらずに逃げずにやりなさいと母に叱られて、
久しぶりに練習に行ったら、

仲良くなれたはずのその子からも避けられた。



そりゃそうだよな。

練習サボるような子なんかと仲良くできないよね。
私が逃げたのが悪いんだ。



もう居場所はないな。

そう感じた。



とにかくずっと、居心地が悪かった。

私は弱くて変な子なんだろうなって、ずっと思ってた。


そういう目で見られてたから。
ってかそうだし。


でも親にはやめるなって言われるからやめられないし。


控えめに言って地獄だった。



今でも私は自分から人間関係作りに行かないし、

人の顔色伺ったり、

相手が仲良くなりたいようなアクションをしてくるとすごく不安になる。


なんでだろうって思ってたんだけど、


こういう体験が根幹にあるのかな。


基本的に私は誰とでも仲良くなれるタイプではなくて

だから仲良くなりたい人には、少しも弱くて変なところ見せたくない。

見せたら嫌われる。


そう思うから。

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