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『リハビリ看護の基本』について

看護の現場ですぐに役立つシリーズ

 『リハビリ看護の基本』を今読んでいますが、肝心の患者さんの病棟での生活全般の看護の仕方が書いておらず、患者さんの生活する全体像が見えてこない。その分機能訓練は詳しく書いてあります。

 看護師は主に生活面で、生活リハビリや生活する面での進められ方、注意点、患者の心理などが知りたかったので、本書に期待していた臨床に即した本とは少し違いました。

 あと、リハビリのチーム連携について何も書いてないのは残念でした。😅リハビリスタッフとのカンファレンスは必須なんですが。。。

 なので、教科書からまとめてみました。


回復期リハビリテーションの場に求められる看護の役割

 ①疾患から生活への視点の転換 ②使えるADLの拡大 ③自立度の拡大に伴うアクシデントの予防


・高齢者を生活者としてとらえ、自立支援していく。

・チームアプローチに役立てる。看護師は、生活歴を把握し、どうしたらもとの生活に近づけるか、またはどのような生活を希望しているのかという「生活機能からの視点」を持ち、チームの方針へ反映させていく

・障害受容と精神的支持。高齢者が障害を受容できるよう、障害受容の段階に応じたケアを提供していく。機能回復の成果が現れにくい時期でもあり、意欲を低下させやすい。精神・心理面の情報を他の職種に伝えていく。

・できるADL(訓練室で)を使えるADL(病棟に応用)にするため、看護計画を立案する。

・異常の早期発見・再発予防。急性期から早期に回復期リハ病棟(病院)にこられる方もいるので、病状が不安定な高齢者もいる。病態に応じた治療を提供していく。

・ADL拡大に伴い、訓練で実施している以上の行動をしたり、車椅子のブレーキかけ忘れなどによって、転倒のリスクが高まる時期である。転倒後症候群により活動性が低下する。そのため転倒予防といった安全管理も求められる。ベッドの高さ、位置を高齢者一人一人に会わせて調整、補助具の教育も必要である。

 やっぱり、教科書は偉大でした。

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