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正解が欲しい若者たち

「最近の若い子は…」と言い出したら終わり、みたいな感覚を中年は皆持ってると思うのですが、とうとうこの「最近の若い子って」をいう状況になってしまいました。終わりです。ぱぴこです。

Twitterでも呟いてたのですが、最近の若者の「皆すごく素直でいい子なんだけど、正解を教えてもらいに来る」って話をします。

…おや!? 新卒のようすが…!

おかしいんですよ。

Twitterでも呟いた通りですが、新卒研修及び新卒受け入れをこの数年やっている中で「えええ……」となる体験が多く、かつ今回の新卒研修でその傾向が強く感じました。

どんな傾向かというと「正解を欲しがる」「提示してもらいたがる」ということです。

正解から外れたくないから、質問をしてくる観点が全部「これはあっているのか、間違っているのか」などの、表現に対する些末なことが多くて、「いや、こう解釈すればいいんじゃないですか?解釈のヒントを与えてしまうと考える部分が狭まるから嫌なのだが…」的な気持ちになることが圧倒的に多い。

昨年度、新卒配属受入れをした結果、「うううううん」と悩んでいたところに、「これを読むのだ!現代の若者のことがわかるのだ!」と教えてもらって読んだ結果、目から鱗ぉ!!!!!めっちゃよくわかる!!!!!となったのが、こちらの本です。いやぁ、まじで「あるある」が並んでいた。

著者の方のインタビューを見ても「あるああるあるある」と首がもげる状態の赤べこになります。

誰だって正解は貰いたい、自分で考えるのだるい、答えをくれ!と思うって?わかる、わかるよ。でもなんていうか、それは自分で考える範囲だし、それ聞いてどうするのってことが多いっていうか…っていうのを、すごく端的に表してくれていた部分がこちらの引用部分です。

「いい子症候群」の若者が持っている感情って、多くの人が感じることではあるんですよね。人前でほめられると恥ずかしいと思うこともあるし、とくに複数の中で何かを決めようとしているときって、自分で責任を取りたくない、できれば誰か決めてくれないかな、みたいな感情は絶対ありますよね。もちろん、精神的な安定っていうのは大事ですし。

こういった気持ちって、少なからず多くの人にあると思うんです。で、ここからが私が注目する最近の変化点なんですが、こういった気持ちはあるんですけれども、われわれの日常の行動、あるいは人生における意思決定のメインにはなりにくかったとは思うんです。

つまり、「わかります、わかります」とは思うんですけれども、それを主軸に人生を決めていくっていう状況になっていたかというと、そうでもなかったのではないかなというふうに思うんです。

テンプレ型の教育で増えた「いい子症候群」の若者「最近の若者は…」と嘆く前に大人がやるべきこと

めっちゃわかる…となります。

みんな「いい子で素直で感じが良くて、飲み会とかにも嫌な顔しないし、コミュニケーションが難しい子はいない」んです。でも、とにかく意思がないというか、「そういうものなので、そうします」が全部の基本なので、「そこでとまるの!?」という点で止まります。中年から見たら「なに!?」と思う生態を把握する、その上でどうしていくか、はなかなか悩ましい部分があります。

『テンプレ型の教育で増えた「いい子症候群」の若者、「最近の若者は…」と嘆く前に大人がやるべきこと』というタイトル通りの状況に陥っている中年ですかしながら解説されて「そうそう!」となっても、解決策としてどうしていけばいい?という点は正直よくわからねぇ…というところです。

手取り足取り、その生態に寄り添う余裕は我々にはないというか、失敗してもいいからやってみてくれ、それからしか学べないよ。筋肉の使い方をいくら本で読んでも、実際に体を動かせなかったら意味ないじゃん?という部分の、「いくら本を読んでも」な部分を一見そうとは見えない「さわやかで社交的な人」がやってくるし、それが「基本動作」なので、全員にその話しなきゃだめなの!?無理!!!と頭をかかえています。

素直でいい子で従順

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ありがとうございます。『あなたの課金は、私の課金』を標語に経済をまわしていきましょう。