水田 淳

小説家として17年間執筆中。 IT企業で働きながらをしながら小説を書き、引き寄せの法…

水田 淳

小説家として17年間執筆中。 IT企業で働きながらをしながら小説を書き、引き寄せの法則の論理的な考察をアメブロで書いています。 原付バイクで日本を縦断するバックパッカーからいつの間にか支社長に、そして独立を目指す3人の子供を育てる37歳です。

マガジン

  • 人生を意識的に変える方法

    人生を意識的に変える方法は、思考は現実化するや、引き寄せの法則、あらゆる自己啓発本を読んでも上手くいく人と行かない人がいる。その原因をすることで誰でも人生を変えられる方法を紹介しています。『一冊で人々の人生いい方向に変える本』を目標として執筆いたしました。第三章まで無料です。

  • アカキンさん

  • 海の底と太陽の森

    過去受賞作品  15年前の処女作品。新風舎文庫大賞で優秀賞受賞。 心に問題を抱える主人公。日常のなかに侵入してくる海の世界。深海の世界へ答えを探しに行く。村上春樹から影響を受けたリアルファンタジー小説です。

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パパ・ピーマンもとい・水田淳とは何者なのか

みなさんこんにちは!  大阪生まれ、沖縄在住。3児の父。1982年生まれ。37歳です。 小説を書きながら、日々新しいこと、興味があることに挑戦しています。 私の生い立ちを少し紹介します。 私はミュージシャンを目指して多感な10代を過ごしましたが、挫折して小説を書き始めました。 ふとしたきっかけで大阪から石垣島に22歳で移住。 バイトをしながら小説を書いたり、サーフィンをしたり、夜光貝という大きな巻貝を加工してアクセサリーを作り、お土産屋さんや路上で販売したりしていま

    • 依存と支配

      依存と支配  前述した通り、不安や恐怖からくる行動によって得られる結果は依存である。これは何も物に限った話ではない。仕事や恋愛相手、酒、たばこ。依存と聞いて思い浮かべるものは沢山ある。  大事なことはまず自分が何に不安を感じているか。何に依存しているのかを観察して知ることだ。  多くの人にとって最も身近で不安の種であるのはお金であると思う。お金に不安を抱き、不安から動くことによって、結果としてその解決策に依存し、それを維持するために行動し続ける。このような人生になってい

      • 恐れから行動してはいけない

        恐れから行動してはいけない  恐怖や不安から行動する結果は良い結果を得ることはできない。そして不安や恐怖からそれを除去するために行う行動は依存を生む。  たとえば保険だ。事故にあう不安、事故で多額の負債をかかえる不安から保険に入る。保険に入れば安心だが、事故にあう不安が解消されるわけではないので、保険に入り続けない限り安心することはできない。つまり保険に依存した状態になる。  ミスをするのが怖くて、ミスをしないように練習をする。これもミスをする不安や恐怖はなくなる

        • 人生を意識的に変える方法 ~自分の望んだ人生を歩むために必要なこと~

          はじめに 本書を手に取ってくれてありがとうございます。あなたは、少なからず人生を意識的に変えたいと思っている。或いは、人生を意識的に変えられるなら方法を知りたいと思っているのだと思います。  いま世界には様々な自己啓発本があります。代表的なもので言えばナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』やジェームズ・アレンの『原因と結果の法則』スティーブン・R・コヴィーの『7つの習慣』などが有名です。それぞれに理論があり、実践することで人生がより良くなる方法を紹介しています。  これら

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          フォロワーや読者の皆様へ

          いま、小説『パラダイムシフト』更新がストップしていますが、書いていないわけではなく、実はほぼ完成しています。 更新しない理由は、私が理解すべきことがあり、それを理解しないことには納得のいく完結ができないことがわかったからです。 その理由が知りたいという人はアメブロをみてください。 私は小説をしっかりと完結させるために、引き寄せの法則を論理的に考察する、というアプローチで私が書いているものはなんなのか。私がアクセスしてきた文章の源泉はなんなのかを知ろうとしています。 そ

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          執筆中のパラダイムシフトの現状

          こんにちは。パパ・ピーマンです。 現在執筆しております『パラダイムシフト』ですが、あと数話で現在書いているところまで到達してしまいます。 物語としては半分が過ぎ、終盤にむかう展開で一番面白い部分となっておりますが、そこまで書ききれていないのが現状です。 『パラダイムシフト』の企画がスタートしたのは2016年の5月のことです。 すでに3年以上の歳月がかかっています。そして半分しか完成していないです。 ずっと集中して書けていたわけではありません。 現在の仕事に就職して

          執筆中のパラダイムシフトの現状

          海の底と太陽の森 18.そして最後の質問

          「そういえば精神が増えるとか、ここに来る前に話していなかったですか?」僕が急に思い出したように聞く。まあ急に思い出したわけだが。 「ああ…増えるよ」彼が少しだるそうに答える。 「どうしたんですか? 話したくないような内容なんですか?」僕が彼の態度に少し驚いて聞く。 「いや…別にそう言うわけじゃないですよ。少し長く話したせいか疲れました」彼はそう言って微笑む。 「疲れるとか、そう言うのがあるんですか?」僕も少し笑って聞く。 「勿論あります。それに普段こういう感じで直接

          海の底と太陽の森 18.そして最後の質問

          海の底と太陽の森 17.存在の理由

          穴の中は恐ろしく狭い。じっとしているのが嫌になるくらいだ。早く抜け出したくなる。 芋虫のように身体をくねくねと曲げて進む。手は思ったように力が入らずに、肘がやけに痛い。 芋虫のようにして進むと、削られた幹が身体にフィットして、進みがやたらに速い。自分が昆虫になった気分だ。 今のままだと気持ち悪いといわれて、殺虫剤をかけられてしまう。早く羽ばたかないといけない。 幼虫は気持ち悪い。成虫は美しい。僕はそんなに変わらないのに…。 先に行ってしまった男の姿は闇で全く見えない

          海の底と太陽の森 17.存在の理由

          海の底と太陽の森 16.模索者

          空が小さくなっていく、近づけば近づくほどに巨大になっていく。 下から見えた微かな木は、今や僕の視界を完全に埋め尽くしている。その異様。他の木々との違い。 その木は、まずその大きさが今までの最大であった。 横に幹と同じくして果てしなく広がり。縦には僕に覆い被さるようにして空を半分以上覆っていた。 壁の様な幹に、壁の様な木が寄生していた。そしてその木から、僕を運んでいるツタは伸びていて、他の木に張り付いていた一本のツタも全てこの木から垂れ下がっていた。 ツタの数は膨大で

          海の底と太陽の森 16.模索者

          海の底と太陽の森 15.太陽の森

          寒い。手がかじかむほどに、ここには温度と言うものはないのか? 15秒ほど前。 木が根を下ろしている部分、おそらく土の部分に、僕が含まれている空間が重なった。 天井はみるみるうちに僕達に迫ってきて、やがて大人の背丈の案内人に重なった。 彼の頭は天井のラインと重なり、そこから少しずつ消えていく。 僕はそれを見上げながら握っていた彼の手を感じている。彼の手から不安が感じる。 それに伴って僕の心も不安になる。彼の上半身は完全に消える。天井の大地は僕の体に到達し、すぐさま眼

          海の底と太陽の森 15.太陽の森

          海の底と太陽の森 14.埋まっていく私

          一歩前に進んだだけの僕の世界が少し変わる。 「あなたにとっての大きな一歩でしたね。そしてあなたは宇宙を知る。いつかの人類と同じように」低く使い古された声は僕を少し驚かす。 僕が手を取って前に立っている男は背丈や格好こそ同じだが、あの海の案内人ではなかった。 そして同時に僕の視界も大きく変わっている。髪はセミロングで白髪。癖毛で自然にうねっているが、汚いのとは違っていた。 ひげも白く口を覆って生えていて、その下には年月を感じさせるしわと皮膚が、清潔に収まっていた。 老

          海の底と太陽の森 14.埋まっていく私

          海の底と太陽の森 13.上昇する空間

          目まぐるしく変わる景色の中で、僕は寝そべっている。 僕は小さな空間に男と二人で存在していて、彼は右に立ち、僕は左に倒れこんでいる。世界がクルクルと回っている。 スロットマシーンのリールのように。ただわかることが一つ、空間が上昇している。 昇っていく僕達の空間。右にいる彼と僕には明らかな違いがあって、僕は寝転がっていてもそれがハッキリわかった。 彼はずぶぬれで立っていて、僕は海の中で寝そべっている。 滴り落ちるしずくと、肌に張り付いたワイシャツ。彼はそれをハンカチで拭

          海の底と太陽の森 13.上昇する空間

          海の底と太陽の森 12.流動的な部屋

          風景は透明で空気は透き通るように澄んでいた。 窓の外は街を全て見渡せる高台に建っている。建物は透明度のメモリを落としたみたいに薄れていた。 暗い世界に、眩いばかりの小さな光が無数に散らばっている。光は一つ一つが小さな球体で、その中から無数の光の線が触手のように伸びている。 その触手のような無数の線がそれぞれくねくねと動いていた。その光の球体は落ち着きがなく、常に動き回っていた。 空を見上げると、さっき窓の淵に足を付けていた女性が…と言っても今は女性かどうか判別できない

          海の底と太陽の森 12.流動的な部屋

          海の底と太陽の森 11.海の底

          僕は目を開けると仰向けになって寝転がっていた。 何度か瞬きをする。僕の目に映る景色には二つのものが映っていた。僕が住んでいた団地と月の揺らめきだ。 また何度か瞬きをする。今いる場所には閉鎖感があって空間がやたらに狭い気がする。団地から数メートル離れた所に壁のような影があって、海面までずっと伸びていた。 暗くて材質も何もわからないが、黒い壁のような物が団地の周りを四角に囲っていた。 団地の入り口には明かりが点いていて、その光で僕は照らされていた。 僕が住んでいたのは四

          海の底と太陽の森 11.海の底

          海の底と太陽の森 10.僕の街

          僕はサラリーマンが去った後、少しずつ横に流れていた。 気持ちを行きたい方向に動かすと進んでいく。その行為は僕の意思で行なわれていて、何処まで行くのも自由だった。 僕は街の上空にいて、何を見る事もなく左右に揺れている。 今まで暗くて何も見えない森や、暗い海の中で僕は存在していた。ここは静かで明るい。 高揚感が僕の中を進んでいく。太陽の光が僕にぶつかり、街の中に何本もの線が入って行く。 僕は雲のように、光を透したり遮ったりして景色を操る。世界は美しく変化していく。 僕

          海の底と太陽の森 10.僕の街

          海の底と太陽の森 9.深く透明な海

          無重力というのは不思議な感じだった。 自分が全く動かなければ自分が存在しているという感じがしない。 僕の体の感覚は何もなくて、ただ動かすと、そこにさっきまでなかった物が動くという感じだ。 僕は自分の意思で沈み込んでいかなくちゃならない。 僕はこの暗い海の底に進まなくちゃいけない。 太陽の光はさっきよりも明るくなったように思える。 太陽は移動しているのだろうか?  それとも僕が知らない間に流されているのだろうか?  どちらにしても少し肌が暖かくなった。僕は少しだけ

          海の底と太陽の森 9.深く透明な海