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Engineer Career Study #1「スペシャリストとしてのキャリアを拓く」からの学び。

Engineer Career Study #1(2021年1月19日開催)

1. オープニングセッション「スペシャリストになる覚悟」
  - 株式会社リクルート APソリューショングループ マネジャー 兼 シニアソフトウェアエンジニア・Japan Node.js Association 代表理事 古川 陽介さん

2. 特別対談「スペシャリストとしてのキャリアを拓く」
  - モデレーター:株式会社レクター取締役・一般社団法人日本CTO協会理事 広木 大地さん
  - パート1:古川 陽介さん
  - パート2:松本 亮介(まつもとりー)さん
  - パート3:和田 卓人(t_wada)さん

キャリアを考えるにあたって学びが多い内容でしたので、あくまでも個人的なメモですが残しておきたいと思います。

なお #3 が 2021年7月30日に開催されますのでこちらも是非ご参加ください。


#1 について、

好きなこと・得意領域を見つけて没頭すること、そしてコミュニティ・社会のためになるように設計してアウトプットしフィードバックを受け取ることの重要性を感じました。
スペシャリストとしてのキャリアにご興味あるエンジニアの方は、是非、Youtube の動画アーカイブを参照ください。(全編で90min 程度ですので、1.5倍速で視聴いただければ 60min 程度で視聴できます。)


※ 以下、個人の解釈によるメモです。間違い等あればご指摘お願いいたします。

オープニングセッション「スペシャリストになる覚悟」/古川 陽介さん

スペシャリストとマネージャーは両立しうるもの。両立することでエンジニアコミュニティへの還元・チームへの還元が良い循環となり、自身もやれることが広がっていく。まずは、スペシャリストになるために覚悟を持ってチャレンジ・アウトプットし続けることが重要。(次項に続く)

- スペシャリストとマネージャーは対立する概念ではない。開発においてチームで成果を出すことが常なので、スペシャリストでもマネージャーでもチームで成果を出すことに変わりない。

- チームメンバーが優秀ならばマネジメントを行いながらコードを書くことができる、つまりスペシャリストとマネージャーを両立できる。採用・育成が重要。良いサイクルは、チームで出した成果をエンジニアリングコミュニティに発表・還元し、興味を持って頂いた人を採用して、育成も含めチームに還元していくという流れ。スペシャリストとマネージャーの両立は大変だが、大変さを乗り越えればやりたいことが出来るようになっていく。

- リクルートにおけるシニア/スペシャリストの要件:社内外でエキスパートとして認知されていること、その人が一人いるだけでプロダクト戦略が変わる。通常では作れないものを作れること。昔風に言うと「ガンダム」、今風に言うと「柱」。

- スペシャリストになるために心がけるべきことは「1.自分の責任にすること」「2.息を吐き続けること=アウトプットし続けること」「3.常に何かしらチャレンジすること」。自分の責任でチャレンジし息を吐き続けると、スペシャリストになるためのロールが与えられる。

特別対談「スペシャリストとしてのキャリアを拓く」パート1:古川 陽介さん

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(前項からの続き)没頭できるものを見つけ、一緒にやれる人を見つけることでスペシャリストとなっていく。そして、一時的な成長実感の落ち込みを伴いながらもマネージャーロールを追加していく。

- node.js が楽しくて没頭し、blog などで発表するとリアクションが返ってきてコミュニティと共に成長していった。

- マネージャーになった直後はコードを描く機会が減り、技術者としての成長実感は一瞬落ちる。その後、チームの運営にも慣れてシニアソフトウエアエンジニア(スペシャリスト)とマネージャーを両立できるようになった。


特別対談「スペシャリストとしてのキャリアを拓く」パート2:松本 亮介(まつもとりー)さん

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没頭し続ける中でも、常に社会への還元を意識することで構築されたキャリアだと感じました。(没頭できる楽しいことに取り組む。 => 出来ないことを出来るようにするために周りのすごい人を常に追いかける。 => 社会に還元するサイクルを考えて実行(言語化)していく。)

- 「ひたすら頑張る」から、楽しくずっとやっていたら、しんどいとかでも選んだとかでも戦略的とかでもなく。楽しくずっとやっていたらこうなった。

- やればやるほど、色々な分野のすごい人のモノが目に入るようになってきて、今も引き続き。意識をして見るものを選んでいるわけではなく、出来ないことを出来るようにするために、こういう行動になっているのかもしれない。(※ 全体的にキャリアグラフの成長実感水準が低い理由)

- 自分が没頭できる楽しいことに対して素直に取り組む。それが社会に還元されるサイクルを考えて作って、社会に還元するために言語化していく。


特別対談「スペシャリストとしてのキャリアを拓く」パート3:和田 卓人(t_wada)さん

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『テスト駆動開発』の概念的存在でもある t_wadaさんの乱高下するグラフ。実際に色々と試す過程で、得意/不得意を把握し、不得意を切り落とし得意を伸ばすことの重要性が表れているグラフです。その流れの中でも、アウトプットすることが得意領域強化に繋がっているように見受けました。アウトプットしていくこと大事!

- はてなダイアリー開始(t-wada アカウント開設)後から、いろいろなことを blog に書いたり勉強会に出たりを開始。勉強会で発表をしていると、テスト駆動開発について書いてみないか?と WEB+DB PRESS 巻頭特集を執筆。その後、講演・寄稿依頼が増える。

- 受託開発の社長になった。遠方の複数受託案件をマネジメントするがいまいちパリッとせず、そこにリーマンショックで収益減少。

- 景気に大きく左右される受託開発から、収益構造・スキルセットの変更を試みた。「来た仕事を受ける」ではなく「自分から売れるモノを持っていく」という考え方でこれまでの経験を再パッケージ化。その際、ブラウザから逃げてはいけないと考えて Javascript を学ぶ。結果、ライセンス収入源を得た。

- 収益構造がさらに変化。受託開発収入・ライセンス収入に、技術顧問業を追加。

- 結婚ではアウトプットが安定した。子供が生まれると、子育てに軸足を置くのでコードを書く量・本を読む量が一気に減る。自分のアウトプットを洗練させることに注力した。

- 長所・得意なものをさらに磨き、不得意なものは得意なものをさらに伸ばすことで埋める。


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