イラン!オラン!アラン!


言っておくが、いかなる着想も作品ではない。そして、この機会にすべての芸術家に忠告しておくが、たんに可能だというにすぎないものを相手に、どれがもっとも美しいかと考えるのは時間の無駄というものだ。可能なものはどれも美しくなく、現実のものだけが美しい。まず作りだし、そのあとで判断せよ。それがすべての芸術をなりたたせる第一条件だ。(アラン、長谷川宏訳『芸術の体系』2008年、光文社)

おじいちゃん、グループを作ったり作りかえたりすぐするけど、そのグループを構成する要素は人の子なんだよ?というのがわたしの口癖です。それに、オーディションに来た子じゃなくて能動的にスカウトしてきた子についてはちゃんと責任とれよと思ったりもたまにします。でも、もしかしたらおじいちゃんもアランと同じ思想の持ち主なのかもしれませんね。まず作ってみて、舞台の上にのせてみないとその真価はわからないから、とりあえずいろいろ作ってみてしまうのかもしれない。願わくばおじいちゃんが美しいと思うものとわたしの美しいと思うものが一致しますように。

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