島津 共範 / Cologores

「新しい朝」へ。翻訳・物語・イラスト・コーヒーを通して、「個人と社会的価値」「個人と社会の関係性」を考察。 色彩と言語の共存を目的とし、対話(dialogue)を重ねていく空間Cologores運営者。 https://colorespapeles.com/
固定されたノート

2人の最後の少年が、その困難さの大まかな輪郭を理解して別れるまでの話

この先の厳しい世界を予感する小学6年生

平成が始まって5年が経ったころ、北国の小さな村に、2人の小学6年生がいました。

ひとりは、登校拒否を繰り返す少年で、もうひとりは、幼いときに聴力を失った、強くて優しい少年でした。

登校拒否を繰り返す少年とはぼくのことで、聴力を失った少年はY君といいました。

クラスメイトやぼくは、Y君と話すとき、2つの方法で話しました。ひとつは口を大きくはっきりと動か

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「この瞬間を日常生活と感じられることが奇跡」ということについて

自分の生活圏に、大切な人と一緒にいられること。
彼らにコーヒーを淹れる時間を確保できている、ということ。

見方によっては、なんでもないことです。

でもそれは、他の何にも取り換えることができない「奇跡」だということをぼくは知っています。

1. なぜ「日常=奇跡」と感じるようになったのか?

分かりやすく言うと、

ぼくは幼少期から「家庭のプレッシャー」を受け、青年期に「言語的障害」を抱え、現在

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