4/22〜4/28

4/22


僕は面白いものや面白い人が大好きだ。
特に芸人で誰が好きかと言われたら今はジャルジャルと囲碁将棋と答えるだろう。

そんな僕の好きな2組が出場していたお笑い賞レース ザセカンドのノックアウトステージが行われた。
グランプリファイナルに進むことができるのはわずか8組なのだが、結果的に僕の好きな2組はこの8組に残ることができず敗退した。

僕はこのノックアウトステージの配信を観ていないので、どんな漫才をしてどんな対決になったのか詳細は知らないが、ジャルジャル は母心に、囲碁将棋はタイムマシーン3号に、それぞれ敗れたらしい。

Xのお笑いアカウントを開くと、それぞれのファンがそれぞれの言葉で悔しさだったり励ましだったりの想いをポストしていた。
僕はそんな数々を見て「なぜ僕はこういうポストをしようと思わないんだろう?」と自身を不思議に思った。

Xのフォロワー同様、僕もこの2組が大好きなはずなのに。
もしかして、この2組に対する熱が冷めてしまっているのか?

とかも考えた。

けど答えは、たぶん、僕が"面白いもの"が好きだからだと思う。
僕が好きなのは"面白いもの"で、あくまでその"面白いもの"という括りの中に好きなお笑い芸人がいる。という感覚だ。

もちろん僕の好きな2組が敗退してしまったことを残念に思う気持ちはある。
だが、それ以上にそんな2組より面白いコンビ、面白いネタに出会えるかもしれないという期待感の方が強い。
囲碁将棋に勝ったタイムマシーン3号がどんなネタをするのか楽しみだし、
ジャルジャルに勝った母心に勝った金属バットのネタが楽しみである。

僕は常に新しい"面白いもの"に出会いたいと思って過ごしている。
だから僕はYouTubeのオススメに出てきた再生回数200回程度の知らない芸人の漫才をとりあえず再生してみるし、どこの誰かもわからないパーソナリティのやっているポッドキャストを聴いてみるし、レビューが1つもついていないどんな話なのか分からない小説をaudibleで再生してみたりする。

これらの行動をブツ切りで見ると、かなり一貫性がなく気分の赴くままにしているような行動かもしれないが、
でもそこには一貫して『面白いものに出会いたい』という純粋な気持ちがあるのだ。
もう面白ければなんだっていいのだ。

僕が面白いと思っている人達の作った面白いネタよりも面白いものが見られるかもしれないザセカンドがとても楽しみ。

4/23


もう春も終わりますが。



6篇の短編小説から成る物語ですが、その中でも『あなたの鼻がもう少し高ければ』が特に印象的だった。

整形手術の費用を稼ぐためにギャラ飲みのキャストに応募する女子大生が主人公の物語なのだが、そういう女性の解像度が高過ぎて感動した。

流れてきたアパレルの広告を反射的にタップする。セールか。こういうサイトあったんだ、なんかふつうにかわいくない? でもけっきょく骨格ストレートって限界あるんだよ、こういうフレア系とか全滅すぎて笑えるよな。まじ骨格ウェーブで優勝したい。だいたいなんでわたしはブルベ冬として生まれてこなかった人生なのか。どうでもいいけど黄色すぎるから顔。そんなふうに何秒間かがっかりして、またべつのページに飛ぶ。

春のこわいもの あなたの鼻がもう少し高ければ
著作 川上未映子
 https://www.shinchosha.co.jp/book/325626/preview/

こういう感じの女性って実際にいるが、
常に誰かと比べながら生きていて苦しくないのかな?と思う。
勝手に自分で比べて勝手に凹んで「マジ病んだー」とか言っているので、やはり苦しいんじゃないのか?
いや、病んでないのに口癖のように病んだと言っているだけなので、実際にはそこまで苦しくはないのかもしれないが、やはり少しは苦しいんだとは思う。
それでも誰かと比べなきゃ気が済まないのだから、そこには狂気すら感じる。

こういう人って誰かと比べ続けて一生を過ごすのだろうか。
若いうちはいいかもしれないが、歳を取ったらどうなるんだろう?
おばあちゃんになっても、
「トヨコはやっぱイエベじゃのう。ワシにはその色は似合わんわい。
あーあ、骨格ウェーブで優勝したいのう〜。」
とか言っているのだろうか。

ウェーブを描くのが自分の腰骨になる前に、はやく自分なりの価値観の軸みたいなものを持って生きていけるようにならないと、かなりキツイおばさんになってしまう気がする。

4/24


車の窓にカーテン付けてる人っているじゃないですか?
あれなんのためですか?

カーセックスのためとしか思えないんですけど。

カーテンを閉めて、より安全にカーセックスしたいとかですか?

でもカーセックスって誰かに見られるかもしれないというスリルが良いんじゃないですか?

カーテン付けてより安全なカーセックスがしたいって、それはスリル感が醍醐味のカーセックスにおいて論理が破綻していませんか?

どういつもりなんですか?

…え?
車中泊することがたまにあって、その睡眠をより快適にしたいから?

それはそれでちょっと破綻してませんか…?


4/25



『CHARA CHA CHA CHARA CHA〜♪

右から、右から 何かが来てる 僕はそれを左へ受け流す♪


いきなりやって来た 右からやって来た♪


ふいにやって来た、右からやって来た 僕はそれを左へ受け流す♪』


「ちょっと待ってください!
一体何を受け流していたんですか?
それって受け流して良かったものなんですか?
受け流してはいけない大切なものだったのではないですか?」

『…右からやってきたものが何なのか、それが大切なものだったかどうか、人はそれを受け流してから気付く生き物なのです。』

「どういう意味ですか?」

『…例えばあなたは、この前行った歯医者の歯科助手さんがものすごくタイプだって思いましたよね?
連絡先だけでも紙に書いて渡そうかとも思ったけど、まあいいかとやめましたよね?
あの時、連絡先を渡していたら、関係が発展し、恋人になり、やがてあなたの妻になっていた世界線があったのです。
それを知らずに、あなたは歯科助手さんとの出逢いを右から左へ受け流したのです。』

「…!
…そんなの!そんなの嘘だ!
そんなデタラメ信じるか!」

『…これはどうでしょうか。
数年前、あなたは祖母の家で飼っていた金魚を川へ放流しに行きましたね。もう80歳を超えた祖母には餌やりも水槽掃除も大変だろうと決めつけて。
祖母は「大丈夫だから、なんとかするから。」と言っていたにも関わらず。
あの金魚はあなたが小さい頃に祖母と行った夏祭りで取ってきた金魚でしたよね。

あなたの祖母はその金魚を眺めるのが好きでした。
金魚を眺めていると、孫であるあなたとの思い出が蘇ってくるようで。
それをあなたはあなただけの判断で奪ってしまったのです。
…あなたの祖母の認知症が急速に進行したのはそれからでした。
今ではあなたの名前さえも忘れてしまった…
あの金魚が、あなたと祖母を繋ぐ記憶のトリガーだったのではないですか?
あなたはあの時、祖母の声を右から左へ受け流したのではないですか?』

「そんな…
俺は、俺はそんな大切なことを右から左へ受け流してしまっていたのか…
おばあちゃん…ほんとにごめん…」

『おっと、すみません。
暗くさせるつもりはなかったのですが。
なにも受け流すことが悪い事ばかりではありませんよ。
受け流して良かったことだってありました。』

「受け流して良かったこと…?」

『はい。
例えば、先週の金曜日。
あなたは3丁目の大通りでキャッチのお兄さんにしつこくバーへ勧誘されていましたね。
けれど、あなたはその勧誘を右から左へ受け流しました。
あそこで受け流していなかったら、10万円ほどぼったくられていたところでした。

あとは、この前、地元の友達からの突然のお誘いLINEがありましたね。
あれもマルチへの誘導だったので、受け流して正解でしたよ。』

「そうだったのか…危ないところだったな…

…なあ、勝山さん。
頼みがある。
これから先の人生で、受け流すべきものとそうでないものを、今のうちから俺に教えてくれないか…?
俺はもう、後悔したくないんだ…!
勝山さんなら分かるんだろ?なあ頼む!」

『…先ほども言いましたが、人は受け流した後にその良し悪しに気付く生き物なのです。
私が知るのは、結果として受け流すべきだったかどうかということだけで、未来のことは私を含む誰にも分かりません。


しかし、今日、私と出会い、私の歌を聴き、私と話をしたことで、あなたは今後、右からやってきたものを左へ受け流すべきかどうかを、これまでより慎重に決断するのだろうと思います。
昨日より少しだけでも、その決断を慎重にしてくれるようになってくれれば、それで十分だと思います。
右からやってくるものとの出会いは、一期一会です。その出会いに、少しでも慎重に向き合ってくれれば、それでいいのです。』

「そうか…。
ありがとう勝山さん。
勝山さんと、この歌に出会えたこと。
そのことは右から左へ受け流さずに、心に留めておくよ。」




4/26


自分の心を落ち着けて冷静になりたい時、頭の中で冷静に冷静にと唱えようとすると、
どうしても「冷静〜♪」というフレーズがニューヨーク嶋佐の声で再生されてしまう。


僕は特段、ニューヨークが好きというわけではないが、このネタは大好きだ。
なぜかツボで何度観ても笑ってしまう。



まず嶋佐の顔がずっと面白い。
その面白さがベースとしてずっとある上に、平成初期感のある曲調・歌詞・展開などの色んな面白さが乗っかってくるので、そりゃあ強烈だ。

そしてもう一つ、M-1ツアーでこのネタを生で観た時のインパクトが凄かった。

会場は渋谷のLINE CUBEだったのだが、その会場で嶋佐の歌声がやたら綺麗に響く響く。
あまりに綺麗に響くので嶋佐自身も気持ち良くなっていた感じがしたし、屋敷さんもいつにも増して笑いながらツッコんでいて楽しさが倍増していた。
なんか会場の空気感が良い意味で異様だった。
その時の思い出が僕の中でこのネタの面白さに補正をかけているのだと思う。

ライブ会場で堪能するお笑いは、画面越しに見るのとまた一味も二味も味わいが変わってきたりするから不思議だ。

来月はジャルジャルの単独とザセカンドツアーの2本に行けることになったので今からウキウキが止まらない。
日常生活にまでも侵食してくるような強烈なネタに出会えたら嬉しいなあ。

4/27


親戚に赤ちゃんが産まれたので会ってきた。
人生で初めて赤ちゃんを抱っこした。

…やばい。
可愛過ぎないか。
なんだこれ。
顔を見ているだけで飽きない。
一生見ていられる。

そんなことを思いながら抱っこしていると、親から「首座ってないんだから、気道確保してあげてね!」と言われた。

おい、ちょっと待ってくれ。
こっちは抱っこ初めてなんだよ。
説明してくれよ。
今の姿勢で気道ちゃんと確保できてるのか?
教えてくれよ。
僕が上手く気道確保できなかったせいで、もしものことがあったらどうするんだ?

みたいな不安が一気に襲ってきた。

え?できてるよね?
だって呼吸はできてるもんね?
大丈夫だよね?
え?怖くなってきたんやけど
いけてるよな?
誰か何か言ってくれる?
いけてるよー!とか
気道確保できてるよー!とか
え?逆に誰も何も言わんってことはいけてるってことよな?
え?そう解釈するけどOK?
みんな解釈一致してる?
てか、なんか寝たっぽいけど大丈夫?
永遠にこのまま目を覚さないとかないよな?
あ、ムニャムニャしてるからいけてるかも?
この感じはいけてる判定でOK?

みたいなことを延々気にしながら抱っこしていたので、とても緊張した。
でも可愛いかったからヨシ。

4/28

寝転がってるだけで崇め立てられていいなあ。
羨ましいなあ。

あとちょっと涼しそうな服着てるし。
今日暑かったもんね。

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