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波瀾万丈


途中、自死に関する表現があります。

苦手な方はご注意ください。

私は青年期くらいから波瀾万丈な日々を過ごしてきた。

学生時代、女子特有のいじめに遭いそうな時も

あったが何とか逃げて

割とのほほんとしていたように思う。


高校を卒業し進学した後、家族に大変なことが降りかかるのだが

それは置いておいて

私の波瀾万丈の原因は大体異性関係が多かった。

最初にお付き合いした人は

付き合うまでは非常にマメだったが数人相手がおり

気に入らないと平手打ちをする人だった。

電話が多い人だった。

叩かれた時、私も目が覚めたのか

相手が浮気していたこともあり執着されず

すんなり別れることが出来た。

風の噂でプロの格闘家を目指すも頓挫し

フリーターになったらしい。

夜中に呼び出されたり、ブランド物を着ろだとかいつも偉そうだった。

今思えば別れ話のあとストーカーにならないだけまだマシだった。


就職してすぐ付き合った人は

とても優しかったが

程なく遠距離恋愛になった。

両家顔合わせや結納まで済ませていたが

会えない期間に激務により心身を壊して

結婚の話は立ち消えになってしまった。


私は少なからず

この婚約に関してもうこの人と一緒に居ると

覚悟を決めていて

数年勤めた会社を退職し

相手の親の提案で花嫁修行として

実家へ数ヶ月帰りゆっくりしてから

結婚することになっていた。

披露宴をする予定だったホテルは由緒正しい趣きのある老舗で

ドレスも選び終わっていた。


当時の婚約者は実家が裕福で

本人も修行したのち自分の会社を興すことになっていたのだが

その修行先で鬱になってしまった。


別れを告げられ私は泣いた。


また相手の親御さんも泣いた。


持って行くはずだった花嫁道具や新しく揃えたお気に入りの洋服を見つめながら

私はODをして自死を試みた。

量が足りなかったのか、はたまたODをした私に気づいた両親が薬を吐かせたのが功を奏したのか

命に別条はなく死ねなかった。


やさぐれた心の行き場は


すぐ癒されることになる。


旧友が遊びに誘ってくれた。


旧友から紹介されたのが


後に結婚することになる元夫だった。












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