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ジャニーズドンジャラした話

コロナ禍ーーーこの約2年と少し。

ジャニーズオタクとしての私はなりを潜め、ただ『ひまわりの種に黒いストライプ模様を描く』伝統工芸職人として、日々精力的に活動していた。

生活は一変した。

コロナ禍の弊害として、私には3キロの体重増加と、家から出ていないのになぜか口座から金がなくなるという誰にも解けないミステリーな状況がもたらされ、痩せようと思って買ったリングフィットアドベンチャーは一回もクリアされることがないままテレビ台でホコリをかぶっているし、いつでも痩せられるという誤った安心感が私の胃を無限に広げている。

ワクチンは3回、残高は惨敗、野村は萬斎である。

そんな私のもとにフォロワーのささみさんから、『4人集めてドンジャラをやろう』という誘いが来た。
念の為言っておくがわたしは10歳ではない。


なつかしい



ドンジャラ。

懐かしい響きだ。

かつての私は兄弟とおやつを掛けて掛けドンジャラに精を出していた。ドンジャラといえば私、私といえばドンジャラ。
臨むところである。
ということで、プロドン師たるわたしのドンジャラ日記を残したいと思う。

戦場はパセラ G線上はアリア


調整の結果、メンバーはささみん、ななこ、ににちゃんと私に決まった。

しかし私が誘われたはずなのに、なぜか私以外の人間が誰一人日程も会場も決めようとしないという理解しがたい状況だったため、しかたなく私が勝手にカラオケパセラを予約することとなった。

なぜパセラかというと、パセラにはボードゲームプランというドンジャラをやるためのメニューがあるからである。

カラオケのボードゲームプランなんて
一体誰が利用するんだよと思ったら自分だった

そしてまさかの上野以外のパセラは満席だったので、今回は上野公園前店を予約した。

※ちなみに私以外のメンバーは私の指定した場所と時間に正確にやってきたが、電車を逆走した私は当然のように遅刻したしとくに謝ったりもしなかった

それにしても、『GWの中日(ちゅうにちではなくなかび)にボードゲームをしよう』という誘いに乗ってくるなんて、みんなどうかしている。

もっとゴールデンカムイ展とか行くところ沢山あるだろうに、きっと休日は畳の目の数でも数えて暮らしているのだろう。可哀想なやつらである

いざ受付

パセラの受付にいって、『4人で予約のよぴです』と伝えると

『ヨピ様ですか…予約されていませんね。予約をお確かめいただけますか?』

と信じられない回答をされた。

『そんなことないはずなんですけど、予約完了のメールもあるので』

『そうですね…予約メール見せていただけますか?』

『これです!』

『あの、こちらはワーキングスペースのパセラですけど間違いないですか?』

『それは間違ってますね』

ということで、初っ端、普通に間違えた受付に来てしまった。

なんとパセラは一階でワーキングスペースも展開しているらしく、個別ブースで仕事ができるらしい。

※開口一番、4人で予約と申告してる時点で大間違いなのである。

パセラ、幅広い事業展開。是非機会があったら使ってみたいものである。

入り口は4階


カラオケパセラの入り口は4階ということで大人しくエレベーターにのった。上野のパセラビルには、カラオケパセラ、ワーキングスペースパセラ、フォトスタジオパセラなどが集結しているとのことだった。

余談だが、このエレベーターが瞬きのような速度でドアが閉まって怖かった。

あんな速度で締まるエレベーターはどこだったかのドン・キホーテ以来である。

でもそれ以上に怖かったのは、鉄の塊に勢いよく挟まれたにも関わらずビビりもせず状況を甘んじて受け入れていたななこである。

ななこはピピ美ににている



たじろぎもせず挟まれててめちゃめちゃ怖かった。
戦争帰りの兵士かな?


いざボードゲームプラン

この日のわたしは朝から何も食べておらず、腹が減っては戦ができないので、受付で『とにかく即時ハニトーを持ってきてください』と殆どの人間が頼まないであろう要求をした。

ちなみにハニトー付飲み放題でさんぜんろっぴゃくえんくらいだったとおもう。価格帯としてはおよそわたしの年収である。

ハニトーとちょっこり

ちなみに部屋はフラットというマットのお部屋であった。

いざドンジャラ


ジャニーズグループのドンジャラ

ささみんがつくってくれたジャニーズオリジナルドンジャラは、同じグループ、レーベル、VS魂、ジャニの、などの手が決まっており、手によって点数が決まっているので、一回勝負ではなく最終の点数が高い順に勝ちというルールである。

参考のドンジャラ

(基本は同じグループの牌を3個ずつ3セット作ればドンジャラ。※あがりのこと)

ちなみに『SnowManをいれると人数が多くて無敵すぎる』ということでスノスト以降のグループは含まれていなかった。

天才的な引きで自担がやってくる


開始早々、手元に聡ちゃんがやってきた。

手元に置いておきたいのはやまやまだが、勝つことを考えると手元には置いておけないということで捨て牌にする。


『は?』



と、私に冷たい視線が注がれた。



『自担捨てるのは違くない?』



いや、こいつらゲームする気あんのか?という話である。

そう、みんなSexy Zoneが好きすぎてSexy Zoneが捨てられないのだ。

これはドンジャラとして致命的である。


なぜならみんながSexy Zoneでドンジャラをめざすと、牌が散らばるので3つ揃わず誰もあがれないのだ。

『Sexy Zoneをみんなが集めているので捨てるのも危険だし集めるのも難しい』

最悪の展開である。
捨てるならリーチがかかるまえにしなくてはならない。(リーチになると捨てる牌がひろえるルール)


そもそも、あまりにドンジャラが久しぶりすぎてささみちゃん以外みんなルールを理解していになかった。

ななこは私を飛ばして牌をとるしににちゃんはドンジャラしてないのに『ドンジャラ』といって牌をオープンしたりするし、わたしはドンジャラできるのにドンジャラしなかったりするのである。


聡マリ


そして、目的を見失ったわたしも捨て牌で聡マリを作ることに命をかけ始めるのであった。

オールマイティー牌のジャニーさん

次第に、

『くぅ〜Sexy Zoneではないけどかっこいいから捨てられない』

『お?山田くんか?』

などと腹の探り合いもはじまる。

そう、互いの顔の好みを把握しておくことで、ちょっとした言葉で引いた牌の予測がついてしまうのだ。

これも、通常のドンジャラでは考えられないことである。

ちなみに『おもしろいな』と思ったのが、捨てられてる牌のメンバーからまだ残っているメンバーが瞬時に判断できるのでぼんやりやるドンジャラより戦略が立てやすかった。
やはりジャイアンやスネ夫よりジャニーズのほうがやる気になるのである。

ということで結果は下記のとおりだった。


1位ささみちゃん
2位よぴ(わたし)
3位同率 ななこ ににちゃん

下手な人たちが集まるドンジャラは正直ほぼ運ゲーではあるが、ささみちゃんはかなり強かった。
あとやっぱり色んなグループの担当がいたほうが、Sexy Zoneだけに集中しないのでゲームとしてはよいのではないかと思った。

じゃあ次はツアーで


3時間の激闘を終えた我々はコロナ禍ということで即時解散をした。

6月から、Sexy Zoneのツアーがはじまるのでみんなそこらへんでまた会うことになるだろう。

もし次にドンジャラをすることがあれば、絶対に優勝したいとおもう。絶対につよくなって、ドンジャラ星人(ドンジャラで人類が負けたら地球が滅ぼされる)が襲ってきたら私が手を上げて戦いたいと思う。

みんなもそのときは私に感謝してほしい
地球を救うのはわたしだし、わたしを救うのはSexy Zoneである。

おしまい


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