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【感想】松島聡くん こどもの一生


みなさんこんばんは。よぴです
あい変わらずSexy Zoneを追いかけています。

先日、松島聡くん主演の舞台『こどもの一生』をみました。あまりに良かったので例にもれず感想を述べます。

ガッツりネタバレするので、『今回はどうしてもみれないんだ〜😭』とか、『もう見たよん🎶』って人だけみてください。クレーム受け付けないよん!


■ストーリー

大手製薬会社社長の【暴力サイコパス男】こと三友(みつとも)と秘書の柿沼は、孤島にある『セラピー施設』にやってきた。
この施設では薬をつかわず、MMMという特殊な手法で患者の治療を行うのだという。

三友の目的はその治療法の秘密を探り、丸パクリして全国展開することであり、患者として入島するものの、真面目に治療を受けるつもりはない。

三友たちと施設に一緒に入所することになったのは、3人の変わった男女。
突然サインがかけなくなった地下アイドル、強迫観念にとらわれる官僚、そして犯罪のスリルから逃れることができなくなった女…。

彼らは共に、この灯台と洞窟と施設以外なにもない孤島で、一週間をともにすごすこととなった。

MMM治療の概要はこうだ。

医者は入院患者に催眠をかけ、全員の精神を『10歳の子供』に後退させる。そして彼らが子供のように無邪気に時をすごすことで、病は改善に向かうという。

ルールは、大人時代の上下関係を持ち込まないこと。
そして彼ら5人は、徐々に自分を子供だと信じて疑わなくなっていく。

ーーそして、三友の秘書、柿沼にも秘密があった。

彼は解離性同一性障害で、自分の中に武闘派の『ていぞう』そして温和な『しのぶ』という二人の人格を持っていたのである。
三友の暴力的な性格に耐えきれず、柿沼は人格を2つ持つことで精神的な負担を減らしていただ。

看護師である井手ちゃんのつくるきのこ料理は絶品で、おいしいからたくさん食べたいのに、三友はいつも柿沼の分も大半を取り上げてしまう。

10歳になっても、相変わらず三友は暴力衝動を抑えることができない。大人時代には三友に服從していた柿沼も、精神的に三友から独立していく。

そして、三友の横暴に耐えかねた残りの子供たちーーとすっかり思い込んだ大人たちーーはあるゲーム思いつく。

それは、想像上の『山田のおじさん』というキャラクターをつくり、パソコン上に詳細な個人データを蓄積、みんなで情報をシェアすることで、三友『=みっちゃん』だけがわからない、架空の人物の話で盛り上がろうというのである。

無邪気な子供達の残酷な遊びが、『山田のおじさん』という架空の存在を、リアルにこの世に作り出していく。

そして、みっちゃんはねらい通り、子供たちの輪からはずれてしまう。
しかしみっちゃんは偶然パソコンに残された山田のおじさんの情報をみて、自分が虐められたことにきづき、

『山田のおじさんは狂っていて、出会った人を殺してしまう』

という情報を書き足す。

そしてその夜、孤島にある灯台に3日前からやってきたという『山田』という男が施設を訪ねてやってくる。

なんと彼は信じられないことに、発言も姿もなにもかも山田のおじさんそのもので、


そして、信じられないほど残酷な狂人だったのだーーーー…



※結末は公演が終わっておぼえてたら追記します

■全体の感想

中島らもさんの思わく通り、

『笑える舞台だと思って見ていた客が、ラスト1/3で恐怖のどん底におとされる』

という構図そのものだった。

10歳の少年少女を演じるために用いられる小道具、ランドセル、幼稚園の園服を思わせる衣装ーーそして子供そのものの話し方や表情。

まるでコメディーそのものの展開と、テンポよく繰り出されるネタに、客席から笑いが起きる。

そんな状況が、冒頭から2/3続くのである。

舞台装置は最低限で、舞台奥の縦に細いモニターに、景色や効果的な演出がうつり、それ以外の機構はほぼ机とテーブル、パネルのみ。それらを場がかわるごとに、演者が次々と組み立て転換させていく。

開始前、舞台を覆うよう左右にパネルが立っていたため、端の席だったわたしは『死角だ。終わった』とおもったのだけれど、あいてみればパネルは取り払われ、ほぼ死角などなく、楽しんで物語に没入することができた。

前述のとおり冒頭から半ばまではコメディータッチなのだが、開始時から怪しいダンサーが物語に入り込み、奇妙な動きを登場人物たちが繰り返していく。

この『不穏さ』によって、後半のホラー展開に違和感なく入り込み、客席は突如始まった恐怖展開に震撼する。

遊園地のコーヒーカップにのっていたら、いつのまにかお化け屋敷にいた。

そんな裏切りの舞台である。

とてもいい舞台だった。脚本も、演者も。

□松島聡くんの感想

めちゃめちゃよかった、に尽きる

今回はHeySayJUMPの八乙女くんの代役ということだったけれど、聡くんは柿沼そのもので、とても演技が上手くて感動した。

まず、彼はやっぱり舞台向きなのだ。顔のパーツが大きいから、感情が遠目にもよくわかる。くるくると変わる表情に、『柿沼』という二面性のある役の変化。そして幼い少年から大人の会社員までの演じ分けが見事だった。

声も聞き取りやすく、感情の幅のある役を見事にやりきっていて、『松島聡』ではなく『柿沼』がそこにいた。ぴっちりとしたスーツとかためた髪から、園服をきてご飯を食べる少年の姿への変化。
温和かと思ったら入れ替わる人格。
バキバキの武道を嗜む姿も本当にすばらしかった。

なにより、まわりの演者のみなさんがほんとうにレベルが高く、こんなにすごいメンバーの中でどうどうと演技している松島聡くんを見れたことが本当に幸せでした。

そして、八乙女くんの柿沼もいつか絶対みたいなーーーー!!!!!


□オタク的感想(脳みそ溶けてる感想)


『この男、あたしが雇いたい』

とおもった。

柿沼は就活に落ちまくって三友に採用されたため、殴られても何されても社長に忠誠を誓ってる設定なのだが、

『ジャニー喜多川がデビューさせた男を採用しないなんで、日本の会社は終わりです』

ってかんじである。

採用担当、節穴どころかブラックホールが眼窩に開いてる

あたしがもし就活うまく行ってない柿沼とめぐりあったら、その場で起業してすぐさま雇い入れるし、彼の給与のためならわたしの給与はハム3枚でいいし、うち一枚を税務署に納めることもやぶさかではない。

正直あまりに完成された舞台だったのでほぼ言うことはないのだが、ここだけは熱く語っておきたかった。


松島聡くんは就職に困りません

そしてここから誰にも望まれていない『よぴ的柿沼最高ポイント』を発表します。

①お行儀よくご飯を食べる柿沼

ここはまず最高でした。赤シャツのときもですけど松島聡くんの食事って最高なんですよね
松島聡くんが栄養をとることでなぜか我々も栄養がとれるんです。保存の法則がないんですよね、米のひとつぶから聡くんと我々に栄養がもたらされるんです
むしろ松島聡くんの食事姿からしか得られない栄養があるのかもしれません

育ちの良さを感じる柿沼。

スプーンを持ち上げるだけで指が震えました。(わたしが)

劇中、みんなで横並びで幼稚園給食みたいにたべるのだが、『おい柿沼、きのこよこせよ』という三友のジャイアニズムに『ふええ』顔で悩みつつも従う最高松島聡くん、あたしが山田のおじさんになって、チェーンソーマンとして三友を切り刻もうかとおもいました。

頭を壁にうちつける柿沼

柿沼、8分間頭を壁にうちつけて4分間休むと快感を得られるというマッチングアプリの自己紹介文に書いたら強制退会させられそうな性癖の持ち主なんだけど、顔がいいというラッキーボーナスで許されてた。
むしろ頭を打ち付ける姿を生写真でほしい感じだった。頭うちつけコレクションシリーズとして売り出してほしかった

中二病を炸裂させながら女の子のご機嫌をとる柿沼

10歳に退行してチャンバラごっこに勤しむシーンがあって、『ぼくのかんがえたさいきょうの剣士』的な存在になる松島聡くんめちゃめちゃよかった。あと『好きなキャラクターはピカチュウ』っていう設定もよかった。解釈が一致してた

隠しきれないアイドル感を炸裂させる柿沼

ランドセルしょったり幼稚園スモッグ着たり無邪気に笑ったかと思うと豪快な回し蹴りしたり空手の型を披露したり(ジャーとはいわなかった)、隠しきれないアイドル感が最高だった。あとタバコを吸う設定なのもなんかよくわかんないけどよかったわ。タバコ吸うシーン、形だけあってもよかったですよ?(圧力)

それにしてもやっぱりアイドルだから表情管理完璧だったし、作中のダンスうますぎだったし、ほんとに最高だったなぁ…
聡くんなのに、柿沼そのもので、ほんとうにぴったりな役だったし…
やっぱり舞台にでる聡ちゃんをもっとみたいな〜とおもいました。

もう書き続けるととまらなくなるしこの辺で終わりにします。

またねー!

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