[相談08]「自分、個性的でキャラ濃いんで…」優しくされると秒速で惚れる癖を治したい

「僕、秒速で惚れて生活に支障をきたすんですよ……」というお焚き上げ依頼の登場です。与沢翼も驚くスピード!いやもう少し、いやだいぶ落ち着け!というわけで今回はちょっと辛口ですよファイヤー!

本相談のテーマ

・自分が「個性的」だと思っている
・人とうまく接せないのは「自分が個性的」だから
・惚れっぽい
・美人・優しい人に惚れる
・恋愛慣れしていない
・客観視できない
・察することが苦手

このnoteは相談者以外も読めます。上記テーマに悩んでいる人、あるいは分析に興味がある人は、購入してお読みください。

相談希望者はこちら。
『妖怪男ウォッチ』ぱぷりこの「お焚き上げ恋愛相談」始めます
https://note.mu/papuriko/n/n98f0f45c01f9

・お焚き上げの筆圧:☆☆☆☆(高め)

お焚き上げ内容

登場人物

・タルトさん:お焚き上げ希望者。29歳男性。研究開発職1年目。現在彼女なし。

相談内容ははこちらっ!

・恋人がいたことはあるが、今でも童貞時代のように美人・かわいい子に優しくされるとすぐ惚れる。秒速で惚れる。
・惚れると気分のアップダウンが激しくなりパフォーマンスにも影響が出て、生活に支障をきたすレベルで言動がおかしくなり、気持ち悪くなってしまう。
・日常で接触の多い異性のちょっとした優しさなどに舞い上がる傾向が強いため、入社1年目にもかかわらず、すでに社内の2人に恋をした。
・しかしどちらも食事・映画に誘った段階で断られる。その他にも脈なしが判明。撃沈。
・職場での恋はリスクがあるため、この性質に困っている。
・Facebookアプリで出会いも探しているが、そこで好意を示してくれる人には興味が湧かない。
・自分では身近な人をすぐ好きになったり、相手から好意を示された場合に興味が持てないのは「自己肯定感」が低いからではないかと考えている。
・「優しい」「美人」などの浅い理由ですぐ人を好きになる自分のことは、「精神的に幼い」と思うし、この点はコンプレックスになっている。
・だが、自己肯定・思考整理の糸口がわからない。自分の精神や考え方が変化しても、自分をいじる人間や周囲の環境は変わらないため、事態は変わらないと思う。
自分が考える自分の特徴は「人から笑われるほど個性が強烈」であり、「空気が読めない」こと。
・「人から笑われるほど個性が強烈」と思う理由は、人見知りをまったくしないため、初対面の人にも積極的に話しかけすぎてしまうこと、顔見知りの相手であればテンション高く接してしまう点からそう考えている。
キャラクタが強烈なため、今まで所属したどのコミュニティでもいじられ役
・いじられ役であると理解して、サービス精神で、過剰にお笑いのようなリアクションを取ってしまい、自虐っぽいギャグを多用してしまう。
人と違う感性だと自覚があるのに、躊躇せずに物を言ってしまう。
・これらはいろいろな人に格下と捉えられることにも繋がるし、大声で騒ぐことは女性ウケが悪いことはわかっているが、「いじられ役」というキャラクタを無意識に演じてしまう。
・空気が読めない点に関しては、周囲の人に「あなたに対していろいろな人が引いているのがわからないの?」「みんなが気を使っているのが分からないの?」と言われたことがある。
・大学院時代の指導教官から「提携研究所の人たち、君がちゃんとしゃべれないから引いていたね」と指摘されたことがある。
・しかし上記が事実からの親切心なのか、悪意からの曲解なのかが判断できない。
言葉の裏を読む・心理を読むということが苦手で、相手の意図を適切に把握できない。また、空気を読もうとするとすべての言動が皮肉めいたものに感じてしまう。
・髪を切った女性に対して「いい感じですね」と、自分では褒めたつもりで発言したが、相手の苦笑いで「嫌だったのかもしれない」と後で思い至るなど、その場で適切な振る舞いができない。
・また、人間関係において「悪意がある」と感じた人や発言に対して「流す」ということができず過剰に反応してしまう。

お焚き上げ希望者が考える現在の課題
・女性にすぐ恋愛感情を抱いてしまうこと
・自己肯定感がないため、年齢に見合わない幼い精神であること

・仮説1:正しく自己肯定や自己認識ができれば、自身の悩みが整理されやすくなるのでは?
・仮説2:上記を解決できれば、自分の惚れやすい性格を直し、幼い精神性からの脱却ができて、好きな女性から好意を返してもらえるのでは?

いま望んでいること。現状がどうなれば、自分にとっていいのか
・惚れやすい性格を治すこと
・年齢相応の振る舞いや、女性への距離感を掴み、好意を持たれるようになること

ぱぷりこに望むこと
・思考の糸口
・とりあえずすぐできそうな行動

相談内容&相談者のざっくり総評

なるほどー!なるほどなるほど。なるほどなるほどなるほど(3回目)。うん、思わず「なるほどbot」化してしまいました。戻れっ☆私の人間性っ☆

さて、「童貞のころから変わらぬ惚れっぽさ」からスタートして、「自己肯定感」を右カーブで迂回して、「個性」の直線をアクセル全開で走り抜ける!曲がる!曲がってくれ!俺のハチロク!みたいな躍動感を感じるように、ホップ・ステップ・ジャンプ!と問題設定が飛躍しています。

いやー出ましたね、伝統芸能「個性的」「人と違う感性」「変わってる俺」という自己評価。自己評価の「じ」は地雷の「じ」!

「俺、個性的でちょっと周囲からういちゃって」「よく人に変わってるって言われるんだよね~」という表現は、自分が何者かわかってない人間の逃げ口上です。「個性」というゆるふわ地雷ワードで”ちょっといいもの風”にラッピングしてるだけ。

「自己肯定感が低い」とのことですが、そもそも「自己肯定」と「自己評価」は違います。Javaとジャパンぐらい違います。が、タルトさんはここを完全に取り違えています。

・自己評価:「自分は自分をこういう人間で、ここが得意でありここは苦手」という、分析に基づいた評価。「周りの人間は自分をこう評価している」という他己評価とのすりあわせで精度を上げていく。
・自己肯定:上記の自己評価を踏まえたうえで、「自分にはダメなところもあるが、それでも私は私にイエスという」と、自分の存在を肯定する姿勢。適切な自己評価なしの自己肯定を「勘違い」という。

タルトさんは、むしろめっちゃ自己肯定しています。でも、ぜんぜん自己評価ができていない。より精確に言えば、「正しい自己認識ができておらず、自己認識と他己認識を一致させる能力が低い」ということです。コンプレックスとなっている「精神的な幼さ・精神スペックの低さ」は、自らを客観的に見ることができておらず、正しく現状を把握できていないからこそ起こる問題です。タルトさんの場合フォーカスすべき点はそこです。違う。惚れっぽさじゃない。どうしてそっちいったんだ。

では、どうすれば正しく現状把握できるか?その上でどうすれば問題が解決されるのか?を今回は見ていきましょう。

[参考]自己評価についてのお悩み相談:
[恋愛相談・人生相談]リア充が爆発した結果、非モテになりました。自己肯定感が息してない
[恋愛・人生相談]自己評価が低くて恋愛慣れしてないので、ヤリチンにハマります

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