[相談40] 絶対30歳までに結婚したい元セカンド女子。でも結婚前提で告白してきた男性を受け入れられない

食欲の秋、芸術の秋、婚活の秋!ということで、アラサー婚活迷走女子からのご相談です。今回も相談内容だけで充実の5000字★なうえに「不倫」「セカンド」「短期恋愛の繰り返し」という、迷走恋愛の主要要素がトリプルトッピングされており、巨峰パフェモンブラン載せパンケーキキャラメリゼといったような、全部のせ感が満載です。

本相談のテーマ

・婚活迷走マーチ
・30歳までに絶対に結婚したい
・とにかく結婚したい
・短期恋愛
・恋愛初心者の婚活
・不倫女子
・セカンド女子
・男を使って自己実現
・すぐに幻滅女子
・ときめき至上主義女子
・尊敬できる男じゃないとダメ女子

本お焚き上げの筆圧:☆☆☆☆☆(最高潮)

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相談内容はこちらっ!!!

・相談者と相手の年齢と職業/職種

相談者:モンブランさん。28歳、編集者。顔の系統は癒し系で「美人」と言われる。ゆるい雰囲気を醸し出しているようで、編集者ぽいガツガツ感はないと言われる。妖怪女子の分類で言うと、迷走女子の「ときめき至上主義女子」「すぐ幻滅女子」。転職後に「それはモテじゃないカモだ女子」になってしまったのではないかと懸念。
・彼(IT氏):33歳。IT企業の広告マネージャ。

・彼(IT氏)とは友人のパーティー経由で知り合う。
・ちょうど今年から転職したため遠距離となっていたが、彼側からアプローチがあり、定期的に会いにきてくれて、3か月後に結婚を前提に交際を申し込まれる。
・最初は「いいな」と思っていたが、交際を申し込まれた段階ではほぼ気持ちがなく、告白される前に突然手をつながれた際「まじでないな」と確信。これは生理的に無理なんじゃないか疑惑もあるが、「結婚したいけど、これを断ったらもう後がない」と非常に勝手な考えから、断らずに保留を続けている。
・一度、決死の覚悟で「転職したばかりで今は仕事しか考えられない」と断ったが「仕事が落ち着くまで半年くらい待つ」との回答で、どうしていいかわからない。
・彼は見た目も普通、仕事でもそれなりの地位を築き、性格も良好。スペックとしては申し分ない。しかし、私を「かわいくて、明るくて、いつも前向き一生懸命な女の子」と思っている節があり、根暗でマイナス思考な素の自分を出すことができない。
・また、数カ月かけて死ぬ気で納得いくまで追究して書いた卒論について、「俺、卒論なんて1週間で仕上げたわ」と言われたことに、大変なショックを受けた。

・しかし、これは一部の側面に過ぎない。本当の理由は、妖怪女な私が転職早々に開始した同僚との不倫のせいもある。

・10代から「男を見る目がない」と言われ続け、セカンド女子をずっとやってきた。
・転職によって「男性は尊敬できなければ嫌だ」という考えを克服できた、と思っていた矢先に不倫。
・10代~20代前半、まともな恋愛ができなかった理由は自分なりに分析している。
・中学時代、いじめに遭ったことがあり、自分に自信がなく人から嫌われることがとても怖く、嫌われないように気遣いながら生きてきた。そんな状況で恋愛市場に出ると、とんでもない妖怪男の餌食になる。

◎最初の彼氏
サークルの先輩でサブカル野郎。「トラウマ吟遊男子」で、「心から好きだった昔の彼女がいるから、君のことは好きだけど愛せないし、つきあえない」と言われながら、半年ほど関係を持っていた。
・田舎の女子校出身だったので、自分の知らない世界を知っている帰国子女のシティーボーイを「尊敬できる」と勘違いし、「いつか私のことをいちばん好きになってくれる」と尽くした
・「自分の意見」という名のわがままも一切いわずに耐え忍んだが、あっさり振られた。
・その後、見事にメンヘラになり、その男から受けた心の傷が数年ほど癒えず、言い寄ってきてくれたまともな男子を「ドキドキしないから好きじゃない。だから付き合えない」と振り続ける時期が数年続く。
・すぐ男性に幻滅するため、自分から好きになることがない上、自分に自信がないので、言い寄ってくる男子に対して「本当の私を知らないくせに好きになりあがって」と見下している節がある。
・そのため、長期間1人の男性と付き合ったことがない
・デートに誘われる→3回くらいデートして告白される→好きな気持ちが生まれず、とりあえず付き合うくらいなら趣味に時間を費やしたいと振る→ときめける彼氏が欲しいな、と悩む→また次の男子とデートする、のループを繰り返す。
・たくさんの男性を傷つけてしまったな、と今となっては反省している。

・就職活動を経て、自分のしたかった職業に就くこともでき、自分に自信もついてきた。
・だいぶまともになったかなと思い、25歳くらいから、積極的に出会いを求めるように。結果的に3人の男性と関係を持つ。

1. 31歳・ハイスペ東大コンサル男(25歳の頃)
大手出版社の編集者。東大卒、高身長、顔もそこそこ。どう考えても、人生で最高のスペック。若干「コンサル男」。

・友達の紹介でメーカー勤務の彼と付き合うものの、中学生みたいな交際に嫌気がさし、半年程度で冷めて交際終了。
・当時から結婚願望が非常に強く、焦りに焦って婚活アプリを始め、ハイスペ彼と出会ってトントン拍子でつきあうことに。当時は仕事を頑張る気はあまりなく「結婚して仕事を辞め、相手の収入で大学院にでも通いながら、自由な人生を謳歌しよう」と夢物語を描いていた。
・しかし人生はそう甘くなく、スペックは最強だったが、神経質で女性に幻想を抱きがちだった彼には、見た目とは裏腹におおざっぱでがさつで酒癖が悪い私を受け入れられず。
・関係がじょじょに険悪になり、交際半年くらいで私が不満を爆発させて泣き出す。そうしたら数日間ほど連絡を無視された挙句、「そんな子だと思ってなかった」「もっと明るい子だと思ってた」と交際を強制終了される。
・モラハラ彼氏のご機嫌を取るためにそうとう無理をしていたため、別れて心は楽になった。彼と万が一、間違って結婚して仕事を辞めていたら、人生終わっていた。
・つきあっている途中から、ついつい仕事の話ばかりを聞いてしまっており、「彼が好きなのではなく、彼のやっている面白そうな仕事に興味があるだけなんじゃないか」と気付き、交際中から彼に内緒で出版社に転職活動。「なりたい自分像を男性に求めるのでなく、自分自身がスキルを磨いてなりたい姿になろう」と思い、転職に挑戦できたのはよかった。
・しかし破局後、最終面接で不合格になる。彼に振られてから転職を望みにしていたため、不合格通知後は人生どん底に。当時の職場では、私に好意を寄せて毎日LINEしてくる彼氏づら上司(既婚・子持ち)との関係に悩み、会社も本当に辞めたいと思っていた。26歳の誕生日は家で1人泣いていた。

2.  26歳・雑誌記者男子(26歳の頃)
同い年(26歳)の雑誌記者。当時は彼女あり。容姿はタイプでもなんでもない。

・バーで知り合う。憧れの職種ということもあり、ハイスペ彼とうまくいかない時期によく話を聞いてもらっていた。
・ハイスペ彼にはできなかった、中学時代のいじめの話も何でもでき、「この人と話をしていると、素の自分でいられるな」と気付く。
・当時はお互いに恋人がいたため、友達の関係を続けていた。
・ところが、彼が別の土地に転勤してしまうと聞いて一気にさみしくなり、「どうせ転勤するまでの数か月だから」と勢いで半同棲生活に。「結婚するなら、こんな風に一緒にいるのが楽な人がいいな」と思っていた。彼はこの頃、彼女と別れていた。
・転勤した後も曖昧な関係のままだったが、関係をはっきりさせるために彼が住む土地まで会いにいったところ、「彼女が交際中に妊娠していたので、彼女と結婚する」と告げられるはめに。その後、絶縁。
・「なんで真面目に働いている私ばかりこんな思いをするんだ」と泣いて訴えたら、「真面目とは何か」と語り始めるなど、自称ロジカル男の気がある人だった。
・もともと転職をもう一度だけ挑戦するつもりだったので、涙を流しながら再び転職活動に戻る。
・そのかいあって、いま勤める企業に合格。彼氏ヅラ上司からのストレス+加重労働でメンタル崩壊寸前だったので、逃げるように辞めた。
・スキル的になりたい自分に一歩近づき、男性で自分のコンプレックスを埋める行為をもう辞められるんじゃないか、と希望にあふれていた。

3. 28歳・同僚不倫男(27歳の時)
隣の編集部の同僚。出会った当初は婚約者がおり、後に結婚。

・似たスケジュールで動く隣の編集部にいた彼とは、1日12時間、週5〜6日のペースで一緒にいた。年も年次も近かったので、週3〜4くらいで飲みにいっていた。
・気も合うし、「彼女と婚約していなかったら全然アリだった」と出会って1週間くらいの段階で言われていた。
・私も「こんな風に気があって、自分を受け入れてくれる人と結婚したいな」くらいに思っていた。
・彼とは「自分のいちばんの味方が欲しいから結婚する」という結婚観も合致。ズボラ加減も、適当具合も一緒で、こんなに一緒にいて疲れない人は初めてだと思っていた。
・彼の転勤も決まっていたし、彼の結婚が決まっていたので、「あー残念だな」くらいにしか思っていなかった。
・しかし彼の結婚式直前に、彼の方から「気持ちが抑えられない。結婚相手は、あなたに何ひとつ勝っている部分がない」と迫られ、酔った勢いで一線を越えてしまう。その後、結婚式を挟んで転勤までの数週間、またもや半同棲状態に。今も毎日連絡を取り、彼の奥さんの目を盗んで月1ほど逢瀬を重ねている。

・不倫相手には、IT氏の話も何でも話している。IT氏との交際を断り、意気消沈している私に対しても「焦るな。絶対いい人が現れるから。君は絶対結婚できる」と励まされる始末。
・彼は離婚する気はないし、私自身も別れるのを待つとか期待するとか、そんな気はない。
・最近、仕事の相談などをすると「プライド山男」感を感じるところがあり、仕事で私の方が実績を出すようになったら手のひら返しが来るんじゃないか、との懸念がある。

・IT氏に告白されるまで、同業の男性ともデートしていたが、うっかり勢いで寝てしまいそうになり、寝る寸前に向こうに「付き合おう」と言わせた。
・しかし、体の相性が最悪で幻滅し、結構無理して会話してたなと気付き、人生史上最短の付き合って2日後にお断り。

・転職してからの迷走ぶりに自己嫌悪に陥っている。
・自分が、恋愛において「PDCA」でなく「DDDD」サイクルを回している人間なんじゃないかと気付く。

・自分は正直、2番めの雑誌記者や不倫相手みたいな男性と探している。同じような人が見つかれば、不倫相手はどうでもよくなると思う。2人の共通点=結婚相手に求める条件であると分析。

◎結婚相手に求める条件
1 自分のブラックな部分を出せる。

→「明るくて、優しくて、かわいい女の子」を演じなくていい。
2 男女平等。
→結婚後も仕事を続けることが前提なので、女が仕事を辞めろ、家事をやれ、とか言わない。転勤もある仕事なので、別居婚への理解もある。
3 おおざっぱで寛容。ずぼら具合が合致する。
→同居する上で不可欠かと。別居婚でもいいが、少なくとも几帳面な人は一緒にいて疲れる。
4 同業種で、仕事への志がある人。

→仕事の話ができる戦友みたいな人をパートナーにしたい、と昔から思っていた。自分よりも仕事の能力がなくてもいい。編集者という人種が男女問わず好き。

早く仕事に集中するためにも、結婚を前提におつきあいできる人を見つけたいと思っている。
・不倫関係については、正直あまり罪悪感を感じていないという自分のクズさ具合に絶望しており、つらいですが、倫理的にも早く断ち切らなくては、と思っている。

・出会いを見つけるための行動は惜しまない。
・助言を受けた上で、婚活計画を再構築し、この4点を満たす人を探したい。
結婚相談所に入ろうかとも考えているが、転勤前提で転職しているので、あと数年で今の土地からも引っ越さなくてはならない
不倫相手の友達に合コンを開いてもらうが、もっと出会い頻度を上げなくては、と焦っている

・ちなみに転職先での仕事は、今のところまあまあうまくいっている。
・自分で地に足つけて働いてお金を稼いで、夫に依存せず自立して生きていきたい。
・「仕事もしながら、相思相愛な夫も」なんて欲張りなのだろうか。不倫相手にそう指摘され、「お前の奥さんはどっちも手に入れてるのに、なんで私はダメなんだよ」とさすがにキレた。間違いなく迷走している。

・ぱぷりこに求めること
・「男性を使ってなりたい自分の自己実現」を断ち切ろうと行動して転職したのに、相変わらず幸せな恋愛ができないのはどうしてかを分析してほしい。特に転職後も、条件から「同じ職業」を外すことができないのはどうしてなんだろうか。
仕事を頑張るためにも、昔から早く身を固めたかった30歳までに絶対に結婚したい。1〜4に当てはまる相手を見つけるために、取るべき行動を知りたい。

ざっくりまとめ&総括

きました!アラサー女子の9割が一生に1万回はつぶやくと言われる「とりあえず30歳までに絶対に結婚したい」!!!

と思ったんですけど、お焚き上げ相談を40回もやっておきながら「30歳までにとにかく結婚したいんですめっちゃ焦ってるんです」という相談、じつはあまりなかったんですよね。意外オブ意外。

しかし、とうとうきました。わかる、わかるよその気持ちは。私も27歳ぐらいの時はまさにそんな心境でした。でもね、今だから言えることなんだけど「30歳までに絶対に結婚したい」という「締切ありきの婚活」は地雷度がめっちゃ上がるからやめとけ。スケジュールを引いて自分に適度なプレッシャーをかけるのは大事ですが、焦りすぎて「とりあえず結婚したい」が最終ゴールになってしまうと、結婚した後の生活をなにも考えずにとりあえず結婚してしまい「なんか思ったのと違う!」「幸せになれると思ったのに!」とさらに迷走するコースに向かいます。

で、今回のご相談は完全にブラック婚活プロジェクトです。ハードルがめっちゃ高いのに現状認識がめっちゃ甘くて解決策も断片的。うまくいかない婚活の基本がすべてぎゅっ♡と詰まっているといってもいいでしょう。

モンブランさんは由緒正しい迷走女子だと思われます。行動力はあるし、意欲もありますし、自分の望みをそれなりに把握しようともしています。しかし!望む結果につながらない。なぜか。

・戦略を立てているつもりだが論理だっておらず、戦略になってないから=戦略の欠如
・とにかく焦っているから=判断力の欠如

モンブランさんはそれなりに分析をしているという自己評価だと思われますが、実際のところ、「え?なんでその結論になったの??」「え?なんでそうなるの?こことここのつながりは??」という突っ込みどころが満載です。タイトル=「悩みサマリ」と「ぱぷりこに望むこと」が一致してないし、結婚相手に望む条件と結婚観も一致してないし、書いてあることに論理的つながりと軸が通ってない「THE★とっちらかり」状態。このとっちらかりぶりは、あまりのとっちらかりぶりと迷走ぶりで伝説を生み出したスパゲティモンスター婚活女子と匹敵するレベルです。

[相談28] バツイチモテ子が婚活中。誠実な人と結婚したいけど、つまらない!ときめかない!でも恋愛結婚したい!

かつ、モンブランさんの相談を読んでいてとにかく強く感じたのが「焦り」です。「30歳までに絶対に結婚したい」なら、28歳の現在、絶賛焦りMAXなのはわかります。焦らずに「いつか結婚できるでしょー」とのんびりしてあっという間に数年が経過……というホラーはよく聞くので、焦りが必ずしも悪いことだとは言いません。

が!!!焦りすぎると冷静な判断ができなくなります。人間、いらないものを買ってしまうのって「あと30分でセール終了!」「ラスト1枚なんですよー」「今すぐ決めてください」って言われて焦ってる時なんですよね。「焦らせて冷静な判断を失わせる」のは、マーケティングでも勧誘商法でも使われている超おなじみの鉄板技です。

なので、私がまず言いたいのは「焦る気持ちはわかる。でも、冷静な判断ができなくなりつつあるから、落ち着こう」。そして落ち着いたら、じっくりと自分の計画の穴を埋める作業をしていただきたい。

今回は「結婚を焦るあまりに判断力がにぶる」「分析してるつもりでぜんぜん分析できてない婚活戦略」を題材に、「どう考えても無理ゲーなブラック婚活」を立て直す戦略を考察します!!!婚活がうまくいかない女子必見!!!

とりあえずキープ彼は秒速リリース。考える余地なし

とりあえず、手っ取り早く、かつモンブランさんのトッチラカリ現状を端的に把握できるライトな話題からいきましょう。

タイトルにもあった「結婚前提でお付き合いを申し込んできた」キープ彼はリリースしましょう。だって、まるで結婚相手の条件に合ってないじゃないですか。

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