さて、阿鼻叫喚の自己愛特盛案件だった前回とはうって代わり、今度は「自分は人の気持ちがわからないから恋愛がうまくいかないのでは？」というご相談です。人を傷つけるかもしれないし、傷つくのも怖い。わかるー。お焚き上げの炎で心あっためましょ！

本相談のテーマ

・処女
・婚前交渉しない主義
・浮気男
・毒親
・人の気持ちが分からない
・自分への不信感

このnoteは相談者以外も読めます。上記テーマに悩んでいる人、あるいは分析に興味がある人は、購入してお読みください。
相談希望者はこちら。
『妖怪男ウォッチ』ぱぷりこの「お焚き上げ恋愛相談」始めます
https://note.mu/papuriko/n/n98f0f45c01f9

本お焚き上げの筆圧：☆☆☆☆（高め）

お焚き上げ内容

登場人物

ピロシキさん：27歳、フリーター。コールセンターの仕事をしながら、司法試験の勉強中。童顔で、男受けは悪くない。

相談内容はこちらっ！

恋愛遍歴

・恋愛は、好きな人を追いかけては振られるタイプ。元彼と会うまでは典型的な恋に恋する体質で、付き合った後のことはあまり考えていなかった。
・母子家庭で、母が父親と同棲してできてから、結婚前に父親が蒸発。かつ厳格なキリスト教なので、結婚まではセックスをしないと決めている。
・お母上は、結婚までは付き合うことも親はあまり良く思っていない。
・しかしピロシキさん自身は、好奇心旺盛な性格なので、相手に興味がわくともっと知りたいと思い恋愛感情に発展。
・最初は勢いでデートするものの、途中で「あれ？これって本当にいいのかな？」と我に返り、引き返してしまう。
・相手はわけが分からず引き、私はそれを追いかけるということを繰り返す。

・これまで付き合った人は3人。
・1人目はバイトの同期。付き合った期間はは3か月。付き合っていた時に「本当は俺のこと好きじゃないんでしょ？」と言われたので「私、重いよ？」と言った。
・彼が「重くても大丈夫」と言うので本気で連絡したり、気持ちを話したりしたところ、別れた。自分から積極的にいったのに、途中で「これっていいのかな？」と我に返って拒否したのも一因。

・2人目は、同じ教会の人。付き合った期間はは1年。彼も母子家庭で環境が近いせいか価値観が近く、こんなに共感できる人がいるのかと驚いた。
・好奇心＆彼への好意で性への興味がわき、本番スレスレのこともした。ただまた途中で「これっていいのかな？」と我に返ってからはあまり感じなくなり、やがて彼から「ピロシキとはできない」と言われて別れた。

・3人目は法科大学院時代のバイトつながり。付き合った期間は1年。
・法科大学院を卒業後、収入確保のために勉強時間を確保できる仕事を探していたら、彼が前職の仕事場を紹介してくれた。
・職場が近いので、ランチは一緒に手作り弁当。
・だが、彼の愚痴が多いところ、将来のことを全く考えていないところにウンザリしていた。
・一方で彼は、自分が母に呼び出されるとすぐに帰ることに不満を抱いていた模様。
・愛を感じられなくなり、「私のこと好きなの？」と聞き、彼から「好きじゃなくなった」と言われる。「この人と一緒にいても幸せにはならない」と感じ、別れる。
・別れた後、復縁を求めたが拒否される。
・何も感じなくなり、ひたすら勉強をしていた。別れてからすぐに受験があったため、しばらく仕事を休職。
・受験終了後に会社に行くと、元彼が女子といちゃついているところを目撃する。しかし、元彼は元元カノと寄りを戻したという話を別経由で聞き、別の子と浮気をしていることを知る。
・しばらくはショックでネトストをしていたが、1年ぐらいしてようやく気持ちが落ち着いてきた。
・と思ったら、まさかの元彼からのLINE。「冷たく当たっていたと思う。ごめん。謝らなければならない気がしてきた」という内容。
・正直もうそっとしておいてほしい。彼に私と向き合うつもりはないなと思うし、やり直す気もない。

・今は勉強が一番なので、恋愛はもういいかと思う。ただ、これから不安。
・元彼とのことはすごく怖い。どんなに好きな人でも、いつかひどいことを言われたり言ったりするのではないか、また身体的に精神的にボロボロになるのではという不安がある。
・自分はあまり恋愛に向いてないなと感じる。
・ADHDの症状にかなり当てはまるところがあり、親からも人の気持ちが分からない人間だと言われ続けている。
・妖怪に近いものなのかもしれない。10年以上の付き合いがある女友だちは「そんなことはない」と言ってくれるし、ピロシキの母親は毒親だから早く独立したほうがいいと言っている。

・母は、「高卒だけど仕事はできる」というコンプレックスがあり、仕事に不満をずっと持っている。
・お金がなく、時間もなく、「お前が働いて早く楽にしてくれると思っていたのに、お前のせいで身体も心もボロボロだ」ということを言われ続けてきた。
・冷酷かもしれないが、母は高校で県トップの成績で卒業したにもかかわらず、契約社員になって妊娠して退社し、収入低を選んだのは母であり、自分に責任転嫁をしていると感じる。
・大学の学費はすべて奨学金と育英会で払っている。27歳で実家はどうしようもないが勉強＆経済的事情のため一人暮らしはできない。
・母には感謝しているが、執着が強く何でもコントロールしようとするので、ウンザリしている。
・彼と別れてからはちゃんと向き合うようになり、最近の関係は良好。
・とにかく早く受かって、独立したい。

・いま望んでいること。現状がどうなれば、自分にとっていいのか

・恋愛は相手と向き合い、お互いを大切にすること、嫌なこともモラハラなどでない限り受け入れるものだと思う。
・ただ自分にそれができるのか、相手にまた無神経なことをして傷つけないか不安。自分で思う以上に相手に依存し、かつ別れると身体にダメージが来ると分かったので次が怖くなっている。
・自分が私生児で、親からの期待や干渉あらゆる感情を受けとめてきたため、自分の子どもには同じ思いをさせたくないと思っている。
・そのため婚前交渉はしないつもり。でも結婚できるのか、結婚を続けられるのかも分からない。
・今は勉強と仕事で手いっぱいなので恋愛する気はないが、いつか家族が欲しい。

・ぱぷりこに望むこと
自分の問題の分析
改善するために意識すること

相談内容＆相談者のざっくりまとめ

ふむふむなるほどーと読みつつ、最後の最後で「ピロシキさんの問題じゃなくてボルシチさんの問題かよ！！！」と叫んでマトリョーシカに頭を打ちつけました。

いやこれ、ピロシキさんの恋愛関係に問題があるというより、母親との関係の問題がメインですよね。まるで付け足しのように最後に母親との関係が書かれていますが、ここに来ると突然、文章の重みが増してくる。さらに、「いま望んでいること」についても、母親の影が垂れ込めている。

ほとんど語られていないのにもかかわらずこの重力、この妖気、この顕現力、S級です。A級以上の妖怪は魔界から出れないって幽☆遊☆白書で習ったんだけどな？

ピロシキさんが思っている以上に、母親の支配がピロシキさんを包み込んでいます。そして、10年以上の付き合いがあるご友人のいうことはとても正しい。これほど適切なアドバイスをして親身になってくれる友人がいることは、それだけで人生の宝です。大事にして、これまで以上に彼女の言葉を真剣に聞いていただきたい。ピロシキさんのお母上よりもずっと、ピロシキさんのことを考えています。

法科大学院を卒業して司法試験を受けようとしている能力があるだけあって、ピロシキさんの分析は冷静です。しかし、こと母親のことになると、一気に冷静さが崩れているように見えます。ご要望として「私の問題の分析」「改善するために意識すること」をいただいているあたり、ピロシキさんはこの時空の歪みを圧倒的に過小評価していると感じました。これまで似たようなパターンで恋愛がうまくいっていないとのことですが、それもやはりお母上の強い支配力を感じさせます。

というわけで今回は、ピロシキさんと母親との関係をメインに、ロシア釜でお焚き上げしたいと思いますハラショー！

残念ながら毒親です