さき

長野→金沢 →神奈川 → 金沢/ 身内と自身の経験から、メンタルケアや生きづらさに焦点…

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長野→金沢 →神奈川 → 金沢/ 身内と自身の経験から、メンタルケアや生きづらさに焦点を当てたnoteです。ネコと暮らしたい。本と古道具が好きです。

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治らない口角炎と汚れた気持ちと、分からないことと分かること。

なんでわたしがとか、この人うざいなとか、どうしてこんな言い方されなきゃならないのかなとか。そういう、心の中にあるちょっと汚れた気持ちを、最近ずっと無視しているような気がする。 確かにあるのにないフリをして、朝起きて職場に行く。休みの日は布団から出られない日が増えている。疲れた。 なんでわたしだけこんなに仕事の負担が増えているんだろう。こんなこと本当は言いたくないけれど、そう思っている自分がいる。 辞めたら解決するのかしら。 解決することとしないことがあるのだと思う。今

    • わたしなら順調さ、心配は要らない。

      神奈川に住んでいたとき、その曲は自宅の最寄駅のマックでよく流れていた。ちょうどアルバムのリリース時期だったのだ。 朝の情報番組『DayDay.』のテーマソング「ペパーミント」が流れると、テレビを消して家を出る。続きはイヤホンから、わたしの体に流し込む。わたしの背中を押してくれているようで、力が出るようで、そして苦しかった。 マカロニえんぴつの「悲しみはバスに乗って」は、アルバム『大人の涙』の1曲目に入っている。出勤するときは毎朝必ず「ペパーミント」と「悲しみはバスに乗って

      • 文通ラジオ第5回目を投稿しました。今回は『自分に合う場所』というテーマで書きました。ぜひこちらも、お時間のあるときに覗いていただけると嬉しいです。 https://note.com/saki_azusa/n/n0b41ff86a2fe?sub_rt=share_pb

        • 文通ラジオ第3回目、今回はわたしが担当です。「選択と後悔」についてお話させていただきました。こちらも覗いてくださると嬉しいです。 https://note.com/saki_azusa/n/n01fa85c07d48

        治らない口角炎と汚れた気持ちと、分からないことと分かること。

        • わたしなら順調さ、心配は要らない。

        • 文通ラジオ第5回目を投稿しました。今回は『自分に合う場所』というテーマで書きました。ぜひこちらも、お時間のあるときに覗いていただけると嬉しいです。 https://note.com/saki_azusa/n/n0b41ff86a2fe?sub_rt=share_pb

        • 文通ラジオ第3回目、今回はわたしが担当です。「選択と後悔」についてお話させていただきました。こちらも覗いてくださると嬉しいです。 https://note.com/saki_azusa/n/n01fa85c07d48

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          【お知らせ】 金沢で知り合ったあづ妙さんと一緒に、「文通ラジオ」というnoteをはじめることになりました。 まるでラジオのように、私たちが言葉を交じえるこの場所が、誰にとっての居場所になったら嬉しく思います。 https://note.com/saki_azusa

          【お知らせ】 金沢で知り合ったあづ妙さんと一緒に、「文通ラジオ」というnoteをはじめることになりました。 まるでラジオのように、私たちが言葉を交じえるこの場所が、誰にとっての居場所になったら嬉しく思います。 https://note.com/saki_azusa

          いつだってやさしい。

          蝉の鳴き声が聞こえなくなって、体にまとわりつく空気がほんの、ほんの少しだけさらりと感じる。そう思って油断していると、日差しは容赦なく皮膚を突き破るように、チクチクと体を虐めてくる。 まだまだアイスカフェラテは手放せないけれど、冷房の効きすぎた室内にいると、温かい飲み物も飲みたくなってくる。冷えた体に温かい飲み物がゆっくりと流れてゆく。考えただけで心がとろける。 何か書かないとと思いながら、何も書けない、書きたくない。そんな日々が続いている。無理やり紡いだ言葉は、読み返すと

          いつだってやさしい。

          今の自分を好きになるために。

          今日、ひとつ持っていたものを手放した。 それを持っていると、自分の意思が曖昧になって、常に相手の反応を伺って、自分が自分でなくなっていくような感覚に陥っていた。そういう自分が好きになれなかった。 金沢を離れてから、ずっとモヤモヤしていたことがある。このモヤモヤは何なのだろうと、昨晩眠れない布団の中で考えていた。そしてたどり着いたのは、越してきてからの自分があまり好きではないということだった。 金沢にいるときも、わたしは自分のことを好くのが苦手だった。けれど金沢で暮らす年

          今の自分を好きになるために。

          お盆休みに思う。

          ベランダの窓を開けたらお線香の匂いがした。 ポストに手紙を出しに外へ出ると、近所のお寺から車が2台出てくるところだった。世の中はお盆休みである。 父から盆飾りの写真が送られてきた。見慣れた仏壇に祖父の遺影。小ぶりに編まれた真菰の上には、形の良いナスとキュウリの精霊馬が向き合ってちょこんと並んでいる。今年も野菜が豊作だったらしい、奥には赤いトマトが飾られていた。 実家で暮らしているときは、お盆になると毎年祖父と祖母の家に泊まった。真菰は父か祖母が編み、精霊馬はわたしが作っ

          お盆休みに思う。

          適当さがほしい。

          BOOKOFFで1,000円使っていいことにした。 川上未映子の文庫本と、よしもとばななの単行本を1冊ずつ選ぶ。単行本はちょっと変わった装丁をしていて、大きは文庫本と同じくらいだが、縦ではなく横に開く。ぐるぐる巻き付けられるくらいに長い、しおりの紐が特徴的。掘り出し物を見つけて、ほくほくとした気持ちで自転車を漕ぐ。 太陽がジリジリと照りつけて火傷しそうだけれど、そんなことはもうどうだっていい。セミの鳴き声が身体中に染み入ってくる。額に汗を滲ませて、わたしは遠くに行きたくな

          適当さがほしい。

          今日の一歩。

          好きな本を読んでもときめかない。YouTubeも映画も楽しくない。最近毎日、泣いている気がする。 昨日書いたnoteを読み返す。情緒が安定していないことが、自分でもわかる。越してきてから吐く回数は減っていたのに、仕事を休むようになってから、まるで溜まっていたものを吐き出すように、戻すようになってしまった。これからのこと、生きていくこと、考えはじめると不安ばかり募る。わたしはわたしが思っていたより、何十倍も弱かった。 わたしには、追い詰められると考えが二極化してしまう癖があ

          今日の一歩。

          海に潜る。

          深い深い海の中にいる。魚もいない、陽の光も差し込まない。右を見ても左を見ても、誰もいない。髪の毛が縦横無尽に暴れまわる。わたしはただ、暗い海の中で途方に暮れている。 わたしは仕事ができない。 一応社会に出てはいるけれど(いまは休んでいるので出ていないも同然かもしれないが)、30歳にもなって何のスキルもなく、働いても長続きせず、人と歩調を合わせることができない。 できることとできないことで言ったら、できないことのほうが圧倒的に多く、できることなんて何もないに等しい。自分に合

          海に潜る。

          自分の生きづらさを見て見ぬふりしていた。

          結構やばいなというところまで、体調ががた落ちしている。ここ数年で1番調子が悪い。 この数日は、本当に死ぬんじゃないかと思うくらいに精神が病んでいた。そのくらい心と体のバランスが取れていなくて、このままではまずいなと思っているのに、負の方へ向かう気持ちが止められない。 生活に関することすべてがしんどい。食事、排泄、お風呂に入ること。こんなにしんどかったっけと思うくらい、何かひとつやるたびに、体力が奪われてゆく。 3カ月以上止まっていてもなお、来る気配のない生理。食べても戻

          自分の生きづらさを見て見ぬふりしていた。

          合わない仕事と体調の変化。

          マクドナルドのカウンター席に座って、ぼんやりと外を眺める。 宝くじ売り場の店員さんが開店準備をしている姿を見て、思わず「うらやましい」と思ってしまった。わたしにはオフィスワークが向いていない。 25歳くらいのときに、3カ月だけオフィスワークをしたことがある。仕事を覚えるよりも前に、常に人がいる環境の中に一日中居続けなければならないという、オフィスワークの至極根本的なところでつまづいた。電話や会話が途切れない中で一日中仕事ができる人は、一体どういう神経の持ち主なのだろうと、

          合わない仕事と体調の変化。

          だから今夜は自分のために豚汁をつくった。

          「美味しいごはん」から涙が溢れて止まらなかった。 何がそんなにわたしをそうさせるのか分からないまま、「ふたりの花泥棒」「きれいな水」と、目次の順番通りに読み進める。ページをめくっても、涙は止まらないままだった。 わたしにも食べものをうまく食べられなかった時期がある。そして環境が変わった今、またしても食べものをうまく食べられない日が続いている。だからだろうか、 上間さんのこの言葉が、痛いほど胸に沁みた。 わたしは母と娘のやりとりに弱い。とりわけ母目線で描かれる何気ない日

          だから今夜は自分のために豚汁をつくった。

          日々を積み重ねる

          見知らぬ誰かに背中を押された。 自分の降りたい駅に着いたのに、電車の中が混み合って出るに出られなくなってしまった。「すみません」とか細い声を出しながら、なんとか隙間を見つけて身を細める。 このままでは扉が閉まってしまう。そう思った瞬間、誰かに背中を押された。正確には左の横腹あたりを、わたしの体を人混みの隙間にぐっと押し込むようにして、その人はわたしを押した。 こんな状況でなければ、見知らぬ誰かに体を触られるなど「気持ちわるい」と思ってしまうかもしれない。人生のうちのほん

          日々を積み重ねる

          居場所がほしくて。

          自宅のマンションから一番近いスーパーに売っている、ラップで包まれた不格好なおにぎりを胃に収める。味はあまりしなかった。しかし食べられただけよいと思う。ごはんをおいしく食べられるというのは、それなりに元気がないとむずかしいことだからだ。 部屋の窓を開けていると、小学生が帰宅するような時間帯に必ずスマートフォンのアラームが聞こえてくる。引っ越したばかりの頃は、そのアラームがどこからなんのために聞こえてくるのか不思議だった。 我が家の向かいにはデイケアがある。窓を開けていると、

          居場所がほしくて。