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ねぇ、聞いて。

ねえ、聞いて。

今日ね、こんなことがあったの。思わず笑っちゃったことがあって。今日はこれが辛くて泣きそうになったの。不安に押し潰されそうで。実はあの人からこんな連絡があって…。

聞いて欲しいは勝手だろうか。独りで抱えきれない気持ちを誰かに伝えることは、相手のことを考えていないだろうか。ただの愚痴になりかねないだろうか。誰かに話すよりウサギのぬいぐるみを殴る方が、誰も傷つけず誰の気持ちも疲れさることなく、自分の気持ちを処理できるのだろうか。

時々「うわーーー」っと叫びたくなることがある。猛烈に。叫ぶと言うより、発狂しそうになると言う方が近いかもしれない。けれどブレーキが掛かって、しようにもできない。喉の辺りが痒くなる。痒くて痒くて、たまらなくなる。

言えない気持ちが溜まってゆく。この気持ちは、どこへ持っていったら良いのだろう。時間が経ってしまうと、言葉にすることがいつもより倍難しくなる。その時自分の中から湧いてきたそのままの思いを、わたしはどれだけ川にながしてしまっただろう。それが海にでも行ってしまえば、探すことすら諦めてしまいそうになる。

「ねえ、聞いて。」
この一言をもう少し気楽に考えて使用しても良いだろうか。乱用はしないから。

最後までお読みいただき、ありがとうございます! 泣いたり笑ったりしながらゆっくりと進んでいたら、またどこかで会えるかも...。そのときを楽しみにしています。