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The place you dream of is not frustrated act.11 千里ちゃん祭り第1日目-1000+C×3@目黒ブルースアレイジャパン

去年9月の、カシオペア3rdのお三方に若手人気ドラマー川口千里嬢(本編は全てちゃんに)が呼ばれライブを行ったのを配信で見てとても楽しかった、その詳細は以前此方にアップした『~frustrated act.5&6』に。

それから数ヵ月後の昨年末、千里ちゃん祭りという千里嬢がリーダーで行うライブ3DAYSの情報が解禁され初日に再びこの三人とでに期待度が上がった。事態がどんどん転がり延長した為開演時間が早くなったが無事3DAYS共に開催。んじゃ、配信を見てのレポートを始めよう。



2月19日夜、ライブは主催者千里ちゃんが現れゲストの「C×3」の方々-カシオペア3rdの野呂さん鳴瀬さん大高さんを呼び第一期カシオペアの代表曲の一つ『DAZZLING』から開始。向かって右からギター→ドラムス→ベース→オルガンという今回ならではな立ち位置が新鮮、おかげで鳴瀬さんは千里ちゃんにちょっかいかける光景がずっと見られた。もうひとつは後ほど。新鮮は音もで叩くアプローチが違うと何度も聴いた曲も又面白く変わるのも。『DOMINO LINE』の音のドミノ倒しは演奏もカッコいいが配信カメラが音に合わせ切り替えしていたのも気持ちよかった。

渋い『GYPSY WIND』で一期コーナーを締め改めて千里ちゃんからの挨拶。野呂さんもマイクを持ち今回のライブタイトルについての話しを。付けたのは野呂さんで去年の『3+1000』に対し今回は「千里ちゃんがお招きして」こういう“数式”に。で野呂さん「+-より×÷の方が優先」と言うもんだから千里ちゃんは「マウント取られた感じ」と受け止め大高“お母さん”の教え「ケンカ売られたら買え」とか言っちゅう事態、はMCでのジョーク。ソレに計算優先はホントで千里ちゃんもすぐ気付いたんでご安心を。隣で見ていて鳴瀬さんの演奏に感動し「ベース過多なバンド、ベースが3人いるバンドで」共演してきたから単独でその格好良さに今回改めて気付いた模様。尚、この過多なバンドはチョッパーズレボリューションなのはすぐに言っていたり。

次の二期コーナーは「9月と同じセットで来るかと思ったら」と言う千里ちゃんに対し野呂さんが「油断大敵だよ」と返した通り千里ちゃんはお初の『GOLDEN WAVES』から始まり確かにと思いながら個人的には嬉しい選曲。同じく初めてな『SET SAIL』の後半、ギターソロを支えつつのドラムの音の気持ちよかったコト。『GLORY』のギターとオルガンの掛け合いの辺りも二方を煽るみたくパワフルに叩く千里ちゃんに、後半の野呂さんの演奏もパワフルになってたような。『TOP WIND』で2ndを締めると、次はゲストバンドの3人「おひとりおひとりをフューチャーリングするコーナー」へ。

野呂さんが持ってきた曲『ME・ZA・ME』は華やかな曲なんだけど、途中のベースとドラムスの掛け合いで鳴瀬さんは音をうんねうんねさせ奏でるから派手さも出ていた、というか否応なしに目覚める音に。ドラムス的には「テンション上がっちゃう曲」だからにっこにこ。しかし終わってから大高さん曰く本来は「もうちょっと爽やか」なのに、かの『チャイナシンバルから身を守る会』のプレートを鳴瀬さん側に立てても「一枚では防ぎ切れない」「体からも音が出ている」とびっくり&ぶーぶー。千里ちゃんも「KIYOSENではあり得ない、オルガンの音が聞こえない」との指摘も飛んできて当の氏もたじたじに。話しを聞いていて氏は宛ら爆音の権化か、生きる分厚い音の壁かなと私的に思ったり。その大高さんフューチャー曲は野呂さんが選んだという『JKG』件のプレートは今回オルガンを弾く手元のカメラになる度、文字が読み取れるくらいしっかり映り見ては噴き出し笑った。オルガンからドラムスからのベースから更にドラムスと、演奏が回る所の御一同の楽しげな顔にもにっこり。自分の番が来るや爆発して満足そうな笑顔の千里ちゃんが優勝。後で「カシオペアさんやっているのにKIYOSENやっているみたい」とも。より音がプログレしてたってコトかね。

さて開始からお隣の主催者ちゃんに話しかけてはマイク持つのを止められていた「ライブ時間がシビア」な今夜の「ただ一つの不確定要素」とMCで言われてもうた鳴瀬さんに渋々千里ちゃんがマイクを持つ許可を出す、やおじいちゃんは嬉々と話す、ハイ通常運転。大学は2回やったきりで以降「引きこもりの爺」で「アベマテレビが面白い。生中継でのAIの英訳がおかしい」とか、配信勢にカメラを見て『ナルチョカッコいい』と書き込みをおねだりした傍から千里ちゃんがチャットの「おじいちゃん」発言を拾い読みがっくしとか。チックコリア氏やティムボガート氏にも触れ更にこのライブの少し前に病気を公表した盟友東原力哉氏を「応援してあげてください」と。「ゴクドードラム」やら「悪魔の毒々モンスター」やらの例えは長く深い付き合いあるからこその愛あるエール。だから「なくすのは日本の恥っ」とみんなに向け明るく訴える。更に語ろうとしたら「さあ次の曲行きましょう」と孫がぶった切る様には爆笑、コレに個人的に“千里ちゃんカッター”と名付けたくなった。つくづく鳴瀬さんは千里ちゃんには敵わない模様。選曲は俗称『5U』の『Ui Uiz U Uiz Us』久しぶりの愉快な曲で、エア-絵文字でダンスすればよかったと振り返り今、悔やむ。収録アルバムお披露目期間内以来の『JKG』や『5U』をこうして久しぶりに取り上げてくれたのは嬉しかったりも。

「さあお次は千里曲をゲストバンドさんにやってもらおう」コーナーは千里ちゃん祭り恒例行事だそう。千里ちゃんが嬉々と話す奥でもうギターを細かく触る-ポジションの確認をする野呂さんのお姿が映り、さぞかし大変そうな演目かなと思った。「ハードル上げ」る前振りをしまくり演奏するはセカンドアルバム収録の『ONYX』。ロック色強いハードな曲調でギターがずっと引っ張っている状態、カシ3番でもインスピでもこんな弾き込んだ曲は無いと思うんでとても新鮮で終わるや野呂さん「『ONYX』だけにオニだね。責任重大でした」との言葉が出るくらい。持ち込んだ当人は「自分で作った曲じゃないから」か、いきいきと叩き「野呂さんに弾いていただきたかった」とご満悦だった。その作曲者氏もツイッターで取り上げて演奏してくれた喜びを呟いていたっけ。


ここから「ちゃっちゃといった方がいい」と『BEYOND THE GALAXY』続いて『DAYS OF FUTURE』。『BEYOND~』でのオルガンパートで鳴瀬さんが大高さんに向いて弾く光景は今回の立ち位置だからこそなレアシーン、直浴びしているマダム大変だったかな。『DAYS~』はドラムが爆発する件はめちゃ炸裂していて心の中で“イッケー!”と叫んだ自分。「楽しかったわ。悔いは無いわ、初日だけど」とご満足げな千里ちゃんに野呂さんが「フィナーレよ」で『THE SKY』からの『ASAYAKE』でチャット内は「HEY!HEY!」の文字による声出しで盛り上げた、自分も。カメラも引き客席を撮しリアルの観客の腕振りを見せてくれてあちらも盛り上がっていてよかったとほっ。

本編終わり拍手とアンコールの文字が面々と続く前に「時間がヤバい」為早々に4人がステージに戻り『TOKIMEKI』で明るく、個人的にはお気に入りの曲を奏でライブは終わった。配信は4人がステージ前に集う前に終わった、8時数分前に。



矢張り先の『3+1000』があり大高さんや鳴瀬さんとの共演もしていたからか、千里嬢が初演奏の曲でも“違和感が仕事しない”、とはネットスラングな言葉だが馴染んでいた、音も人も。若い音に他のお三方がノってた感も。かわいい孫を終始構いまくるおじいちゃんだったり、大先生と卒業生だったり、お母さんと娘或いは姐さんと妹分だったり、と。今回の最大の見せ場『ONYX』はホント貴重な音体験だったんで、ギター弾き倒し曲をカシ3番で聴きたいな。

年末以降二ヶ月振りのライブ配信は、今まで禍以前もこれ以上期間が空く時はあったが、今回の“間”は去年春の其れ以上の重さを感じた。あの頃同様にライブが次々と延び不安な空気が世界に満ちたからで。けど店も人もしっかり策は取れているからこそ、今回有観客で開催出来たのだ。この日以降の2日間も盛り上がったとツイッターで千里嬢が発信していてほっと安心。ホント、こうして細い糸を紡いで繋いで、音楽をライブをライブハウスを絶やさぬようにしてゆかねば、ね。


以上配信ライブレポシリーズ第11本目(2本未アップ)でした。9月のを見たからにはとまず此方に集中しました。しかし午後8時というボーダーラインは取れず当初より開演時間が早まり、その為かチャットルームはあまり人が来てなくてちとさみしかったでした。私も1stコーナー辺りまでは夕飯食べながらの視聴に。途中からリアタイしながらメモ取りし、アーカイブを何度も見ながらレポをまとめました。今回もアーカイブあってよかったでしたが、8時ボーダーラインは見る側もなかなか厳しいですわ。もし無かったら鳴瀬さんの喋りはもっと長かったんやろか(笑)
感想で馴染んでいるとは書きましたが、あくまで“1000”シリーズは外伝。本編で神保さんとツインドラムに来ても面白いけれども、あくまでお祭りを盛り上げるひとつの要素。ツインも観たいちゃ観たいですがメインはメインで。やっぱり今は、ね。こう思うのはこのライブ後に気分が澱む話しを見ちゃった次第でして。まあ、みんなみんな集まると一番面白いのは分かりますが、それがむつかしいのも分かってますよ。しいて例えると、パンケーキを4等分に切って三つ取られた後の、誰も触れない一つ、それを想像しデカいため息を吐いた夜よ、とこっそりここで勢いで愚痴って済まぬ。
ライブやライブハウスが厳しい現状は今もまだまだ続く。私もリアルライブを観にいけるか参加できるだろうか不安で心折れそうですが、なんとか踏ん張って信じたいです。私にとって音楽もリアルライブもCASIOPEA3rdも大切な存在、その糸を手放さない切れないようにしてゆかねばと思い強く持つ、今。