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"アートシンキング"は夢想から始まる

アートシンキングとデザインシンキング、この違いはやはりなかなか理解しづらい印象を覚える。
デザインシンキングも、五年越しでやっと市民権を得てきた段階だが、それでもまだ、最先端の一部の人が使うツールに留まっている感が否めない。

言語形態と思考回路の関係性について以前言及したように、正解がないことが正解であることを大切にするアートシンキングは、曖昧な言語形態をもつ、日本で育ち、活用され、世界へ広がっていくべきだと信じている。だからこそ、より多くの人に知ってもらいたいと思って、このノートを書き続けている。なので、アートシンキングとデザインシンキングを様々な切り口から対比させることで、少しでも理解が進めば、と思っている。まずは、馴染みがありそうなデザインシンキング、その次にアートシンキングについて解説したいと思う。

デザインシンキング…想像力
デザインシンキングは、既存の課題に対し、最適なソリューションを導き出すための思考のフレームワークだ。他者によって導かれた大きな課題に対して、現状を第三者目線で整理しながら、細かいペインポイントを抽出する。圧倒的な他者目線なのである。そのために、ユーザーにある種憑依して、使い心地(UX)をブラッシュアップする行為を行う。

アートシンキング…空想力
アートシンキングは、現状についてゼロベースで観察することであらゆる前提を見直し、適切な課題から始めるための思考のフレームワークだ。自分の内側から湧き上がる思いや思考に対して、オリジンを元に理由を解きほぐしていく。圧倒的な自分目線であり、主体的な行為だ。固定概念を取っ払い、自由に心が動く状態を検討する。実現性を取っ払って行われるそれは、空想とも言えるレベルで良い。


<総括>
アートシンキングとデザインシンキング、どちらの方がいいのかという比較の話ではない。この二つは、活用されるフェーズが違うのだ。そして、二つの関係性は、アートシンキングの一部にデザインシンキングが内包される形を取っている。どんな課題があるのか、ゼロベースからの検討を行うフェーズはアートシンキング。その次に、その課題に対してソリューションを検討するフェーズはデザインシンキングだ。デザインシンキングのアウトプットがいくら良くても、アートシンキングのプロセスを抜きにして、本質的な課題の設定がされていないと、そのソリューションの価値は半減する。

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