ドラマ「ピケットフェンス」

「ピケット・フェンス ブロック捜査メモ」というなぜだかDVDにもなってないアメリカのテレビシリーズがある。いまだとHuluで観れるそうなのだが、これを観たいがためにHuluに加入しようかどうしようか迷っている。

「ピケット・フェンス ブロック捜査メモ」は、ドラマ「アリーマイラブ」でヒットを飛ばしたデヴィッド・E・ケリーの作品。ローマと言うアメリカの田舎町を舞台にして、保安官事務所を中心に個性的な人びとが巻き起こす事件を描く。

デヴィッド・E・ケリーは、もともと弁護士を目指していた(弁護士事務所で働いてもいた)んだけどもドラマのシナリオを書いたことから本格的にテレビ業界へと乗り換えたひとで奥さんはミシェル・ファイファー。


印象深かったのは「謎の連続入浴魔」という話。

あるとき、留守中に誰かが風呂に入ると言う連続入浴魔事件が発生する。

ちょっと間が抜けた事件だが、主人公らの田舎町では大事件で保安官事務所には住人らが「ポテトマンを逮捕しろ」と乗り込んでくる。ポテトマンは街で珍しいホームレス。この街、ホームレスがいないという設定。

いつもポテトが入ったずた袋を持って歩くから「ポテトマン」と呼ばれているし、誰も詳しいことは知らない。どこかから来ていつの間にか住みついたらしい。

街の人々はどんどんヒートアップ、そんな最中やはり「連続入浴魔」事件が発生し、保安官は保護の意味もあって(住人によるリンチの可能性が出てきた)ポテトマンを留置状に拘留する。

ところがそんな連続入浴魔が発見される。

入浴中に感電死をした連続入浴魔の死体。この死に関しては別の伏線があるんだけれども(割愛)、犯人は現職の検事だった。地位も名誉もある検事が犯人でホームレスのポテトマンは無罪。

しかしポテトマンは、街を立ち去ることになる。「ただ静かに暮したいだけだった」と言い残して。


ウチの家にはマイナーなドラマを録画して残してるんだけれどこれだけビデオなんすよね……orz

このピケット・フェンスってツインピークスみたいな「個性派の住人」がいろいろと出てきて、一見笑顔で適当そうなんだけど深い闇を抱えてるユダヤ人弁護士とか、トリガーハッピーな女性保安官助手(乱気流/タービュランスで主演やってたローレン・ホリ―)とかクセのある面々が、上記の話であれば貧困とそれに対する差別がテーマだったり、あるときはジェンダーとか銃社会とか、少年犯罪とか、毎回アメリカの社会が抱える問題を縮図としてグランドホテル形式(同時に複数の事件が進行する)で入り乱れて描く話が面白い。アメリカはERだとかLAローだとかグランドホテル形式多いんですけどね。日本のドラマはとても少ない。


グランドホテル形式でガンダムをやったのがガンダムWだったり(余談)。

Huluの回し者でも何でもないのでこんなもんで。

今のところテレビとか本が忙しくてわざわざHuluを契約するほど暇でもないってのがあるんだけれども(帰ったらまず映画「ヴァルハラ・ライジング」を見なきゃならん)。

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