私のイマジナリーフレンド遍歴

イマジナリーフレンドについて

主に子供が作る架空の友達のことである。私にもいたし、今もいるし、大学の創作課題に据えていたこともある。

私にとって、「フレンド」という言い方は少し違うように感じるので、「イマジナリーコンパニオン」や「脳内住民」と呼んでいたが、多く使われているのは「イマジナリーフレンド」と「脳内友達」だろう。

虫コンビとヒーロー妄想

まずは幼少期。黄緑色とピンクの漫画タッチの虫コンビがいた。我ながらシンプルイズベストなキャラ作りをしていると、当初から自覚的に思っていた。自分の想像上の存在でしかないことも分かっていた。

また、自分自身は「パーマン」に影響を受けた(ポワトリンにも受けている?)仮面のヒーロー〇〇ちゃんマンとして変身・活躍もしていた。

擬人化動物達とヒーロー妄想の卒業

幼少期~小学校低学年。服を着た動物達がいた。絵本から小学生低学年向けの児童文学には擬人化された動物が多く登場するので、そこからインスピレーションを受けたのだと思う。

猿から進化した人間が住む地球の内側に、同じように進化したうさぎ達の世界があり、さらに内側にはたぬきの世界があり……というような世界観で、私とはトイレの中とか炬燵に潜った時とかに会っていた。

架空の友達であっても人間の設定にはしたくなかった。低学年時の私には友達がおらず、「架空の人間を作ったらより寂しい」「人間の友達は現実で作りたい」「人間自体が苦手」の感情が渦巻いていたのだと思う。

児童書のかいけつゾロリにはまって、ゾロリを助ける役を妄想していた頃もある。また、魔女になる妄想もしていた。

この頃、〇〇ちゃんマン妄想を明確に卒業した覚えがある。布団の中で引継ぎ式を妄想した。

自分が関わらない妄想期

小学校中学年の頃は作家になる夢があったので(今もなくはない)、自分とは切り離した、将来の小説に登場させたいキャラクターの妄想に移っていた。「大家族中の似てない双子姉妹」の設定をゆーちみえこ画で脳内で作っていたりした。

オリジナルキャラクター、ヤークル

小学校高学年の頃。漫画を読んでいて、「作者本人」が漫画内に登場するメタ表現を見たことで、自分を「作者」として妄想内に再び登場させるようになった。「作者のくせに気弱」というキャラなので基本的にキャラとは敬語で話していた。

漫画的なキャラクター「ヤークル(当時は嫌味から名付けたヤーミミ)」を中心とした漫画的な妄想世界が出来た。

ヤークルの世界辺りから(アナログの)ノートを残しているので、参照することも出来るし、実は「現在進行形で存在するイマジナリーフレンド」こそがヤークル本人である。(彼にとってはフレンドではなくあくまでキャラクターだとよく指摘されるので、イマジナリーフレンドと呼びづらい理由の一つ)

彼は絵でしか説明できない容姿をしているので、小説に登場させるのは難しい。と、いうわけで形のある物語にはなれず、しかし異様に使い勝手がいいのでCGの練習台やら人工無能作成サイトOH!MYベイビーやらラインのスタンプやらに登場させている。

(OH!MYベイビーはサイト閉鎖されてしまったけどラインスタンプは売ってるからよかったら買ってね☆)

文具の生活

さて中学生の頃。私は筆記用具にそれぞれ人格を与え、ノート上で会話させるという遊びをしていた。ノートのタイトルは「文具の生活」。私は「持ち主」兼「書記」役で参加していた。

相変わらず「持ち主のくせに気弱」なので敬語で文章を書いていたし、この文具の生活から私のアナログ日記がスタートしたので、私はそのまま敬語でアナログ日記をつけているし日記内で脳内住民やらキャラクターと会話したりする。

「文具の生活」ではレッドという女性の赤ペンが強気ナルシストで、気弱な緑ペンや鉛筆、時には持ち主本人をよくDISっていた。

ネットと脳内彼氏

高校以降はネットにハマったこともあり、あまりノート上に残す妄想はしていないがMIXIでケモノ、ケモナーというジャンルやロボ萌えの概念を知り、前述のOH!MYベイビーでオリジナルキャラクターの再現に力を入れた過程を経て、半獣人の「くろやぎ」が脳内彼氏になっていた。OH!MYベイビーはユーザー側からキャラへのセクハラ質問(セク質)が横行しており、それに敢えてくろやぎを対応させていた結果、官能的な妄想も発達した……ということだ。

ロボットの脳内彼氏

くろやぎは年下設定であるため甘えられなくなり、別れることになった。その後ロボットの脳内彼氏が作られた。

このロボットの脳内彼氏は完全に私のものにしたかったので、彼の名前はインターネットにも書いていない。2ちゃんねるの脳内彼氏紹介スレで何度か紹介した覚えがある。この脳内彼氏との付き合いが一番深かった。(長いのはヤークルだが、あっちはあくまでも作者とキャラクターとしての距離をずっと保ち、ロボット彼氏との関係に冷静なツッコミを与える役でもあったため)

社会人になってからも関係は続き、ふとした拍子に励まされたり、ヨイショされたりした。自分で最高の妄想を作り上げたと思う。

…で、このロボットの彼氏はそれからどうなったかというと、私にリアルな彼氏が出来たら別れる設定でもあったため、別れることになった。(失恋の瞬間蘇ったけど……)更に現在は、リアルなパートナーと意識を同調させている…という設定になって眠っている。

(この「設定」という言葉がロボットにも創作にも使えるので混同出来て便利)

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