人気タピオカ屋さんの購入代行サービスをやるためにWEBアプリを作った話


※ この記事は、ヤフオクで販売している「タピオカ購入代行サービス」を
作った経緯と売るに至るまでを説明するために書きました。
興味を持ってくれた方は見ていってくれるとうれしいです。


いま、タピオカブームの真っ只中です。
街中を見渡せば、若い子はタピオカを持ち歩き、
ツイッターやインスタではタピオカの投稿で溢れ返り、
youtubeもタピオカが企画の動画が上がっているような状況です。

そんなタピオカブームに乗って、
ひと稼ぎたいと考えていたりはしませんか?

よくタピオカ店を開業したいといった話を見たり聞いたりします。

しかし、すでにタピオカブームの真っ只中であり、
今からタピオカの店をだすのは、出遅れている感が否めません。

一時的なブームでそう長くは続かないということは誰しもがわかっていることであり、今現在進行形で増え続けるタピオカ店の数とブームが去った後のことを考えると、初期費用の掛かる実店舗を持つことはリスクが高いといえます。

やはり、ブームで稼ぐには、二次的な副産物で稼がなければいけない。

ゴールドラッシュと呼ばれるアメリカで金の採掘が一大ムーブメントになった時代に、一番儲かったのは、金を掘りに行く人ではなく、金を掘りに行く人に向けてスコップやシャベルを売った人や、テントを作業用のズボンに作り変えて売ったリーバイスだったという話があります。

ゴールドラッシュとタピオカブームを重ねあわせるなら、
タピオカブームのリーバイスにならなければいけないと考えました。

例えば、youtuberがタピオカ企画の動画投稿することは
ブームに乗っかったいい例だと思います。

ただし、youtuberのようにメディアを持っているわけでもなく、
何も持っていないゼロの状態からはじめるにはどうしたらいいのか?
ブームが去ってしまわないうちにできることはなにか?

人気タピオカ店の行列にダルそうに並んでいる人をみながら考えた結果、
タピオカの購入代行サービスをやろうという結論に辿り着きました。

今からお話するのは、そんなこんなでやってみたタピオカ購入代行サービスの話です。

そうだ! タピオカの購入代行をやろう!

そもそものはじまりは、5月末、突如として、
クライアントが取引を中断してきたことから始まります。

僕は、フリーランスのエンジニアとして活動していましたが、
6月末まで予定していた仕事がなくなるという事態が発生し、
すぐにでも新しい稼ぎ口をみつけなければならなくなっていました。

アプリ制作の新しいお客さんを探すか、
一度、どこかの会社に入社するかを考えながら、
街を歩いているとき、異様な行列と遭遇します。

「なんだ!この行列は」と行列の正体がなんなのか興味が湧き、
発信源を探り当てようと行列をひたすらに辿っていくと、
どうやらそこはタピオカ店のようでした。

それが、人気タピオカ店モッチャムです。

タピオカがブームになっているのは、
春ごろからなんとなく感じていましたが、
生で見る光景に驚きを隠せませんでした。

↓↓ この写真の先頭からさらに奥に40mくらい先にモッチャム大名店があります。




外出してみると意外な発見や気づきがあります。

普段、僕はインドア派で移動とコンビニへの買い物以外、
外にでることは滅多にありませんでしたが、
この時ばかりは、少しは外の世界を見渡してみるべきだと反省しました。

それほどまでに、タピオカの人気に釘付けになり、
タピオカの集客力と人気は、金のなる木だと直感的に感じ、
タピオカブームに便乗する手立てがないかを考えました。

先にも述べた通り、タピオカ自体を売るのは、
タイミングとしては遅すぎる、初期費用が必要という理由から、
タピオカ屋さんを開こうとは微塵も思いませんでした。

街中を観察しながらタピオカで稼ぎ方を考えていると、
タピオカを飲み歩く女の子たちのほかにも、
もうひとつ目に入るものがありました。 

UberEatsです。UberEatsは飲食店とお客さんと食事を運ぶ人をマッチングするサービスで、
この三者をマッチングすることで、近所にあるお気に入りの飲食店から
食事を配達してもらう仕組みが実現されています。

そのUberEatsの配達員が目に入り、

ん?

..と、立ち止まって考えました。

「仮に1時間並んで買うとしたら、650円のタピオカを買っているつもりでも、
時給800円人だと、実質的には1450円でタピオカを購入していることになる」

「購入代行の手数料を500円に設定したら、
時給が500円以上の人であれば、利用した方がお得と考えるんじゃないか?」

「しかも、これからの夏シーズンで外の気温が30℃を超えてきたら、
さすがに外に並ぶのはキツイだろう」

「この後も予定がるのに汗をダラダラ流してまで、タピオカを飲もうとするか?」

「でも、ブームが続いている限り、タピオカが飲みたいというモチベーション自体が下がるわけではないから、
 涼しいところで待っていてタピオカが運ばれてさえくれればいいわけだ」

「USJにも一般料金よりも少し多くお金を払うことで、
 一般チケットを持って並んでいるやつらをすっ飛ばしてアトラクションに乗れるチケットがあったよな?
アレと同じようなことやればいいんじゃね?」

「そうだ! タピオカの購入代行をやろう!」

..といった具合に、UberEatsの仕組みと行列ができるタピオカ店とを組み合わせれば、
「行列に並ぶことなくタピオカを手に入れる」という価値を提供できると考え、
すっかりタピオカ購入代行にやる気スイッチをONにして、さっそく調査を開始しました。


行列ができる店はどこか?市内にあるすべてのタピオカ店を対象とできるか?それとも1店舗に絞るのか?
UberEatsのように配達式にできるか? やはり取りに来てもらうようにするか? ..etc
といったことを固めて形にしていきました。

結果的に、店舗は1店舗に限り、受け取りにきてもらう式にすることに決めました。
なぜなら、配達式にすると回転率の低下する(イコール利益率も低下する)ことと、
先に決済してもらわなければ、建て替えリスクが生じてしまうと考えたからです。

注文通り購入して、キャンセルがあった場合、
ダイレクトに赤字になってしまうリスクは避けようと結論づけました。

また、もうひとつが監督する立場の人間が僕ひとりだったため、
自分が把握できる範囲で運営した方がイレギュラーに柔軟に対応できるだろうと判断した。

そして、購入代行の対象とするタピオカ店は、
実際に福岡市内のタピオカ屋を回った結果、
当初、衝撃を受けた「モッチャム」にすることにしました。


モッチャムで購入代行をすると決めた 3つの理由

別段、集客力だけをとってみれば、モッチャムでなくとも、
同じく人気タピオカ店であるゴンチャやジアレイでも人は並んでいる、
では、なぜモッチャムに狙いを定めたのか?

それには大きく3つの理由があります。

1つ、テイクアウトが前提の店舗の構え方

店の構え方として、ゴンチャやジアレイはスターバックスのように実店舗を構えていて、
購入したタピオカを店舗で飲むか持ち帰るかを選ぶことができるようになっています。

一方、モッチャムの場合は、ちょっとユニークな構え方をしていて、
母体企業が運営している飲食店の店先に仮説店舗を作り、
テイクアウト専門で営業しています。

テイクアウト専門にするということは、
回転率を上げることができるので、
より多くの注文を捌くことができます。

より多くの注文を捌けるということは、
購入代行を利用する見込み客の分母が増えることを意味しており、
購入代行サービスと相性が良いといえます。

2つ、店の外に並ばないといけない仕組みになっている

モッチャム大名店は、仮設店舗を「バランカ」という
母体企業が運営する飲食店の店先に作る形で、
人通りが多い道に路面店として店舗を構えています。

そのため、モッチャムのタピオカを飲みたい人は、
屋根や椅子のない、一般の通行人も通るような
店の前の歩道にに並ぶことになります。

涼しいうちは良いですが、
これからの夏シーズンに外に並ぶのはしんどいはずです。

これが、駅やショッピングモール、ファッションビルのような
建物の中にある店舗であれば、夏でも我慢できるでしょう。

外に並ばなければならない仕組みとなっていることが重要です。

3つ、集客の戦略が秀逸

モッチャムは、集客の戦略が神がかっていて、
実際に連日のように大行列を集めています。

モッチャム陣営の戦略や作戦指揮の現場を、
見たわけでも聞いたわけでもありませんし、
ましてや会議にでたわけでもないので確証はありませんが、
どうみても狙いがあって行動しているようにしか僕にはみえません。

例えば、モッチャム大名店は、仮設店舗を「バランカ」という
母体企業が運営する飲食店の店先に作って、
人通りが多い路面店として店舗を構えており、
なおかつ連日、行列が絶えないため、自然と人の目に止まるような仕組みになっています。

結果として、能動的にタピオカ店を調べない学生やちょっと上の年齢層の
アプローチにつながりやすい状況を意図的に作り出しているといえます。

どういうアプローチにつながるのか、2つの効果があると考えています。
ひとつは、人気タピオカで入手の困難性という特性を作ることにより、
モッチャムの新規顧客の獲得し続けることによる売り上げ期間の持続という効果。

もうひとつは、街中に行列を作ることで、
ちょっと上の年代であるバランカ層に知ってもらうキッカケを作るという効果です。

つまり、10代後半から20代前半のお客さんは人気をアピールするための見せ球にして、
モッチャムの新規のお客さんを獲得し続けることによる売り上げ期間の持続と
利益率の高い夜の飲食店の集客につなげたいという意図がみえました。


そのため、モッチャムに興味を持った人は、
バランカの存在を知るのが自然な流れになります。
モッチャムを撒き餌にバランカにもお金を落とさせる良い戦略だと思います。


そのほかにも、新規店舗オープンで無料で300杯配るというキャンペーンを打ち、
初日から大行列を作った点やタピオカがなくなり次第に店じまいといった姿勢からも、
常に一定の行列を作ることに狙いがあるのでは?と思わせられます。

僕の仮説が正しければ、このバランカのお客さんになるような、
20代中盤〜30代の層が、働いていて金銭的に余裕があり、
購入代行サービスを利用してくれる層になるということと、
一定のお客さんをより長い期間集客し続けてくれるような
集客持続戦略は僕にとっては好都合でした。

そういうわけで、僕が仮説を立てたモッチャムの戦略と僕が考える購入代行サービスの戦略が、
絶妙にシンクロしており、モッチャムで購入代行サービスを運営することに決めました。

準備。

この購入代行サービス用に、
WEBサイトとアプリを作ることにしました。

狙いとしては、購入代行用にWEBから注文できるようにして、
効率化ツールを使い回転率を上げることで、
人件費を最小限に抑えつつ利益を伸ばすことです。

そして、もうひとつが購入代行という泥臭い商売を、
UberEatsのようにクリーンなイメージで受け入れてもらうことを狙いに、
アプリとサイトのプログラムを書き始めました。

連日徹夜でアプリとサイトを作りつつ、
同時進行で、集客のためサービスの名刺と
SNSアカウントも用意しました。

そんなこんなで、6月15日。
WEBサイトとアプリは出来上がりました。

こちらが完成したWEBサイトです↓↓ 


そのほかにも、集客目的に名刺とSNSアカウントを用意しました。

SNSはオンラインで、名刺はオフラインで集客につなげるためです。

モッチャム大名店の行列を観察していたときに、
最後尾で並ぶか迷った上で離脱する人が10組中6組ほどいたので、
その6組のような人たち配ろうと考えQRコードを記載した名刺を用意しました。

プラスαで、モッチャムの最後尾になるであろうと予測される場所の周辺にある、
街灯、街路樹あるいはガードレールなどの目に付くところに、
名刺をくくりつけておき、セルフで配布することで、自動でお客さんを呼び込むシステムを作ることに狙いがありました。

実際に作った名刺↓↓   ※ この記事のトップ画像は名刺の裏面です。



友達に声をかけて人員も確保して、翌日からいよいよスタートできるという状況になりました。


福岡で2店舗目OPENの情報が始動2時間で運営停止することに…。

6月16日、モッチャム大名店限定で実際にサービスを稼働しました。

しかし、実稼働はわずか2時間で停止という結果に終わります。

初日から数件の注文が入り、早速行列に並んで、記念すべき最初のタピオカを手に入れようとした、まさにそのとき、モッチャムの店先に張り出されている張り紙が目に飛び込んできました。
そして張り紙には、なんと7月より新店舗がオープンするとの文字が書かれていました。

「やられた! …やめるしかない」

…というのも、購入代行サービスを開始することを決めた際に、
状況次第で手を引こうという撤退ケースを考えていた。

まず、ブームが終わってしまった場合、
そして、もうひとつは福岡でモッチャム2号店ができた場合です。

夏の行列対策として、また一時的なブームが継続しているうちに
利益をあげようと2店舗目を作る可能性もあり、
福岡市内のような狭い街で2店舗目を作った場合は、
お客さんが分散され運営が困難になるため撤退だと決めていました。

ひとつめのケースは、モッチャムの行列が半分になるくらいまで、
ブームが下火になれば撤退すると決めていたものの、
そんな心配は不要とばかりにタピオカブームの勢いは衰えることはなく、
むしろヒートアップしていきました。

ただ、ブームが盛り上がった結果、
最も懸念していた、もうひとつの撤退ケースを引き起こしてしまいました。

当然、2店舗目ができる可能性も考慮はしていたが、
大名店も4月にできたばかりであること、
連日、行列ができるような盛況ぶりの中、
新たに2店舗目を準備する余裕はないのでは?と楽観的に構えていましたが。

考えは甘く、福岡でモッチャム2号店が、
7月に開店するという結果になりました。

真夏の日差し対策もバッチリな天神地下街に
2店舗目ができたことにより、
僕の希望的観測は脱力したように崩れ落ち、
撤退を余儀なくされることとなりました。

その後

正直、2週間の時間をすべて費やしてきたので、
断念するのは、悔しい思いもありましたが、
資金がない状態で生活のことがあったため、
嘆いてはいられず、早々に見切りをつけて、
次のアクションを取って行かなければいけない状況になりました。

だから、この際、一番きれいな 幕の下ろし方を考えたんです。


「あ、このWEBサイトとアプリ一式をあげちゃおう。
それが一番いいや。うん。」

..と思いました。

まずは、モッチャムさんにアプリとサイトをあげたら喜ぶんじゃないかと思い、
モッチャム大名店に行って、社員の方に今までの経緯を説明し、
WEBサイトとアプリを譲りますよと話に行きました。

「業務も効率化できるだろうし、
今並んでいるお客さんのリストを得ることができるので、
今後も役立てることができます」

といった具合に、変なやつの突然の訪問にも関わらず、
1時間ほどの時間を割いて話を聞いてくれましたが、
「上へ報告してから改めて連絡します」と言われてから2週間
音沙汰ありません。

今後もとくに連絡はなさそうなので、
誰か他に運営できる方に売りたいと思います。

ちなみに、モッチャムの社員さんと話した際に、
購入代行というのはOKなのか? NGなのか?を聞いたところ、
意外にも、「許可さえ取ったらやってOK」とあっさりした返事を社員の方からいただきました。

買うよ!という方は、
ヤフオクで販売することにしているので、
こちらから購入をお願いします。↓↓


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コメント1件

興味深く拝見させていただきました!着眼と勢いがめっちゃ面白いですね。ナイストライお疲れ様でした!!
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