PARARIA画像2

パラリアのスタッフが強烈に怒る、唯一譲れないものがあります

パラリアのスタッフが強烈に怒る、唯一譲れないものがあります。


パラリアでは「筋を通すこと」を最重要視しています。

受験生である前に必要なことです。受験生に限らず、誰にでも必要なことだと強く信じています。



私自身さまざまな学習塾・予備校の現場で末端の作業をやってみて、学習塾・予備校という環境において、実際には筋が通っていない状況が非常に多いと感じています。


先生の了解を得るのが目的の、架空の学習スケジュール


学習塾のサービスとしては、授業を提供するというのが一般的です。授業がどれほど効果を発揮しているかどうかは、受講している中高生本人の姿勢にも大きく左右されるので、授業を提供すれば学習塾側の責務は達成されているといえます。


加えて最近は、進度管理がサービスに含まれる塾や予備校も多くなってきました。

「毎日進捗管理をします」というのは簡単ですが、達成されているかどうかは口頭で確認するだけだったりします。

生徒もそれをわかっており、「先生がOKしてくれそうな」スケジュールを提出し、「明日やります」や、「残りは家でやります」等によって回避します。


これは悪意があるものばかりではなく、単に「今日は帰りたいな」等と気持ちが緩んだときに、問題なく家に帰るための口実というだけです。


こういったやりとりそのものが不要であると私は考えます。不要どころか、むしろ邪魔な、悪影響を与えるものとさえ思います。

とすると、「いつでも帰っていい」というシステムであれば、中高生はその日の都合で変な言い訳や嘘をつかずに帰ることができます。先生も、意味のない「進捗確認という作業」をしなくても済みます。


中高生にとって「筋を通すこと」とは、単純に「素直である」ということと考えます。

学習スケジュールは、自分が目標を達成したいからこそ立てます。スケジュールに間に合わなかったときに、「遊んでしまった」等、甘えた部分も含めて正直でありさえすれば、それで「筋が通っている」と言っていいと思います。「できないから努力する」場だからです。



達成する気のないスケジュールを提示してしまう中高生、スケジュール破綻の可能性が高いのを知りながら、塾で決められた学習スケジュールを提案する先生

こういった無意味なものはすべて時間の無駄であると素直に思います。

表面上のやりとりをしなければいけないというシステムの責任だと私は考えます。不要なシステムは排除しなければならないと強く思います。



親の筋が通っていないこともしばしば

筋が通っていないのは中高生本人だけではありません。

映像系の塾のアドバイザーをしていて頻繁に目にしていたのは、「親に呼ばれたから帰ります」、「ご飯を食べなさいと言われたから帰ります」、等の理由で、いきなり帰ってしまう中高生です。


これは中高生ではなくその親御さんが、「自由な塾」を自分の都合よくとらえている典型的な例です。


程度の差はあれど、基本的に子供は親の言うことは聞く場合が多いと思います。中高生であればなおさら、親の言うことには従います。

たとえ普段反発している子供でも、塾にいる時に親から「帰ってこい」という要請を受ければ、「親に言われたから仕方ない」という非常に強い言い訳ができて、ラッキー・嬉しいとさえ思います。


私はこういった状況が非常に問題であると考えています。



当然緊急のものであれば何も問題ありません。しかし。中高生にはそれぞれの学習スケジュールが存在し、そのスケジュールに従って塾に行ったり、勉強したりしています。守れているかは別として、そのスケジュールが基本的な行動指針です。


突然塾にいる子供に対して「帰ってきなさい」と要請する親御さんは、勉強するために塾に通っている自分の子供の学習スケジュールを、自らの手で破綻させていることに他なりません。


こうした矛盾が私には耐えられません。中高生は「筋を通せるようになること」という成長目標として捉えますが、親御さんの筋が通っていないとなると話は別です。




筋を通さなければ、我々のサポートは一切意味をなさなくなる

以上のような、中高生本人、親御さんの筋が通っていない場合、我々のサポートは一切意味をなしません。

中高生の目標達成のためのサポートなので、「目標に向かって努力しているかどうか」が疑わしくなってしまった瞬間、それをサポートする理由がなくなります。


パラリアが可能な限りフリーなのはそのためです。頑張りたい人を、筋が通ったサポートによって応援するためです。


学力・能力は全く関係ありません。譲れない点は「頑張りたいという姿勢」です。



そのため、自己矛盾が起こっている、またはそれを自覚しながらも自分を変えようとしない方に、少なくとも私は時間を割きたいとは思いません。



塾を経営視点で捉えると、生徒数を増やすだけなら、そういった視点は不要かもしれません。生徒数さえ増えれば売上が上がるためです。

しかしパラリアは、中で努力する一人一人が、周囲の生徒やスタッフにも影響を与える場です。むしろこのようなシステムにすることで、スタッフである我々自身も気が緩まないようにしています。


現在の学力や能力ではなく、「頑張りたい」という姿勢に価値を置きます。

頑張りたい中高生を全力で応援するのがパラリアです。

●まとめ:パラリアが最も重視していること
筋を通すこと

いただいたサポートは、他のnoteクリエイターの方の応援に使わせていただきます。 コメントにてご感想等いただけたら大変嬉しいです。 ご質問等がもしございましたら、執筆者名指しでいただければ、記事内で回答させていただきます。