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高校生のうちから+αを取り入れないと勝てない時代になってきている。

今年の大学入試の結果が一通り出揃い、LINEニュース等にも流れてくるようになりました。例えば以下の記事。



難化したかどうかは置いておくとして、少なくとも体感知として、難化したと感じる人は多いようです。



3年前にパラリアを立ち上げた時から、パラリアは高校生の将来のリスク回避のために、新しい高校生像を提案してきました。今回はそれについて一気にまとめます。


高校生のうちに、興味があるものも頑張ってしまうのはいかがでしょうか?

昨今の大学入試、その先の大学生生活、そして親御さんが大変心配する就職のことを考えると、高校生のうちに大学受験だけを頑張るのは、リスクが高いことだと考えています。


パラリアが提案するのは、「受験勉強と自分の興味があるものを両方頑張りませんか?」というものです。


勉強だけではなく、自分の興味を深堀りするメリットについてお話します。「AO入試が増えるから」等という低次元な話には時間を割きません。

以下の3点にまとめてお伝えします。

メリット①:将来仕事がなくなるリスクが下がる
メリット②:将来に悩む材料が増えるため、進路選択ミスのリスクが下がる
メリット③:周囲から一目置かれやすい


メリット①:将来仕事がなくなるリスクが下がる

AIの台頭等の時代の変化により、単純作業がどんどん淘汰されていく今日では、特徴のない人はどんどん置いていかれる環境です。

それは学歴を凌駕する勢いであり、難関大生の就職が苦しくなったり、一方で学歴があまり高くない人でもどんどん結果を出している時代です。


一方で企業側は、良い人材の確保に奮闘しています。「良い人材はいないか」を常に考え、待遇を良くし、一人でも多くの良い人材を確保しようと努力しています。

「良い人材」の定義は企業によって異なりますが、少なくとも「言われたことをやるだけの特徴がない人間」を探している企業は少ないのではないかと思います。


こういった流れは様々な解釈ができますが、一つの解釈として、「言われたことをやるだけの人間は不用である」と考えることは十分可能だと思います。

逆に言えば、一定の一貫性を持って活動している人には、企業の方から声がかかります。ヘッドハンティングとなるとそれなりの活動歴が必要かと思いますが、少なくとも何も活動していない人とは比べるまでもありません


日本において大卒という学歴は、周囲との大きな差別化にはなりません。そのため、高校生のうちから勉強+αに取り組んでおくことによって、+αの面を買ってもらえる可能性が出てきます


高校生のうちから、勉強+αを頑張る人はまだあまり多くは見かけません。少なくとも、世間で当たり前にはなっていません。

そのため、高校生のうちから勉強+αを頑張ることによって、同世代と差別化をはかることができ、周囲から必要とされる存在になれる可能性が高まると考えています。



メリット②:将来に悩む材料が増えるため、進路選択ミスのリスクが下がる

私近辺の世代、つまり今の20代後半は、転職が当たり前になるかならないかの時に就職した層です。

彼らの中には進路を決めきれないまま、なんとなくファーストキャリアを決めてしまったパターンも多く、「とりあえず3年」というマーケティング戦略(と私は勝手に考えています)に乗せられて、転職活動に奔走します。


今では、ストレスや職場環境の問題等様々な理由で、入社して半年でやめてしまう人の話も増えてきました。女性進出の流れもあり、仕事も頑張りたいが出産もしたい若い女性にとっては、キャリアの作り方は大変難しい問題になっています。


現在の大学生~20代社会人のこういった状況を見ると、これから大学に行く高校生や既卒生にとって「なぜ大学に行くのか」はますます重要になってきています。

「どのように生きていくか」を少しでも決めていかなければ、大学に行ってもドロップアウトしてしまったり、新卒で入社した会社をすぐに辞めてしまったりするリスクが高まります。


高校生のうちから、勉強+αを頑張ることによって、「自分はなぜ大学に行くのだろうか」と考える機会が増えると考えています。+αをやっている時の方が楽しいことが多く、「これだけやっていたい」という気持ちが芽生えることによって、「なぜ勉強しなければいけないのか」と考えやすくなります。


これまで勉強を頑張ってきた高校生からすると、「大学に行かない」を選択することは非常に困難です。これまで培ってきたものを捨てることは、誰しも喜んでするものではありません。

そのため、「勉強に何を見出せるか、+αと繋がったりしないか」等を考えるキッカケになります。


こういった一連の思考を通ることによって、自分の中で受験を哲学することができます。内容そのものの客観的納得感はもはや問題ではなく、本人の中で「なぜ受験するのか」が少しでも明確化するだけでも、将来の進路選択ミスのリスクが下がります。


一方で、親や学校から「勉強だけしていればいい」という教育を受けている場合は、「自分はなぜ大学に行くのだろう」と考える可能性はどんどんなくなっていきます。怒られる等の痛みを回避するため、周囲から言われたことに従います。それは考えた結果ではなく、思考を停止させた結果です。(親の前では自分の意見を言わないが、本当は心に秘めているというパターンも非常に多いです。)


勉強+αを頑張ることにより、自分をどう定義するかを考える時間が増え、進路選択の時に自分がどうしたいか、そんな自分に合う環境はどこかを考えたり選んだりする力がつきます。それが、進路選択ミスを防ぐ役割を果たすと考えています。


メリット③:周囲から一目置かれやすい


インターネット等様々な技術や時代の雰囲気のおかげで、やろうと思ったことの大半が実現しやすい時代です。同世代に対してリードしようと思えば、いくらでもできてしまいます。

活動内容の差はあれど、活発に活動する大学生は年々増えていると感じます。そういった大学生は、社会人の方からもてはやされたり、周囲から一目置かれる存在になりやすいです。

社会人の方から評価される主な理由は、「「若いのに」頑張ってるねー」です。つまり、若いうちから活動するだけで、行動力等について一定の評価がもらえます(これだけで舞い上がる一定数の大学生がその後見切られるのはお察しの通り)。


活動内容を度外視して、行動力だけで評価される「若い」の年齢は、どんどん下がっています。最近では、活発に活動している大学生が多いため、大学生が「ただ活発なだけ」で評価されるのはどんどん難しくなっています。


となると、評価が得られやすいのは、活動内容がしっかりしているか、またはもっと若いかです。

活動内容がしっかりしているかどうかは、知識や経験、周囲の協力者等、どんどんハードルが上がっていきます。一方で「もっと若い」は、内容というよりも「若い+行動力」でひとまずクリアできます。

つまり、「高校生のうちから活発なら、その時点で一定の評価がもらえる」ということになります。



最近では、東大生を始め難関大生がどんどんベンチャー企業を立ち上げる時代になってきました。学習力が高く、新しいものを学ぶのが早い難関大生は、やる気だけで頑張っている同年代を凌駕する可能性が高く、どんどん下克上が難しい時代になっていると思います。


大学に入ってから準備するのでは遅いとなれば、高校生のうちから準備するしかない、と確信しています。

大学と違って高校は、各高校の学校改革のスピード感に大きな差があり、そう簡単に時代に合った環境にはなりにくいと考えているからです。


実際、高校生のうちから準備して行動する人はまだ稀ですが、ここ数年で確実に出てきています。

パラリアと関わりがある当時高校生(2019年現在は大学生)で、高校生時代から活発に活動していた方としては、高校生で世界一周をした吉野裕斗さん(株式会社ビラスタート代表取締役社長)や、品川女子学院卒の田中あゆみさん等がいます。


●吉野裕斗さんのブログ(吉野さんには、2017年にパラリアで内部生限定でご講演いただきました)

(本記事のサムネイル画像は、2017年の内部生限定講演@パラリア春日部の時の写真です)


●田中あゆみさんが参加した国際女性ビジネス会議


ですが、今ならまだ、高校生のうちから活発に活動するだけで周囲と差をつけることができると考えています。規模はどうあれ、「高校生で学校以外のことを頑張っている」ということ自体が、まだまだ珍しい時代だと感じています。


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以上の3点から、パラリアは「受験勉強と自分の興味があるものを両方頑張った方がいいのではないか」と考えています。

こういった考えを踏まえた上で、パラリア生一人一人の意識レベルに合わせてお話をします。勉強で悩んでいる高校生には勉強のサポートをしますし、それ以外のサポートを求めている高校生にはそういったサポートをします。


将来のことを考えれば考えるほど、大学入学はメリットが大きい場合が多いです。日本が大学受験という制度を取っている以上、大学受験は無視できないと考えています。


パラリアは、将来どこまでも役に立つ自己管理能力とモチベーション管理能力の向上をもって、大学受験合格を目指します。


本記事のような内容を指針とした上で、我々が伝えたいことを伝える場ではなく、高校生一人一人にどこまで合わせていけるかを目先の課題とし、高校生の「やりたい」を可能な限り実現する学び場でありたいと考えています。


●まとめ:パラリアが提案する新しい高校生のカタチ
勉強と自分の興味を両方頑張る。誰よりも効率良く勉強して、自分が好きなことも我慢しない。そのために、高校生のうちから時間管理能力とモチベーション管理能力を徹底的に鍛える。


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