自習室を極めたパラリアがこだわっている6つのポイント
「自習に最適な環境を創るパラリア」
そう謳ってはいますが、実際に詳しく記したことはありませんでした。
そこで今回は、パラリアが自習に最適な環境創りのためにこだわっている6つのポイントをご紹介していきます。
こだわりポイント1「パラリアならではの3つの空間」
パラリアではフロアを、休憩する「ブーストスペース」、音楽を聞きながら勉強ができる「カフェスペース」、無音で勉強ができる「フロースペース」の3つに分けています。
▲ブーストスペース
▲カフェスペース
▲フロースペース
勉強をするフロアと休憩をするフロアを分けている理由
「自習室は休憩をする場所がない」という声をよく聞くからです。そのため、パラリアでは休憩専用のブーストスペースを設けており、そのスペースでパラリア生は睡眠をとったりして、休憩をします。
また、カフェスペースでは、私語や雑音を許容しています。私語といっても基本的には勉強の話しかしておらず、パラリア生同士がコミュニケーションをとっています。それに加え、講師がパラリア生の質問に対応することが多いスペースでもあります。
一方、フロースペースでは私語を禁止しています。
この2つのスペースで音の有無を分けることによって、勉強に集中しやすくなります。「多少、音のある空間の方が集中できる」というパラリア生もいれば「無音の方が集中できる」というパラリア生もいるからです。
また「普段は音楽を聞きながらカフェスペースで勉強をしているけど、数学だけはフロースペースで勉強をする」など、教科によって部屋の使い分けができ、さらに勉強に集中しやすくなります。
こだわりポイント2「空間を変える家具」
上の写真を見てもらえると、わかると思いますが、パラリアではフロースペースは白と黄色を、カフェスペースでは白と青を、ブーストスペースでは緑とオレンジを主に使用しています。
また椅子も種類が違っており、フロースペースでは膝にいくにつれて少し傾斜が上がっている椅子を、カフェスペースでは丸みを帯びた椅子を使用しています。
こうしてスペース毎に色や家具を変えることで、空間の変化を感じやすくしています。そうすることで空間を移動した時に気持ちの切り替えをしやすくしています。
こだわりポイント3「集中とリラックスのいいとこ取りのホワイトボード」
3つの空間を仕切っているのがホワイトボードです。
座っている時はホワイトボードが横にあり、自由に使えます。また、それが不要な視線をシャットダウンして、隣の部屋の人の顔を見えなくすることで、視線を感じにくくし、集中力を上げています。
ホワイトボードの上部と下部が透明なのには理由があります。
上部が透明な理由は、立った時にフロア全体が見え、開放感があるからです。
下部が透明な理由は、隣の部屋に人がいた場合、足だけが見えるからです。足だけが見えることによって、誰かはわかりませんが、誰かがいることはわかります。そのため、競争相手がいることがわかり、生徒のモチベーションアップに繋がっています。
こだわりポイント4「生活感のない道具」
パラリアではタイマーやティッシュボックスなど、生活感のないものを使用しています。それはパラリアを「パラリアという空間」にしたいからです。
学校は学校のものがあるため「学校という空間」になっており、家は家のものがあるので「家という空間(=生活感)」があります。
「パラリアという空間」はその2つの空間と切り離さなければ生まれません。そのため、タイマーやゴミ箱、ティッシュボックスなどの生活感があるものは、海外から取り寄せるなどして、生活感のないものを使用しています。
こだわりポイント5 「空間を整えるシェルフ」
入り口から入ると背の高いシェルフが2つあります。
これは「仕切らない入り口」を作っています。入り口のスペースがないと、入って来られる方は「いきなり勉強の空間に足を踏み入れちゃった…。申し訳ないな…」という気持ちになりやすいですし、入り口がはっきりとあったら、フロアの全体感が崩れてしまい、狭く感じてしまいます。
この高さのシェルフだからこそ、これらを両立できています。
また、勉強机の間にある背の低いシェルフは「視界を遮るため」にあります。近い距離感で勉強していれば、近くの人が気になるのは当たり前ですが、背の低いシェルフを衝立てとして使うことで、視界が遮られ、勉強に集中できます。
この高さをあえて採用している理由は圧迫感なく視界を遮り、かつ解放感をキープし、生徒の集中力を上げるためです。
こだわりポイント6 「むき出しのロッカー」
パラリアには自分専用のボックスがあり、そのボックスになら何を入れても大丈夫です。(勉強道具はもちろんOKですが、ブランケットや寝袋をいれている生徒もいました…!)このロッカーはあえてむき出しにしています。
その理由は、むき出しにしていればいろいろなことがわかるからです。
例えば性格です。ぐちゃぐちゃに入れるのか、綺麗に入れるのかで、大雑把なのか、綺麗好きなのかがわかります。
また、家や学校で使わない教材を置き勉しているパラリア生も多いので、そのパラリア生が今、どの教科を勉強しているのか、また、どのくらいの量の教材を使っているのかが、他のパラリア生からもわかります。
「パラリアという空間」で他者をほんの少しだけ意識しながら、自分が集中できると思う場所で勉強してみませんか?
もし、勉強に集中できない時は、場所を移動してみたり、他の人と話したりして、気分転換をしましょう。
また、今回ご紹介した6つのポイント以外にも工夫している点はあるので、少しでも気になった方は是非一度、見学にいらっしゃってください。
Text by 佐藤 みちたけ
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