パラリア内装3

英単語の勉強法、私が教えるとこうなります

今回はかなり具体的なものを書いていきたいと思います。

あまり私は「指導」という言葉を使うのが好きではないのですが、一般的な他塾の「指導」とどのように違うのか、具体的なところで比較していただけばと思います。


今やっているものからスタートする

現役生、例えばやや進学校(偏差値60前後)に通う高2生の、学校の英単語の小テスト対策を例にとります。明日、1回20個英単語が出されて、日本語を答えるという形式です。


まず大抵同じ質問をします。

「普段って何分でだいたい何個覚えてる?」

回答はもちろんたくさんあります。「1時間で」・「わかりません。とにかく何度もやります」・「やってみないとわかりません」、、、などなど。


それらを全面的に尊重した上で、「30分でどこまでできそうか?」を一緒に話し合います。そこでだいたいの数が決まります。ここでは例えば全部(20個)とします。

ここでのポイントは2点あります。

①今の勉強法については一旦ヒアリングしない
②こちらから勉強法を提示したり、いきなり説明を始めたりはしない


理由は色々ありますが、一旦割愛します。

また、これ以外にも話の流れはあり、それは一人一人話してみてから決めています。「誰であってもこの流れ」という話し方はなく、決まっていないことがパラリアの特徴です。


確認方法やゴールも自ら宣言してもらう

大抵はここで終わってしまったり、勉強方法を教師が一方的に伝えて終わりの場合も多いです。パラリアではゴール設定も一緒に話し合います。


「どうやってテストしていい?」

学校では、テスト形式を伝えないことによって、「テスト対策」対策をしたりすることもあるようですが、テスト形式はむしろ一緒に決めます。

全部テストするか、英語を見て日本語を答えるか、口頭でテストするか、何単語からランダムで何単語テストするか、、、などなど。


その確認方法が正しいかどうかは、以下の質問に自信を持って答えられるかによります。

「その方法で確認すれば、明日のテストで満点ってことだね?」


この会話の中で得られる最も大事な情報は、一人一人の「完成」の基準です。

「これくらい勉強しておけば、テストで満点が取れるだろう」という感覚です。(学習観と言います。以前の投稿でも触れたものです)


この基準を、我々の基準と照らし合わせて、質のコントロールをしています。あまりにも読みが甘かったりした場合は、読みが甘い理由をこちらからお伝えします。

このようにコミュニケーションを取りながら、学習に対する考え方を一つずつ把握し、点数が取れるようになる基準まで引き上げることが、パラリアの一つの役割です。

(なぜこのような方法で引き上げるか等、学術的な理由もありますが省きます)


さらに学習方法の工夫を紹介しながら改善

最初はひとまずゴール設定(テストの方法、何分で何単語覚えるか等)のみ決めて、思うがままに勉強してもらいます。

大抵の場合、予定はポジティブに立ててしまうので、まず時間的に間に合わなかったり、決めたテスト方法で合格ラインに届かなかったりします。

繰り返すことで合格ラインには到達するようにはなりますが、問題は時間の使い方です。時間効率に対する意識が高まらなければ、その後の学習効率向上は期待できません。


そこで、時間の使い方についていくつかの工夫をお伝えしたりします。

例えば、30分で20個覚えるという最初の設定の場合、

「1分で1単語だったら覚えられる?10単語覚えたら5分休憩とか」

等のアイディアを共有します。


実際にやったことがある方はご存知かもしれませんが、「30分で20個」と「1個1分で20個、休憩5分×2」は驚くほど体感が異なります。


別の視点では、

「3回書いて、3回聴いて、見ないで全部書いて、覚えているか確認」や「1分間見て、1分間覚えているものを全部書く。また1分間見て、また1分間で覚えたものを最初から全部書く。1分で書ききれなくなるくらい覚えてきたら、1分ずつ増やしていく。20個一気に全部書けたら終わり」等、

具体的にどのように覚えるかも一緒に考えます。



こういったアドバイスを、その子が納得するまでいくつでも一緒に考えます。「それだったらできるかも!」と思ってもらうまで、勉強方法を一緒に探すプロセスを重視しています。


こうすることで、自分の性格・癖の把握と、それを踏まえた勉強法の設定を同時に行います。


以上のように各科目、各分野に対する勉強法を一つずつ、一緒に決めていきます。

「指導」と呼ぶのに抵抗があるのはなぜか、少しでも表現できていたら嬉しいです。

●まとめ:勉強法のアドバイス
やり方・ゴール設定・目標達成のための工夫、すべて本人が納得いくまで、いろんな成功と失敗のその場で経験し、その子オリジナルのバランスのとり方を一緒に模索する

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