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パラリア対談vol.2 親と子の葛藤があった時のパラリアの裏側

「パラリアってどんな塾なの?」

「パラリアでする勉強ってどんな感じなんだろう」

そんな悩みにお答えすべく、始まったのがパラリア対談。
代表の浅見と、パラリア卒業生が話して、当時のことを思いながら、その時の心境などを語ってもらいます。

第2回はこちらの記事で紹介した津野さん。


(こちらのインタビュー記事を見てもらえるとこの対談がより一層楽しめるかと思います…!)

津野さんは大学受験のためにパラリアに入会しましたが、受験期特有の親との葛藤などがありました。

その親との葛藤などの受験期のことを語っていただきました。

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ーーパラリアの良いところはどんなところだと思いますか?

津野:生徒と先生の距離が近いところです。家で起こったことの相談もできるくらい仲がいいので、進路はもちろん、それ以外の心配事なども含めて相談できます。

それに加え、計画性がつきます。パラリアに入会したての頃に、ガントチャート(計画表)を書いてもその通りにできなかったのですが、夏が終わったあたりから、できるようになりました。また、24時間日記もかけませんでした。

(卒業生のガントチャート)

(24時間日記とは・・・その日の時間の使い方を把握し、何に使っているかわからない時間を、次の日に有効活用するための日記。これをすることで、自然と時間を意識するようになり、勉強の質も上がる。)

津野:いつも帰りの電車に間に合うギリギリの時間まで勉強していたので、パラリアを出る直前に24時間日記を書いていないことを思い出して、急いで書いていました。あと自分の中で時間制限を設けて勉強をすることもすごく良かったです。計画性がついたのは、自分のペースがわかるようになったからです。

例えば、「1枚2分でできるから、この量は2時間でできる」ということが分かれば、それを目安に計画を立てることができます。そうすることで、計画をあまり大きく崩さずに、進めることができて、計画通りに勉強ができるようになりました。

浅見:そうそう。だから秋とか冬は時間が全部決まってたから全くと言っていいほど話しかけられなかった(笑)

ーー時間制限をするのには何か理由があったのですか?

浅見:最初の方は「漫然と勉強しているな」と思ったから、時間制限してみればって伝えてみたんだけど、そしたら想像以上にできて、その方法が津野ちゃんには当てはまっているなと思ったから、その方法でやっていたよね。

津野:あと、話していい部屋(カフェスペース)とダメな部屋(フロースペース)は分かれているのがいいと思いました。私は主にフロースペースしか使っていなかったのですが、日曜の朝など、人があまりいないときはカフェスペースで窓を全部開けることができて開放感がありました。それは普通の塾ではまずないから、すごく良かったです。

私がいた時はあまりパラリア生がいなかったから、受験間近の1月とかは、朝から晩までずっとパラリアにいるから気が滅入っちゃうので、場所を転々としていました。暖房にあたりながらできる教科とできない教科があって。時間制限が厳しいのは暖房に当たりながら勉強するのはきつかったです。

あとは浅見先生に「朝日に当たるといいよ」と言われたので、眠気を覚ますためとモチベーションをあげるために、朝日が当たるところでやっていました。

浅見:今って16人だから学校ある時だと、喋っていい部屋は全席埋まるんだよね。

津野:ちょっといいなあ。なんか戦う仲間がいる感じで。日曜なんかは全然人がいなかったからめっちゃ孤独でしたもん(笑)

浅見:あと、津野ちゃんはホワイトボードをフル活用していたよね。

津野:私はホワイトボードがとても好きでした。ホワイトボードが真横にある席でよく勉強していました。世界史で覚えられない単語を書いて、ご飯を食べている時や、Youtubeを見てる時に、ちょっと見たりしていました。ホワイトボード1つ半くらい使っていましたね。

(今のパラリア生がホワイトボードを使っている一例)

浅見:だから、津野ちゃんが帰った後にホワイトボードを見て、今はこれを覚えているのかーって思ったね。他にはどんな風にホワイトボードを活用していたの?

津野:模試前にホワイトボードの写真を撮って見るんですよ。めっちゃおすすめなのに誰もやっていませんでした。あと、24時間日記とかガントチャートが貼れます。

それに加えて、パラリアの良いところはロッカーがあるところです。参考書とかももちろん置けるんですけど、ブランケットなどの勉強には直接関係のない道具も置けたのが良かったです。他の人は座布団とか寝袋とかも置いている人がいましたね(笑)

ーーでは、パラリアの悪いところはどんなところと思いますか?

津野:フロースペースにいたときも若干音楽が聞こえることがあることです。試験とかでそういう場面に出くわすのは、あり得る話だけど、たまに気になったりしました。うるさい人とかが騒ぎ出したりすると、うるさかったです。

浅見:なるほど。完全防音ではないから仕方がないとは思っているんだけど、うるさすぎたら俺が入る様にはしているよ。そういう声はやっぱり聞くからね。勉強態度に関していえば、津野ちゃんはかなりモクモク系だったよね。ずっとフロースペースにいたよね。

津野:そうですね。だから誰とも喋らない日はあったと思います。

浅見:でも、生徒間同士の成績がめっちゃ上がったっていうような、良い情報は俺が言うから、共有されるっていう(笑)

ーーそういうのってモチベーションに繋がったりしました?

津野:そうですね。それも繋がったんですけど、浅見先生は基本的に褒めてくれたので、モチベーションに繋がったのはそっちの方が大きいかもしれません。私が心配してても「大丈夫だよ!」というような励ましの言葉を言ってくれたのはすごく助かりました。

親や先生が「そのままなら受からないよ」みたいなことを言ってきたのですが、浅見先生が励ましてくれたおかげで、焦りもしてるけど、落ち着けるっていう、ちょうどいいバランスで勉強ができていました。本心で言ってたのかはわからないけど(笑)

浅見:もちろん本心だよ(笑)。人によってかける言葉とかを変えているんだけど、津野ちゃんに本心で言える理由としては、ガントチャートでどういう勉強を、どういう計画でやっているかというのを知っているから本心で言えるんだ。先月のこのペースで、できていて、この科目がやばいのなら、来月こういう風に計画を組めばなんとかなるというのがわかるから本心で言えるんだよね。

津野:浅見先生は頑張りを見ててくれたから、嬉しかったです。親とか頑張りを見ててくれなかったけど、浅見先生がラインでいいことを送ってくれていたから、親には怒られなかったので、ストレスはなかったです。それも私とお母さんの関係を知っていたというのはあると思うけど。

浅見:そういうのはお互いから聞いているんだよね。お互いがお互いのことをどう思っているのかとか。家でいろいろ言われると勉強以前の問題になっちゃうから。

津野:夜の10時までやって、家に帰って「大丈夫なの?」とか言われた日にはもう(笑)

浅見:他の塾って結果だけを見るんだけど、パラリアは過程も見るようにしている。今はレポート形式にして可視化されているんだけど、当時は俺が保護者の方一人一人にラインで送っていたよ。

津野:それで親から褒められたので、それも嬉しかったです。

浅見:それは良かった(笑)。それこそパラリア生の計画の立て方とかで工夫までわかるから、保護者の方に連絡する際に、工夫を事細かに書けるんだよね。

津野:勉強熱心な親ほど喜ぶと思います。そういう家庭のことも話せるのがいいところですよね。他の塾って親のことを絶対に聞いてこないと思うので。

浅見:塾から責められて、親からも責められて、運が悪かったら学校の先生からも責められるっていう、周りが敵だらけの状態によくなるから、それは避けられるように工夫はしているよ。

それに津野ちゃんのお母さんとかは、俺が話したことに対して、一度自分の中で考えてもらえたからありがたかったよね。もちろん自分は考えて喋るんだけど、そのまま鵜呑みにするのではなく、それを踏まえて一回考えて、意思決定をしてくれているんだろうなというのが凄く伝わった。

それにお母さんからも「ここが気になってて、本人に聞きたくて聞きたくてしょうがないんですけど…!! まだ本人には聞いていなんです!! 」というメッセージをもらったときは津野ちゃんに伝えずに「今はこういう勉強をしているので…」みたいな返信はしていたよ。保護者だから心配になる気持ちもすごくわかる。お互いにわざわざ話す必要がないこともあるからね。

津野:絶対に話さなくて良かったです。

浅見:家族っていうのは赤の他人と関わるのとは少し関係性が違うからね。親の意見が全うでも受け入れるのが嫌だなと思ったり、子供から親に対しても、親から子に対してもいろんな感情とかがあるからね。それこそ志望校とかでも。公募に出すかどうかでも、津野ちゃんとお母さんで意見の食い違いがあったよね。

津野:ありましたね(笑)

浅見:お母さん視点だと、筑波が第一志望で通ってしまえば、一般受験はやらなくていいし、せっかくあるチャンスだから、やった方が良いという視点だった。でも津野ちゃんからすると、小論の対策とか面接の対策をするのに時間を取られたくなかった。それで意見の食い違いがおきていたよね。

津野:それと、落ちた時のメンタルブレイクが心配でした。公募の結果が12月でセンターまで1ヶ月っていうときに結果発表だったので。

浅見:そうそう。それでまずお母さんと話して、本人が決めるっていうところに落ち着いて、津野ちゃんに公募のメリットとデメリットを話して、やめますという結論になった。

津野:センター失敗したら、筑波は一生受けられないかもしれないけど、公募受けなくていいのって浅見さんに言われたことは心に残っています。結果的に受けられなくなったんですけど、後悔はしていないです。

浅見先生からメリットとデメリットを言われた時に、めっちゃ考えて。勉強が手につかなかったから3時間くらいメリットとデメリットを並べて考えてました。

浅見:メリットとデメリットは客観的に提示しているからね。そこに親や先生や俺の意見が入ってくると感情論になってしまう場合もあるから。

津野:公募を先生からは受けないほうがいって言われてて、お母さんは受けたほうがいいって言って、どうしようみたいな感じでしたね。

浅見:そういう感じだったから、まずは周りの影響をリセットしてから、客観的に判断するための材料を渡して、決めてもらった。

ーーどうして今の大学に決めたんですか?

津野:社会の科目が現代社会で、それで受けられる大学が筑波以外だと首都大学東京か、学芸大学しかなくて、センター試験の結果が良かったら筑波、それよりも悪かったら首都大、もっと悪かったら学芸大学って決めてて、それで首都大にしました。

浅見:センターが終わった後もめっちゃ悩んでて、行きたい筑波の心理はDで、Dだから受けたらいけないことはないけど、まあDだからね….。みたいな。それで、筑波の心理じゃないところはAなんだよね。首都大の心理はやりたい内容がフィットしててAだけど、偏差値は筑波に比べたら下がるから。その3択で悩んでいたんだよね。

津野:その時に、一度お母さんと大学に行ってみたら、筑波が思ったよりも山の中で(笑)。首都大は都会で交通の便が良かったから、お母さんは「筑波より首都大」っていう感じでしたね(笑)。でも学校は筑波でした。「いいじゃん筑波入れれば」みたいな感じに言われて。

浅見:それで絶対もめると思っていたけど、まさかDを取ってくるとは(笑)。Eだったら諦めつくし、Bだったら行ける!ってなるけど、まさかのDだったからね(笑)

津野:正直、私はDで筑波を受ける気はなかったですよ。浅見先生にDはいけるよっていうのは言われたけど、ないなっていうのは思っていました。結果的にですけど、私立は全落ちでしたもんね。

浅見:そう!あれだけ成績が良かったのに、滑り止め含め、私立は全落ちだったよね。そこがびっくり。

津野:筑波にしてたらメンタルがやばかったと思います。

浅見:津野ちゃんは去年のパラリア生の中では一番バランスが取れていて、コケるタイプではなかったんだよね。秋に1回数学でこけたくらいで、他の模試ではコケたことはなかった。

津野:センターで数IIをやらかして、筑波はDだったけど、それ以外は良かったから、サボっていたのはあると思いますね。センターこけたら、私立をめっちゃ頑張るんですけど、センターの本番で過去最高点もあって、数II以外は8〜9割取れていたから。20日に私立の結果が出て、25日に2次試験だったんですけど、もう泣きながら過去問を解いてて。あの4日間は一生忘れないと思います(笑)

浅見:そういう進路で迷った時に本人側に寄り添うことはできるよね。普段を知っているから。保護者の意向を子供に伝えるけど、保護者は意思決定には関わらないっていう。それでメリットとデメリットを全部出して、本人が決めるというのをゴールにはしているよね。津野ちゃんのお母さんとは電話とかもさせていただいた。

大学受験だから不安なのは当たり前だし、家でいろいろ言わないようにするっていうのも結構大変だと思う。津野ちゃんが学校に行っている時間とかにかけてくれてたから、そういうのをみると、津野ちゃんが最大限勉強に集中できるように気を使っていたのかなと思うよ。

津野:パラリア生の親って不干渉の親が多いんですか?

浅見:不干渉か凄く干渉するかのどっちかだね。不干渉すぎる親だと正月番組とか普通に観てしまうから、それはそれで受験生が困るっていう(笑)。それで「あ、ごめん」とか気を使われるのも気まずいから、パラリアは正月の朝から開けるようにはしてるよね。

津野:私、正月の11時くらいから来てましたもんね。パラリアにこないと勉強できないと思って。正月に開いているのはありがたかったです。1月1日にだらけたら2日、3日もだらけるから。

ーーガントチャートとかでどうやって計画性をつけていったんですか?

浅見:月に1回ある面談の時にガントチャートを使っていたというだけかな。

津野:最初の方は見せてって言われた時に「また来たよ」と思ってまとめて書いてたのですが、それも面倒くさくなって、ちゃんとするようにしました。

浅見:まとめて書いたりしたのや適当に書いたのは全部わかるんだけど、とりあえず書いていればokみたいな感じにして、見て見ぬ振りはしていた。それに、振り返り会の時もガントチャートを使うよね。

(振り返り会とは・・・模試が終わった度に行われる反省会のようなもの。各自がそれぞれの勉強法などを1対1で話す会。それによって生徒の新たな発見や、モチベーションアップに繋がっている)

津野:始めて振り返り会に参加した時、なんでみんなガントチャートを持ってるんだろというのは思いました。

浅見:この1ヶ月の勉強のことを話すときに、ガントチャートをみながら話すんだよね。別に「見ながら話しましょう」とは言っていないんだけど。結果、話すようになる。津野ちゃんの場合は、最終的に手放さなくなって逆に俺が見れないみたいになったよね(笑)

津野:私は持ち帰るから、浅見先生が把握できないみたいな。

浅見:そうそう。でも別に使って欲しいっていう感じではなくて、最終的にガントチャートを使わなくてもいい人だったら使わなくてもいいと思う。それで計画通り成績が上がれば問題ないんだけど、ほとんどの場合、記録して残しておかないと、2ヶ月前にやったこととか忘れるよね。それこそ、他人に話す時に見せられるしね。「英語をやろう」というのは計画じゃないからね。

最初の方はみんな無計画で「気合で」「頑張ります」とか言うけど、計画を立てられるようになってきたら、そういうのは言わなくなるんだよね。

津野:めっちゃわかります。ガントチャートに組み込めば、自信が持てる。

浅見:計画に自信が持てるかどうかっていうのはあるよね。だからガントチャートのクオリティが上がっているかどうかっていうのは1個の判断基準ではあるよ。

ーーお二人とも今日はありがとうございました!

津野さんの話を聞いて、少しでも「自分はパラリアで勉強してみたいな」と思ったり「自分の子どもはパラリアで勉強することに向いているのではないか」と感じましたら、ぜひ「お問い合わせ」からご連絡ください!なんでもご相談に乗りますので、お任せください。

Text by 佐藤 みちたけ

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