ラジオに出させていただきましたが、音楽と学習の共通点について一ネタあります

昨日、最近始まった春日部公式FM準備番組「なんばるわんRadio」に呼んでいただきました。

私のことを直接ご存知の方は、出るタイプではないのはご理解いただけると思いますが、

周囲の方からお声をかけていただいた場合は、基本的にできることはご協力させていただくタイプです。


メインパーソナリティのミキさんは、音楽と学習の関係についてとても興味を持たれている様子でした。

↓のギターボーカルの方です。簡単に言うと音楽のプロです。


特に「グルーヴ」についてお話されていました。

「勉強にもグルーヴみたいなものはありますか?」

と、直接ご質問していただいたのをよく覚えています。


一方私も、大して上手いわけでもありませんが、好きでドラムを習っています。先生はこの方です。

私とは全くタイプの違うゴリゴリ系の方ですが、私のようなナヨナヨ系とも気さくにお話してくださいます。

ドラムは私の息抜きでもありますが、それ以上に学べることが多いと考えています。



文字で理解できる知識と目に見えない知識

人ができること、できないことの話をするとき、「スキル」や「知識」や「経験」等、様々な言葉で語られます。

例えばそれらすべてを一旦「知識」とすると、知識は形式知と暗黙知の二つに分けることができます。

形式知は簡単に言うと「文字になっている知識・共有するのが簡単な知識」です。読めば誰でもわかることです。代表的なものとして、マニュアルがまさにそれですね。

一方暗黙知とは、「言葉になっていない知識・経験や勘に基づく、共有が難しい知識」です。例えば補助輪なしの自転車の乗り方を言葉で説明されたとして、すぐに乗れるようにならないのがそれです。多かれ少なかれ、経験して身体で覚える必要があるものです。


音楽でいう「グルーヴ」もその一つです。研究対象にもなっています。※1


勉強でいう「勉強法」はどうでしょうか。例えば私が英語の勉強法として「英文を音読しよう」と説明したとして、これだけで私がイメージする「英文を音読しよう」をどこまで理解できるでしょうか。

どんどん補足説明をしていきます。「ネイティブが話してくれている音声を使い、その音声と同時に音読します。ネイティブと同じスピードで言えるようになったら、その音声のスピードを1.1倍、1.2倍と上げていき、1.7倍までいきます」


ここまで説明しても、実際にやってみるとどんどん疑問がわいてきます。「1.3倍からきつくなってくるけどどうしよう」、「最初の1.0倍の時点で無理」、「どんな文章を音読すればいいのか」、「毎日やった方がいいですか、週1回でも効果ありますか」、、、


そして最後はお決まりの「やる気が出ない。やったけど英語は読めるようにならない。やったけどテストの点数は上がらない」です。

音楽と比べれば、勉強法はどんどん説明していくことで、「読めば誰でもすぐにわかって、実践できる状態」にすることができるかもしれません。


しかし結局のところ、私は勉強法も暗黙知だと考えています。

教材と勉強法を知るだけで、誰でも同様の効果が得られるとは思いません。


音楽と学習、それを伝える際の共通点を見出したい

私がドラムを習っている理由の一つは、楽器演奏も勉強方法も暗黙知であると考えているからです。

私は普段の仕事として、中高生に勉強方法を紹介します。それを中高生は実際にやってみて、しっくりくるorこないと経験し、必要があればさらに別の工夫を一緒に考えながら改善していきます。


その中で私も、少しずつ教えるのが上手になっていっているとは思いますが、その中で学ぶだけでは不十分だと考えています。


一方、ドラムをプロの先生から学ぶことで、学ぶ側の立場も同時に体験しています。勉強以上に、音楽は伝えるのが難しいものだと考えています。

そのため、小田先生が私に対して、どのようにドラムの演奏をお伝えしてくださるのか、毎回のレッスンではそういった視点でもとても多くの気づきがあります。


暗黙知、つまりその人の身体に埋め込まれた知識を、どのように学び取るか、そしてどのように他者に伝えるか


これが私が生涯かけて追究したいものの一つです。


●まとめ:学習力
勉強法は厳密には暗黙知であり、教材とその使い方を文字で理解したとしても、誰もがその効果を100%得られるとは限らない


===補足・参考文献===

※1 例えば渡辺, 近山(2006):「ドラム演奏のグルーヴ感の解析」

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