見出し画像

「できない」と「やらない」は大きく異なる

人は何でもできるわけではありません。できることとできないことがあり、できないことをできるようにするために努力します。

パラリアをはじめ、大学受験を支援する学び場も、入試問題ができない高校生が、解けるようになるために努力する場だと思います。


その過程で大きな問題が2点あります。それは①勉強に向かえないこと、②勉強しているのに成績が上がらないこと、です。

これら2点が、受験生が悩む2つの大きな問題です。


これらのどちらか、または両方で悩む場合がほとんどです。逆にこれら二つの問題を解決してしまえば、成績は上がっていきます。


しかしこの二つは、片方クリアできているかどうかによって、大きく差がつきます。今回はこの差について書きたいと思います。


やらなければ成長は100%ない

①の問題「勉強に向かえない」は、勉強のやる気が起きなかったり、体調が悪かったり等により、そもそも勉強しないことを指しています。


実際これはかなり難しい問題です。「なぜ勉強しなければいけないのか」等の疑問を持ちながら勉強している中高生は、勉強に手がつかない時にどんどんこの疑問について考えてしまったり、勉強していない自分を様々な理由で正当化したりしてしまいます。


「なぜ勉強しなければいけないのか」という疑問を解消しないままの勉強は、勉強が好きな中高生でない限りかなり辛いものです。これは当然の状態だと思います。


「なぜ勉強しなければいけないのか」という疑問に対して、周囲から浅い答えを聞き、納得していない状態はもっと深刻です。

「大学に行くため」、「将来安定した職に就くため」、「周囲の友達も弁筐しているから」等ではあまりにも浅すぎます。中高生からはすぐに「浅い」と認識され、表向きは普通にしていても、信頼は失います。

このことについては、過去の記事でもとり上げました。


こうした疑問を始め、様々な理由をつけて勉強に手が付かない中高生はいます。

理由は様々ですが、勉強時間を確保しなければ、学力向上や偏差値アップは100%あり得ません。


勉強時間をとらなくても試験で点数が取れてしまう天才は存在します。その場合は、そもそも勉強では悩みません。勉強に悩んでいる時点で、勉強時間は最低限確保しなけれなりません。


「できたかできなかったか」ではなく、「やろうとしたかしていないか」

勉強時間がとれない中高生が、勉強時間を延ばしていくというのも、パラリアをはじめ多くの学び場がテーマにしているものだと思います。

その過程で、まだ十分に勉強時間がとれない中高生が、少しずつ勉強時間を延ばしていこうと努力します。


ここでの行動一つで、結果が大きく異なってきます。

勉強時間がとれない中高生は、「なぜ勉強するのか」に未だに納得していなかったり、勉強以外の様々なものに興味を持ち、そちらを優先してしまったり等、様々な理由をつけて勉強に向かうことができません。


しかし、「勉強しようと思っていればできる行動」ができているかどうかは、大きな差になります。


1日20個英単語を覚えることはできないかもしれません。しかし、英単語の勉強をするために移動中の電車の中で英単語帳を開くことはできると思います。

学校が休みの日曜日、丸一日勉強することはできないかもしれません。しかし、「家にいるとダラダラしてしまう」という自分を自覚した上で、図書館に行ったり学校の自習室に行ったりすることはできます。

自習室に行っても、スマホばかりいじって勉強できないかもしれません。しかし、そうならないように友達と一緒に勉強することはできます。


こうした「勉強しようとしている行動」がある人は、その人に合った工夫に出会えさえすれば、勉強ができるようになってきます。だからこそパラリアは、「勉強しようとしている行動」をとっているかどうかに注目します。



一方で、様々な理由を付けた結果、「勉強しようとしている行動」さえもとれない中高生の場合、改善可能性が全くありません。改善の原因になる行動をとっていないからです。

そうなると、はっきりさせなければならないことがあります。「勉強したいかどうか」という、タブーとされやすい疑問です。


ここを突き詰めてしまうと、「勉強しない」となってしまう可能性もあります。塾や学校では、「勉強って大変だよねー」という共感はあっても、「じゃあ勉強しなくていいと思う」まで言える先生は少ないのではないかと考えます。

勉強しなくなり、保護者からクレームが入り、退塾・退学すると利益が落ち込むリスクがあるからです。


しかし、このタブーとされるこの疑問とむきあわなければ、やりたくもないことを、周囲から怒られない程度にダラダラやり、結果が出なくても口惜しくないしどーでもいい、という状態になってしまいます。これでは周囲がサポートしようとしても全く意味をなしません。


「できない」と「やらない」の差は、その人の「やりたい」、「変わりたい」に紐づいていると考えます。できないのかやらないのかの判断は、我々をはじめ周囲の大人が絶対に間違えないポイントだと思っています。


●まとめ:「できない」と「やらない」の差
やりたいかやりたくないか。自分を変えたいか変えたくないか。


いただいたサポートは、他のnoteクリエイターの方の応援に使わせていただきます。 コメントにてご感想等いただけたら大変嬉しいです。 ご質問等がもしございましたら、執筆者名指しでいただければ、記事内で回答させていただきます。