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信頼を得るためには成長スピードが必要である

学校や学習塾は、非常に特殊な環境です。

学校・学習塾と対比させるものを企業とすると、企業では仕事を教える人も教わる人もどんどん入れ替わる場合がほとんどです。仕事を他の社員に教えることも仕事に含まれるためです。

一方学校や学習塾では、教える側は簡単には変化しません。教える内容も同じ場合が多く、教わる側がどんどん入れ替わります。


私はこうした学習塾の環境にとても疑問を持っています。


塾は成長が止まりやすい環境である

私事に寄せて学習塾について考えてみると、塾の先生の業務はルーティーンワークになりやすく、慣れれば慣れるほど頭を使わなくなっていきます。

塾外の人とのコミュニケーションの割合が減り、塾の中だけで一日が完結してしまう場合がほとんどです。


生徒の面倒を見るのは骨が折れます。教育熱心な人ほど膨大な時間がかかります。さらに授業をやっている場合は授業の準備や、塾の事務作業に時間を取られます。これが学校で、複雑な人間関係の中で組織的に動く必要性があるとなれば、尚更ハードルが高くなります。


つまり講師の視点から捉えると塾は、目先のことだけやっていると、成長が止まりやすい環境であると考えています。



成長していない人に人はついてこない

そういった環境であることを自覚できないままそこにい続ければ、当然ながら成長は止まります。余程の成長意欲がないと、そういった環境で自力で成長し続けることは難しいと思います。


中高生は、親を除く周囲の大人がどれほど意欲的に日々生活しているか、言語化できなくとも感覚的に理解していることが多いです。

勉強のためだけに塾の先生とやりとりをする中高生は、塾の先生を「答え製造機」と見なし、答えを教えてくれさえすればいいと割り切って、やりとりをしている場合もあります。「答え製造機」については以前の記事で書かせていただきました。



質問した時の答え方等を含め、中高生は無意識的に大人を判断しています。その判断材料は3つあると考えています。

1つ目は学力です。当然、勉強の質問が多くなる以上、深い知識や経験がある方が信頼できると判断します。しかし2つ目として、学力以上に話し方や雰囲気、性格によって信頼できるかどうかを判断します。「良い先生」と判断される場合はこの二点目を評価されている場合が多く、また「良い先生」は塾にも学校にもたくさんいます。

私はこれらのさらに上に注目します。それは向上心、自己改善、成長スピードです。近くにいて、日々精進し成長しているのがわかってしまうほど成長する大人の影響力は絶大です。「自分も頑張りたい」と感じさせるような大人には、たくさんの人が集まります。これが判断材料の3つ目です。


偉そうなことばかり言って行動が伴わない人に人がついてこないように、「精一杯努力していない人に人はついてこない」と私は信じています。



毎年成長スピードを高めていくことが目標

大学受験目前の高校生の成長スピードには、日々驚かされます。一日のほとんどを勉強に費やすという珍しい期間では、学力面もしくは精神面において、多くの高校生が目覚ましい成長を見せてくれます。

私は彼らから毎日刺激を受けながら過ごしています。私の周囲は、常に自己改善しようとする人で一杯ですし、また自分もそういった環境に身を置きたいと考えています。私が学習塾をやっている大きな理由の一つでもあります。


その上で私が特に意識していることは、自分自身の成長スピードです。

昔の教え子は、当時の私と比較すると大きなギャップを感じると思います。パラリアを立ち上げる前の教え子は、パラリアを立ち上げる前の私と今の私がどれほど違うかを知っています。


一方、毎年新しい中高生とご縁があり、ありがたいことに生徒が増えていきます。私との日が浅い中高生は、今の私(パラリアの社長という私)が私であると認識します。つまり、今の私がスタートラインです。

日が浅い中高生にも信頼してもらうためには、今の私が成長しているのを、言葉ではなく行動で認識してもらう必要があります。


さらに、私と関わって1年~3年の中高生は、昨年の私の成長スピードを知っています。今年も同じ成長スピードだったとすると、新たに驚いたり、刺激になったりすることは少なくなる可能性が高いです。


以上を踏まえた上で私は、「昨年以上のスピードで成長すること」を目標にしています

こうした環境に身を置くことで、自分自身を「怠けない環境」に縛り付けています。「自分は怠けやすい」という自覚があるからです。

●まとめ:信頼を得るために心がけていること
周囲の誰よりも、少なくともどの生徒よりも早いスピードで成長すること

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