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太陽光パネル12年目の我が家の本音を語ります

我が家は2011年に新築建売住宅を今考えると激安の税込み1880万円で購入。
そして入居して数ヶ月後にたまたまうちに訪問に来たセールスに乗せられて太陽光パネルとオール電化を搭載してしています。
当時はまだFITが全盛期で、10年間は42円/kwの買取価格だったので、パネルやオール電化の機器に300万円ほどかかったものの自家発電の分も含め10年も経たないうちに元は取れていました。

今は太陽光と屋根のもつ限り発電の恩恵を受けよう、と言った段階に入っているのですが、売電に関してはFIT卒業したため今はENEOS電気に11円/kwで買い取ってもらっています。
月に2000円前後くらいの収入なので、売るよりは自家消費したほうがオトクだったりするのですが😓


12月は外壁塗装とのトラブルで汚されたパネルを交換し、接続の関係で低くなっている

そんな太陽光パネル設置歴12年の我が家が太陽光についてお話をしようと思います。

そもそも設置をおすすめするか?

東京都は25年4月から一軒家を建てた家に太陽光パネルの設置を義務付けるそうですね。

太陽光パネルを搭載すると電気代が浮いてお得、と思う方も多いのかもしれませんがFITが終わった今の売電価格では売るのではなく自家消費しないとオトクとは言えません。(売電より買電価格のほうが高いから)
なので導入には蓄電池をセットで考えることになるでしょうが、いかんせん蓄電池も高い。安くても100万円以上します。
おそらく機器代をペイできるようになるのに10年くらいはかかるのではないかと思います。

そして見落としがち…というか私達も設置するときにはそんな事も知らなかった問題点がいくつかあります。

外壁・屋根塗装の際の太陽光の取り扱いに困る

当たり前ですが太陽光パネルは一軒家の場合屋根につけるので、絶対にくる外壁や屋根の塗装(補修)の際に、パネルの取り扱いに困るのです。

今は太陽光パネルの設置がフィーバーしていた世代が塗装などの補修をしていないことが多く前例も少ないため、塗装会社も知識がなかったりパネルメーカーの方も対応が微妙だったりします。
選択としては

  1. パネルを付けたまま塗装する

  2. パネルを塗装時に外してつけ直す

  3. 塗装をいい機会にパネルを外して処分する

になります。
1回目の塗装で3を選択する人は少ないと思うので1か2になるのですが
2は取り外して再装置するのに20~30万円取られます。
更には取り外した際にパワコンや接続箱が壊れるリスクもあります。
(どうやらこういうずっと稼働していた電化製品は一度電源を落とした際に壊れることがあるそう)
というのもあり1を選択する人も多いです。
そして我が家もその選択をしたのですが・・・・

塗装会社がまさかの太陽光パネルに養生をしておらず、パネルを汚されて大トラブルに発展しました。
後々の対応もひどすぎてグーグルレビューに書こうか迷ったぐらいですが、名誉毀損で訴えられても嫌なのでしません。おそらくこういった業者の方が少ないとは思い・・・ますが、太陽光パネルの知識まで兼ね備えた外壁塗装業者はまだ少ないかもしれません。

そして太陽光パネルを乗せている限り塗装のたびにこの問題が浮上します。
我が家は仕方がないので屋根に20年ほど持つような塗料を塗ってもらうことをお願いしました。なので次に塗装する際はガルバリウム鋼板の丈夫な屋根に交換し、パネルは外すことになると思います。


パネルは持つけど付帯品の寿命は10年前後

よく太陽光パネルの広告などを見るとパネル寿命20年とか30年とかでかでかと書かれていますが、太陽光パネルは太陽光パネル以外の付帯品があってこそ発電した電気を家庭に供給したり売電したりできます。
パワーコンディショナー・接続箱・蓄電池などがそれに当たりますがその機器たちはそもそもそんなに持ちません

そしてその機器たちもなかなかに高額。
こちらを買い替えるのに下手すれば30~40万円かかったりします。
そんなに掛かるとなると、太陽光パネルを乗せている旨味はほぼなく、メリットがあるとしたら「地球に優しい」ことぐらいになってしまうかもしれません。
(もちろん地球に優しいのは素晴らしいことなのですが)

さらにはパネルを処分することになった際に産業廃棄物になるので普通のゴミとは違い専門の業者に頼むことになるのでしょうが、処分代も相当かかると思います。
そういったデメリットを太陽光パネルを販売してくれるところは教えてはくれません。。。
(そもそもそんなデメリット売り込む側もわかってなくて売ってた可能性もある)

というわけでこれから設置を考えている方にはおすすめしません。
なんかコレは私の偏見なのですが、男性の方がつけたがる傾向にあるような気がします。車とかと同じ感覚なのかなー?

あまりメリットのない太陽光パネル

そんなデメリットがわんさかのパネルを東京都は新築の戸建に設置義務化すると言っているのは首を傾げてしまいます。

正直私がこれからこの知識を前提につけるかつけないかを考えるとなると管理の手間が増えるだけなのでつけずに高い電気代払ったほうがマシだと思います。結局パネル代が電気代に変わるかどうかの違いなんですよね…
数字のマジックに騙されてしまいそうです。

この情報が太陽光パネルが気になっている人のところに届けばいいなーとは思うのですが、なんだかエコですごい経済的みたいな面しか見られないのが現実なんですよね。モヤッとしてしまいます。

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