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編入して大変だったこと【東京外国語大学3年次編入編#1】

みなさんこんにちは、ぱれすぅ〜です。
今回は、2019年に東京外大3年次編入をした学生による編入した後の時代の回顧録です。
編入に関する記事を見ていると受験体験記はよく見るものの、その後の話は案外少ないように感じました。なので、今回は自分自身の体験をもとに、まず編入生がぶち当たるであろう大変さについて書いていこうと思います。
もちろんよかったこともあるのですが、思いのほか熱く語ってしまって長くなることが見込まれるので、二つの記事に分けます。

よかったことの記事↓

またぱれすぅ〜自身、日本国内だけでなく、フランスの大学に編入もした経験があるので、そのことも後々書いていく見込みです。

邪道 is my life!

では、どうぞ!



①授業の単位数

編入生が他の学生と大きく異なること、それは編入後の単位の取得数
私が東京外大に編入したときは「単位交換制度」がありましたが、交換するにも違う大学同士の講義の置換性が高いかは別問題。私はたまたま外国語学部の大学出身だったので比較的似た傾向の授業をとっていた事もあり、なんとなく置換できそうな単位を外大の講義名から選んで入学前に申請しましたが、そううまくいかないケースもよく聞きました。
また、単位交換制度にはマックス60〜65単位までしか申請できませんでした。
編入生が取らなくて良い基礎・導入科目や2年生までの専門言語の授業:30単位ほどは申請せずとも免除されます。しかし、その他、主に教養科目や自分の専門じゃない言語科目など:30単位ほどを外大シラバスとそれまでの成績表とを睨めっこしながら見比べ、交換できそうなものを選び、入学前に申請しなければなりません…。
ぱれすぅ〜は前の大学で85単位取得していましたが、そのうち25単位分は外大で取り直さなければならない状況でした。
かつ、外大の卒業単位数は最小で128単位!単位交換がマックスまで申請できたとしても、残り半分の道のりは案外長いものです(そう感じる主な理由は次の通り↓)。

②授業の難易度や先生の肌感

編入生が最も苦労するであろうこと、それは「授業傾向や採点傾向がわからない」ということ!
1年生からいる場合は、自分の専門分野になりそうな先生方の授業を基礎・導入科目や言語科目、あるいは教養科目で肌で感じる経験値があります。そのため、例えば、
「あの先生は採点が厳しい」
とか
「あの先生の専門は〇〇で、△△が好みの傾向がある」
といったことを知っていれば、
あらかじめ自分がその授業を取る上で成績を取りやすいか、先生の授業傾向は今後役に立ちそうかといったことが分かりますが、編入生はそのデータベースがなく、かつそういった情報交換をする友人もいません
ましてや、3年次編入生は、1、2年生よりも専門科目を取得しなければなりません。つまり、「先生の傾向を掴む暇もない手探りの状況で難しい講義を履修しなければならない」のです!

慣れない環境で、たくさん履修をしなければならない。先生や授業の相性が分かっていないハンデは意外と大きいもので、最初は背水の陣であると言わざるを得ません。

③友人を作る大変さ

3年生から入るとなると最も苦労するのは、グループワーク。
なぜなら、1、2年生が中心となってやるような学祭に参加した経験がないので、同学年の輪に入るのはなかなか難しいです。
ぱれすぅ〜の場合フランス語専攻でしたが、フランス語は人が多い分コミュニティーが分かれていて、どのコミュニティーも閉鎖的な印象を持ったのを覚えています(他の少数言語の専門の人は、逆にウェルカムな感じだったそうなので、集団の特性によると思われます)。そのため、言語科目でグループワークをしなければいけなかった際は、コミュニティーで固まっている人ではなく、留学経験を経て帰ってきたようなコミュニティーが存在しない先輩と組んだり、周りの様子を見て単独行動が多そうな人を見極めるスキルが必要だったりします。
しかし、こういうふうに行き当たりばったりでグループワークをした人は案外縁が続かない事も。何せ、日本の大学は履修選択も自由で、ずっと同じ人と同じ講義を受け続ける方が稀です。そう考えると、やはり友人はフランス語専攻に絞る必要がないように思います。
結局は、3年生からでもサークルに入った方が友人は見つけられますし、案外違う専攻の友人の方が授業が被ることも多かったように思います。
※3年生はゼミも始まるのでそっちでの交流もありますが、ゼミ仲間はなぜか距離感があまり縮まることなく終わったように思います。高尚な話はよくしましたが、腹を割って話すことがほとんどなかったからというのも大きいかも…。

④周囲がめっちゃハイスペックに見えて、劣等感を感じる現象

ぱれすぅ〜自身が編入時代、最初にぶち当たった心の壁は、「みんな頭良さそう。自分が頭悪くて情けない。」といった自信のなさや劣等感でした。
友人がいなかった頃は、フランス語の授業を取るごとに置いてけぼりを食らっているような感覚を持っていたのを覚えています。
でも!安心してください!そんなこと、案外ありません!!!

大学受験の時点で、試験に勝つ力がなかった自分を振り返る必要はありません!
大事なのは、編入してから必死に食らいつく努力

正直、大学で求められるのは高校生時代に詰め込んだ知識よりも、知識をちゃんと理解し、それを利用して論理的な文章を作る力です。知識量や脳みその回転速度で落胆している時間があったら、それを埋めるだけの思考を深めることの方が大事です!人間、思考に耽っていたら、思いがけない力を発揮することだってあります。

それでも「自分はできていない」「置いてかれている」と思うのなら、一旦周りを冷静に見回してみてください。案外、「できない」「わからない」と不安に思っている人もいたりするんです。
授業では自信を持っていたり、頭の回転がとりわけ速い人が発言することによって、自分以外の1年生から入りの学生全員がそのレベルだと錯覚することがあります。でも、実際には先生に当てられないか怯えていたり、能力がないと諦めていたりする人もいます。編入生はそうした些細な心境を感じるきっかけが最初はありません。
しかし、クラスに参加していくうちに、友達ができていくうちに、そういったエリート主義の渦にいる人たちでも「自分と同じ不安を持っていながらも涼しい顔をしているんだ」と気づく瞬間があります。

だから、「自分だけができない」と思わずに「みんなわかんないながらやっているんだ」と前向きに捉え、「自分はわかるためにはどう行動するか」と次に繋げる心持ちが大事だと思います。結局のところ、そう思って先生に質問した人の方が自分の身になっており、かつ質の良い課題を提出しているように思います。

※ぱれすぅ〜はテスト形式が苦手なので、評価方法がレポートのものばかり選ぶ傾向がありました。フランス語の方では試験方式の必修科目を何個か受けましたが、まあ大体平均でしたw 

まとめ

いかがだったでしょうか?
不安になる要素を最初に持ってきてしまい恐縮ですが、それだけじゃ絶対終わりません!次の記事ではよかったことを熱唱?するのでそっちも覗いてみてください!
では〜!


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