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千本松牧場よ

さぁ5/28まで残り20日だ。
頑張れ記憶。


GWも最後の方にさしかかり5/5。
GWで唯一遊ぶ日と決めていた日。
早稲田のお笑いサークルの後輩森沢(ポケモンのホエルコみたいな顔をしてるおばちゃん)とのっぽでおバカな林君とどこかへ行くと決定してた。
ただいざ行こうと思ってもさ、ほら、GWって人のやる気をそぐから。

そうかと言って林君に聞くと
「群馬でバンジージャンプしよう。」
って言ってくるじゃない。
僕バンジージャンプは絶対したくないのよ。番組とかならまだしも。
なぜならお金が高いから。
物理的高さはどうでもいいの。
一回飛ぶのに一万円かかるんだよバンジーって。
そうまでして飛びたかないよ。貧乏だよ。
で、ご飯とさ、高速代と考えたら、結局二万弱かかっちゃうわけじゃん。いや俺今年のうちに50万ためて一人暮らししようと思ってるからそれは無理なのよ。今年のうちに50万ためるのが無理なんだから。


もめたあげく、何も決めずに集合しようということになり、サイコロでも降ればいいさとやっつけた朝。
九段下に集合して、気づいたら林君がるく(これまた僕の親友)に電話してて。普段ならゲリラ的誘いに絶対こないはずのるくがのうのうとマンションから降りて来た。きっと最近毎日つまんないんだろうな。

で、サイコロを振って、栃木に行くことに。
で、もう一回足利フラワーパークだ那須ハイランドパークだ具体的スポットを決めるためサイコロを振った。結果、なんか北上する、ということになった。

車内協議を進めた結果、「千本松牧場」という那須高原にある牧場に行くことに。
決め手になったのは熱気球があるという情報。
しかも12時まで。
早速電話。

「あのー、気球って何時までやってますかぁ?」
「12時までですね。」
「あ、わかりましたぁ。さようなら。」

何も進まず。
え?最終受付が12時?12時発で終わりなの?
となったのでもう一度電話。

「あのー、気球って12時最終受付ですか?」
「そうですね、ただ今日は上空の風が強いため気球は営業してないんです。」
「え。」

上空の風が強いかなんて誰がわかんだ。

ゆっくり向かうことに。

何を隠そう森沢とるくは初対面で後部座席に隣同士座ってるんだから話は尽きない。先生同士で情報交換みたいにもなってたし。
こと林君に関しては森沢と会うの二回目なのに「うるせぇ」とか言ってたからなぁ。林と森だもんなぁ。

三時間弱車を走らせ、間違うことなくETCを抜けるとすぐに「千本松牧場」の看板。出口から木々が並び、じんわり混んでいるが車の列に従って駐車場にたどりつく。

「あれ!!!」

僕。

「あ!!!ちょっとまって!!!」

僕。

「ここ来たことあるわ!!!!」

全部最悪。
周りも最悪だし僕も最悪だし、覚えてなかったのも最悪。
数年前に両親が野鳥を見に行くぞつって姉と僕を引っ張ってきたのが千本松牧場だったのだ。いやあ忘れてた。
高速の出口から何となく見覚えがあって、まあでもこんなとこあるよなどこにでもとか思ってて、で、駐車場入ったら確信に変わった。ここでトイレしてるよ。

実はこの時は変に気つかって

「あ、この奥の野鳥の森に来たのよ!家族で!うわ、来たことあるこのトイレも。あ、でも向こうのゴルフとか気球は来たことないから、全然大丈夫だわ。」

って言ったけど、実際ゴルフの方とか歩いていったらどんどん記憶よみがえってきちゃって、なんならゴルフの向かいにあるスペースでお母さんが張り切って作ったお弁当を家族仲良く食べたんだったよ。恥ずかしい。言えなかったよさすがに。から揚げだったよなんて。


そんな千本松牧場は東京ドーム178個分というふざけたでかさの牧場。
野鳥がいる林をはじめ、もちろん牛がはびこる牧場や、ふれあい動物コーナーというやぎやエミューを触れるコーナー、他にもパターゴルフ、ストラックアウト、サイクリング、釣り、卓球、アーチェリーなどアトラクションが充実している。入場料はないが一つ一つに料金がかかり、なんとなく縁日くらいお金がかかるというイメージだ。
売店もあり、牧場ならではの乳製品やその横にはジンギスカンが食べれるレストラン的なものもある。

そして今日のメインはアイスだ。
どうやら千本松牧場には土日の14:00から14:56までしか開いていないという幻のアイスがあるらしい。

その名も「ドルセリア」だ。

千本松牧場でとれた牛乳と生クリームを煮詰めてつくったキャラメルのようなミルクジャムをソフトクリームにかけて出すバカ・ドルセが名物らしい。

これは家族で食べてない。
ほんとに。

14時を意識しつつ場内を散策。進めば進むほどフラッシュバックする都留家の休日。

まずは一番奥のふれあいコーナーに入ることに。

うん。入ったことあるな。

一番手前には体験できる「ヒト」のコーナー。
柵の中に入って動物みたいに展示されようというところ。モラルハザード。
しかも厄介なのが、中にはモノボケコーナーといわんばかりにコスプレグッズや小道具が並べられている。千葉大のサークルライブの袖はいつもこんなだったな。
「つるくんちょっと、プロの技みしてよ。」
こういうしょうもないことを唯一お笑いをかじってたやつが言うんだからおばさんってのは病気だ。

髑髏の杖をとり
金のチアボンボンをつけ

「内田裕也ってしんdhらこうなるらし」

噛んで終わり。
牧場最悪。

「もう一回もう一回。」


瓶底眼鏡をかけて
学校帽をかぶって。

「恥ずかしながら帰ってまいりました!!!!」

「「「コケェェェェ!!!!」」」

「「クワァァァァ!!!」」

「あ、ちょっと、つるくんがボケたら、にわとりがすごい鳴いてる!!!すごい!!!」

つるが鳥に救われたよ。あっぶね。

うさぎのコーナーはちびっこがいすぎて話にならないのでぐんぐん先へ。

なんとエミューと触れ合いコーナーを発見。
エミュー、知ってますか。
オーストラリアに住むダチョウみたいな生物で、僕が中2でオーストラリアの動物園に行ったときは
「エミューは大変危険な生物なので檻に手を近づけないようにしてください。」
と脅されたくらいよ。
それが、エミュー三体の檻に入れるという。日本はどうかしてるな。ちゃんと輸入するときに説明されなかったのかな。コアラとかと取説間違ってたのかな。

入る。

奥でじっとしているエミューに近づいていくとあと三歩のところで

ノッソ ノッソ

とエミューが歩き出す。

いや怖すぎる。

端から見てたらわからないけど、いざ対峙すると、どこにいても見られてる感がすごいの。真後ろ以外は全部見えてて、こっちが近づいたらいつでも走り寄ってきて嘴で刺したろかって感じ。指でも出そうもんなら持ってかれるかと思う。宮本武蔵に切られてるあれ。
ただ、ここで触らないのはアマ。
唯一ずっと動いていないエミューに泥棒のごとく近づき背中をなでることに成功。プロ。思ってたよりも毛がゴチゴチで堅い。芸歴がかさんでテレビだったら、動いてるエミュー触りますすいません。

続いてクジャクのコーナー。
檻の外からクジャクを開かせよう大会。
クジャクと、セキセイインコと、ウズラと、にわとりもいたかな。ごったにで入っているでかい檻で、くじゃくを外から威嚇してたら

「あ、卵産んだ。」

と、林君。手前にいたウズラが白い卵をたった今産んだようだ。

「あ、ほんとだ。」
「へー。」

と言ってなんの気なしに全員が卵を見てたら、奥の方にいたクジャクがこっちへ近づいてくる。

「・・・。」
「・・・。」
「・・・。」

そしてクジャクが首をぐぅんと素早く前後。

カシャッ

「「「あっ・・・。」」」


ドロォ

クジャクが産みたての卵を嘴で粉砕しやがった。
中からはよくみる卵の黄身がゆっくりと流れ出てきた。

「え?」
「・・え?嘘でしょ?」

こんなに絶句したのは人生で初めてかもしれない。
産みたての命を瞬殺され、流れ出る黄色い液体を前に、胸に吐きそうなもやもやができた感じ。黄身だったけど、いつもみてるそれとはまったく別物で、こう、未完成の命という生々しさが、より複雑な気持ちにさせた。いや今思い出してもやだな。
檻の外からクジャクを開かせよう大会はすぐに大会中止。


そんな出来事をおえ
豚で大笑いし
昼飯に焼きそばを食べ
うまいコーヒー牛乳を飲み(これも飲んだことある)
ストラックアウトで思いのほか盛り上がり
アイスへ。

14時すぎくらいに行ったのにすでに長蛇の列。
30分以上待ってようやく購入。
僕と林君はバードキスという二番目にミルクジャムが多いもの
るくと森沢はデブだからヴァンパイアキスという一番多いもの

みなさん、二番目で十分です。

絶対喉渇く。
いや、うまいんだけど、塩っけとかもちょっとずつあって。
二番目でよい。一番目でもいいくらいよ甘いのあれな方は。
あとお姉さんができあがりのアイスを片手で渡してきたのは笑った。
めちゃくちゃ並んでるのに作ってる人一人、渡す人一人、レジやる人一人、余ってる人二人くらいいて、何やってんのって言いそうになったし。いかんいかん。文化祭じゃないんだから。いかんいかん。


そのあとはお待ちかねパターゴルフ。
いいですか、旅行に自信のないみなさん。
旅行のカリスマとして教えておきますよ。
パターゴルフほど旅行を最高にするイベントはありません。
全員できない、という点が素晴らしいんです。
だから社会人とかはもう別ね、ちゃんとゴルフやってるテレビマンとかもうなし。卓球かテニスやりなさい。
まだ20代でゴルフやってないうちはね、まぁパターゴルフがちょうど時間もかかるし、うまくなったぐらいで終わる最高の遊び。
こういう時は案の定るくがぼろ勝ちする。
僕は最初にトンネルに球いれたのに全然はじき出されないし。
俺はうまいよと豪語してた林君はビリだし。
森澤はずっとちょっと下手だし。

そのあとは鉄棒で逆上がりできねぇのお前って言う時間があり
ブランコでジャンプできねぇのお前って言う時間もあり
俺がスマホを高く投げて見事キャッチするから見てくれっていう謎の林君挑戦タイムもあり


ちょうどよく車へ。

夕飯を食べに那須塩原駅へ。
名前は聞くけど初めて行った駅。
ほぼ、何もない。
駅はでかいけども。
青色ポスト?てやつがあって、青少年に見せたくないものはこちらにいれるらしい。逆に恰好の餌食じゃないか。

唯一あったのがはなの舞と平成という蕎麦屋だったので、もちろん平成に。
ちょっと散策している間にみるみる人が入っていったので、どうやらこの辺ではここで食べるらしい。
二階でわいわい食事をしていると隣のカップルが帰り際に
「つるくんですよね?」
と声をかけてきた。
ドキィッ!!!!
とするよ、これ。色々考えて。

知り合いか??
お笑い関連の方か???
小学校の人??
なんか変なこと言ってなかったか??

て。

「りょーちんの同じ学科で。」

りょーちんて。
大学時代の最高の相方の一人片倉の友達て。
絶対大丈夫じゃん。
そりゃ遠めの知り合いにも声かけられるわ。

「何回かライブも見に行ったことあって。」
「あ、そうなんですね!!え、よくわかりましたね!!」
「つるくんは・・・その・・顔・・が・・・・特徴・・・的だから。」

ゆっくり全部言うじゃん。
悪口になるなと気つかいながら結局ダメージ与えるじゃん。

でも話を聞いたら声かけるか迷って、わざわざ僕のインスタを見れる人まで連絡して「つるくんって今那須にいる!?」て確認してくれたらしい。すげぇなぁ。素敵だなぁ。
よく聞いたら森沢も知り合いだったらしくて、言われるまで馬鹿みたいにそばすすってた。馬鹿だなぁ。

店をでてから一回森沢をまいて、車へ。
なんなく解散。


GWだったけどゴルフもふれあいも全然並ばずにいけたし
帰りの高速も気にならずに帰れたし
千本松牧場よかった。すごく。
行ったことあっても。
むしろ鳥の方行ってる人いなかったけどなぁ。

あと森澤変なタイミングで一個パン買ってたけど帰るまで食べてるとこみなかったな。気持ち悪ぃ。

また書きすぎた。
楽しくて全部説明しちゃったよ。
日付が変わるぞ!また日記が増える!やばい!

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