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桜館に行ってきた話

読む気をなくすトップ画。
開いてくれてありがとうございます。


大田区蓮沼駅近くにある改正湯に入り、風呂友達のもみあげくんとの合流まで時間をつぶそうとしたが、銭湯の本を読んでも時間が余りすぎた。そりゃあまぁ15時に銭湯入って、21時に合流するんだから、ここがサマーランドでも一回寝るよ。


風呂たくやなので空いた時間は風呂に行く。

前に良いと聞いた桜館という銭湯に行くことにした。

まず名前がいい。
桜館。
もみあげくんのインスタで一回見ただけなのに覚えているこの名前。しかも看板が木の板だった気がする。良い。渋いのが好きで銭湯行ってるんだから木とか。もう。やめてよ。

念のためもみあげくんのLINEを確認。

「週によっては屋上露店入れ替わりだから要確認よ」

使えるもみあげ。
もみあげにしとくにはもったいない。
最近は銭湯で、特に露店や男女の湯を入れ替えるところは、ホームページでその当番を確認することができる。経営者の高齢化が謳われる中でよくぞ。詐欺とか、銭湯経営者にしたらほんと、烈火だからね。

ホームページ確認。
壱の湯と弐の湯があるらしく、露天は壱の湯。
さらに。

「毎月 1~14日 女性が壱の湯、男性が弐の湯、15日~月末 男性が壱の湯、女性が弐の湯になります。」

本日は7/21。
勝ち。
悠々と風呂へ歩き出す。
距離は1.2km。
たわいもない。

ブラタモリにすっかりはまっている私は、最近土地の歴史を調べてから行くようにしている。いや、調べると言っても到着までの時間にウィキペディアを読む程度なんだけど。
桜館の最寄り駅は池上駅。
このあたりは池上本門寺を中心に栄えたらしい。

ね、覚えててこんくらいよ。
読みたての時はもう少し感動とかあったけど。

あっちゅう間に着いてしまった。
昼飯を食べ損ねた。

桜館の外観はでかい。
大通りからは離れ、住宅街の一角に現れるそれは、一見すると旅館のようなサイズの三階建てだ。
外壁には大きく「桜館」の文字。
ハワイのホノルルクッキーみたいな配色。真逆すぎ。脳黙って。

入口へは細い道を行く。

当然のごとく自転車がごった返している。
みんなして銭湯入りすぎなのよ。
何番風呂なのさこれ。


入口脇にある券売機で購入。
なに。
サウナが100円でつけられるだって!?
貧乏芸人を一瞬で射止めにくるじゃん。

560円で入る。

フロント式。
フロント前のスペースはモノが多くて窮屈な感じ。六人座れるくらいかな。
アメニティはなんでも揃うくらには売ってるから、気遣いのサイズなんだな。

壱の湯へ。

混んでいる脱衣所。
見つける塩谷さんの図解。
どうやら図解に載っている銭湯はみんな貼ってるらしい。こういう結束力も銭湯の魅力のひとつだと思う。
脱衣所はしかし広めだ。天井こそ普通のビル感がある高さと質だが、壁一面にロッカーを敷き詰めて、中央に涼むスペースがばっちり確保されている。普通の銭湯では、番台式だと特に、スペースを有効活用したいがために壁と、部屋の真ん中にもロッカーを置くのだが、桜館はそもそもがでかく、ロッカーを最小限の(それでも縦長で服がかけられる)サイズにしてるからこういったレイアウトを実現できているのだろう。テレビもあるし、扇風機もあるし、ティッシュもあって。いい。
ドライヤーは有料。

入る。
入って目の前にカランが横並びしている。
左から右へ、4台が4列くらいかな。
で、その奥に広い浴槽。
その奥はガラス張りになっていて、ぼんやり人が見える。涼みどころか、別の露天か?
右奥には黒湯の浴槽。
で、入ってすぐ右手がサウナとシャワー。
天井は二フロアをぶちぬいた高さ。

改正湯でも洗った体を、洗ってないと思われない程度に流し、浴槽へ。
まずは正面に見えていた一番でかい浴槽。
熱いなぁ、温度。
肩マッサージ(ガンダムみたいなやつ)、バイブラ、ジェット、電気風呂を一通り楽しむ。

次。

温泉へ。
入る。

熱いなぁ。

なるほど、温泉をくみ上げてそのまま流しているとな。
壁の説明書きを丁寧に読み終わると、体は熱を逃がせなくなってきている。

外が気になる。

出る。

なるほど。
入ってガラスの奥に見えていたのは水風呂だ。
まだ早いね。

そして、二階へ続く階段。
露天が醍醐味と聞いてますよこっちは。

のぼる。

二階は、なんだ?
踊り場的なところと次の階段までの廊下だけ。ドアが一つあるや。ん。サウナか?
まぁあとで。

三階へ。
プールみたいなシャワーを横目に露天を発見。
壁に囲まれているが、天井はなく開けている木製の露天風呂。
人気があるのだろう、露天にしては15人は入れそうなサイズ。
二段になっているのもなんかいい。
休めるベンチもここにある。気きくなぁ。寝たら最高なんだろうなぁ。
でかテレビあるぜ最高。千秋楽ですって。
外は、一望できないか。
さすがに住宅地だし、男の裸見えたら嫌だもんなあ。

ちょうど三役が土俵入りしたあたり。
一番いいじゃん。

今場所は、そうかい。鶴竜と白鵬かい。
ほおお。
たまーにもみあげに話を聞くくらいじゃ、忘れるなぁ。鶴竜がえーっと、横綱なの?大関?三役って、関脇とあとなんだっけ。琴奨菊は今どうしてんのよ。

千秋楽がはじまる。
結局男の子だからさ、戦いに目がないわけ。
そう思って相撲見てるかなみんな。
ルフィがクロコダイル倒すのと同じなんだよ実は。
鶴竜と白鵬、時間いっぱい。
ぶつかる。
技をかけようと回しをさぐりあい。
読みあい。
がっと回しをとりあったところで静止。
大拍手。
技と力の応酬が一瞬止まることの美しさったらないなぁ。
そして膠着を破ったのは鶴竜。
白鵬をもちあげたかと思うとそのまま土俵の外まで運び、見事優勝。

激熱だった。
静止したところは声だしてたたぶん。

いやぁすごい。

俺もあんな戦いがしてぇぜ。

けつだけ風呂につけてたおかげで体温はちょうどよくなり、もう一度内風呂へ気が向いた。

降りしなに二階のドアへ入ってみる。
ほお。
ミストサウナだった。
4人くらいしか入れないけど。
サッカーとかのVIP席的な位置で一階の内風呂を見下ろせる。ミストで何も見えないんだけど。
いや、ミストサウナでこの温度はないな。これすごいな。ミストサウナなのにめちゃくちゃ熱いわ。普通ミストサウナっで70度とかで、サウナ感ないイメージだけど、これは汗かくや。
一人で入ってるのも寂しいしすぐ退散。

一階へ。

さぁ、本ちゃんのサウナだ。
桜館のサウナはフィンランド式だと、読みました私。
ざっくり言うと、フィンランド式っていうのはちゃんとボイラーで石を加熱して、そこに水をかけて蒸気を蔓延させ、さらにタオル等で熱風を送るロウリュというものを行うものを指す。らしい。

入る。

薄暗いっていうか、牢屋だよほぼ。
灯りなし。
ただ熱めだ。うーん。くるねぇ。

入口通ったときはむごぉっってなったけども、意外と耐えられる。
鍛えられたか?

とりあえず6分くらいで外へ。
屋外水風呂。
これが鬼のように冷たい。
こっちがフィンランド式なのかよ。
真水も真水。
絶対16度。
あとさすがに露天水風呂といえど天井はあるし、風が抜けないからややかび臭いな。プール慣れしてるからいいんだけども私は。

せっかくなので、もう一周サウナを堪能して出る。
サウナでかいし、熱いし、いいことはいいぞ。 
二週目って全然汗でないよね。
岩盤浴はめちゃくちゃ出るのに。

6分で出て、水風呂に入り、ちょっとだけ温泉で外皮を覆いたい気持ちに動かされて温泉へ。
体が温まらない程度につかって出る。

汗が乾ききらないTシャツに袖を通す。

フロントへきた。
二階があるらしい。

覗く。

奥の座敷で郷ひろみを歌っているおじいちゃん。そういうのそういうの。
その手前にテーブルがあって、家族が食事をしてて、
その手前がバーカウンターみたいになってて、おじさんが店員さんと話をしてて、
見てたら手前のおばちゃんに「どうぞ~」なんて言われてしまった。「ありがとうございます」と薄い声で言って券売機に集中してるフリをかます。
階段あがってすぐの場所は椅子しかない、漫画読みスペースらしい。注文はしてもしなくてものようだ。
ちょうど口にあった料理がなかったので退散。

外はまだ暑い。

腹が減ったし

携帯を変えたばっかりでめちゃくちゃいじってるから、充電が減ってきた。

充電せねば。

いやぁ。
そんなことより
さすが銭湯の聖地大田区。
一個の風呂レポートするのにめちゃくちゃ時間かかる。

ブラタモリもしなきゃいけないんだから。

ほら、メモしながら歩いてたから夏祭り見つけちゃったよ。最高だな。


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