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鶴の湯へ行ってきた話


そんな暇はないんだけど
ちょっと豪徳寺の鶴の湯が良すぎたので、それだけ言う。


小田急の、下北沢から7分くらいで着く豪徳寺って駅がある。豪徳寺駅ってのがまた渋いんだ。味わいきれなかったけど銭湯までの道のり2分ですらとても雰囲気のいい商店街だった。住みたい。


にべもないのかと思ったら話しかけてくれる番台のおばちゃん。

白い天井。

私の観点は口を酸っぱくして言うが、こだわりの感じられる天井と壁画、そしてコスパだ。交互浴ができれば最高、こういう意見になったのは最近だ。

中、いい。
私の一番好きなタイプの富士山だ。
男湯と女湯をまたぐように、壁のど真ん中に山頂がある。この雄大さこそ富士山だ。だから好きだ。

浴室はどうやら水風呂、バイブラ、ジェットの3つ。

違う
露天風呂があるぞ。
出た。
一度は行ってみたいと思っていた細長い露天風呂。
敷地をなんとか生かして、意地でも作ってやろうという気概を感じる。賛成だよ店主。露天が小さくても、あるのとないのじゃ特別感がまるで違う。非日常こそ銭湯の主たる意味。
そして温度が高くない。一生いられる露天風呂だ。たまにある天国。最悪だけどたむろしちゃう。天国だ。


一緒に行ったもみあげのルーティンは長湯のための構成になっている。
まずは入ってカランのお湯を桶に溜め、そんきょ(相撲でよくみる平和の像みたいなしゃがむ姿勢)でその湯を浴び、体を軽く流す。
そして一番低い温度の湯舟につかる。まずは体を慣らす。
少し温まったくらいで、体を洗いに出る。
そして次は熱い湯舟へ。
サウナがある時はこのあとサウナを挟む。大体6分、時間があるときは10分、水風呂は4分くらいかな。レギュラー2セット、体調と相談で3セットかな。

これのいいところは、銭湯をすべて楽しめることだ。本人に言うと調子に乗るから言わないけど。
具体的には桶。桶って実は使いどころないの。でも折角だから使いたいよねぇ。あとカランも。カランのあのふっとい水ってなんか気持ちよさそうなんだよな。

ちなみにサウナの起源はフィンランド、もともと燻製にする大きな窯で作業をしていたら汗をかいて気持ちよくなって、サウナがいいとなったらしい。最近ちゃんとサ道みだしたから。

てことで熱い内風呂へ。
よく見たらこの銭湯、タイルめちゃくちゃきれいだ。
床が光ってる。
湯舟のタイルも水風呂は濃青、普通の風呂は水色。ぴかぴかだ。
湯舟の側面も輝いている。

バイブラとジェットはボタン式で、強さもかなり強く
「わ~流される~」
をやってしまった程だ。
改装したてか??
壁画が30年て書いてあったから去年改装したのかな。

ここはお風呂も少し大きめだから富士山が見上げられてまたいい。

今回は時間もなかったので交互浴を楽しむことに。
交互浴の時は熱い風呂6,7分で水風呂3,4分くらい。
2セット繰り返したくらいで外気欲がいい。

さらっと時間配分を言ってみたけど、水風呂に入ってる間は時計なんて見る暇ない。気持ちよさと体の温度を感じるので手一杯。だから実際はわからない。交互浴の熱い風呂の間も時間なんてわからない。結局サウナでしか見ないんだ。時間を忘れるために来てるんだからこれでいい。これがいい。


冬なので最後にもう一度内風呂に入り、体をあたためて出る。

フロントでおばちゃんにハニップCとローヤルトップを勧められる。特にローヤルトップは独特な味がするってすごく言われた。素直に勧められたものを飲むもみあげ。いいやつだ。
孫と祖母ほど年が離れた私たちがこうして話をできるのは、何を隠そう東京銭湯組合が出している銭湯スタンプラリーのおかげだ。これのQRコードが、ほとんどの銭湯で番台さんの道具箱にしまわれている。なので、お願いして頼んで、目の前でスタンプゲットをすることになる。そして私たちは80以上の数字が表示されるわけだから会話の種どころかいきなり花だ。お見事だよ東京銭湯組合。大好きだ。

そうこう言ってたら終電だ。
急げ。
急いで出るぞ。

小雨だ。
銭湯のあとに濡れるのは一番いやだ。帰ってまた風呂に入らないといけない。いや、結局ふられなかったことにして寝るんだけど。

とか思ってよく見たら終電、もう少しあとだった。
銭湯のことしか考えてなさ過ぎて生活に支障が出始めたなぁ。よくないよくない。交互浴して忘れよう。


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