死ぬかと思った


3月の三週目。このご時世にも関わらずとんでもなく遊び歩いた。
木曜の夜には横須賀にある先輩の家まで遊びに行った。海辺の湯というスーパー銭湯に入って、夜と雨とコンテナで海なんて全く見えない露天風呂を堪能し、山本が目も当てられないくらいサウナのローテーションを崩し、お邪魔した家ではビールと先輩のお母様お手製のハンバーグに舌鼓を打ち、朝まで64をやって寝た。最近でも随一の幸せな時間だった。
翌日、春分の日。前から予定していた高校の水泳部の同期会に昼から参加。はじめは同期で飲むために集まったのが、気づけば7歳下の後輩まで集まってボウリングと紙風船バレーで大熱狂していた。7歳下はまだ19歳だから結局飲みもせずサイゼリヤに行く始末。

幸せな二日間だった。
ただ、私は日ごろから堕落してるので、幸せを施されるような身分ではないのだろう。翌日に悪魔がきた。

土曜日の朝、布団の中で目が覚める。
刺すように喉が痛い。
唾を飲み込む度に痛さで目が冴える。

乾燥の線がある。
なぜだか私の部屋はやたら埃っぽいうえに、私の喉は非常に乾燥に弱い。旅行や友達の家でお泊りすると必ず喉をやる。
起きて水を飲んでみる。
痛い。
乾燥であればこの時点でなんとなーく痛みが和らいでくる。

ぼーっと体を感じてみる。
だめだ。だるい。
これはだめなやつだ。
寒気もしてる。

ここでふと「コロナ」の三文字が頭をよぎる。
嘘だろ。いや、そんなわけない。
でも昨日一昨日と感染する余地はありすぎる。うわぁ。最悪だ。
もしコロナだとしたら先輩と水泳部のみんなも感染させたことになるし、このあと家族にも移すはめになる。これはものすごく禁忌を犯している。やばいぞ。ていうかそもそもまず自分が助かるかもわからない。しまった。しまった。遊んでコロナになりました、なんて一番嫌いなパターンだ。「バカ学生が。」って画面の前では思ってたのに。くうう。

急いで調べる。
「37.5以上の熱が4日以上続いたら」
いや、今日すぐわかんないのかよ!!!!もしかしたらコロナで死ぬかもしれないって4日も思い続けないといけないのかよ!!!!怖すぎる!!!心臓穴あく!!!

「咳、鼻水、熱」
・・!!!??もしかして、喉の痛みはないのか!!!?え!!??咳とのどの痛みは別だよな!!?一緒なのか!?このサイトに書いてないだけか!?

そう思って色んなサイトを見たところ、どうやら喉の痛みはコロナの症状に入ってないっぽい(厳密にいうとあるはあるけど、メジャーではない)。

助かった!!!!!!

たぶん助かった!!!!!!

これで高い入院費を払ったり、誰かを病床にふすことは回避した・・・!!!はー!!死ぬかと思った!!!はー怖かった!!!


さらに風邪を告げた家族LINEに母から返信が。
「溶連菌かもしれません。一週間ほど前に母親がかかっていたと告げて病院で検査をうけてください。」
溶連菌でよかったぁ!!!なぁんだ!!!!薬飲めば治るやつだ!!!うわぁ!!焦った!!!

5日後には収録もあったので急いで病院へ。

医者「あー、溶連菌ですね。」

回復確定!!!
「薬が聞けば一日二日で治ります。」の文言確保!!!
ついでに花粉症の薬入手!!!
5000円グッバイ!!!

とはいえ、この日予定していたナイチンゲールダンスの生配信は本当に申し訳ないことにお断りし尾身だけを投入、日曜のライブも収録のために安静をとろうと尾身だけを投入。なんとかやってくれたのだろうか。ご迷惑おかけしましたみなさん。

そして見事に熱は二日で下がり、収録にも無事参加。
くう。

こんな時期だから本当に怖かった。
ちゃんと「死ぬかも」って思ったの、友達が富士急行く途中で脇見運転してて前の車と車間3cmになった時以来だった。
気を付けよう。
きっと遊びすぎるやつにはお灸をすえられるようになってんだ。
お灸すえられて反発できるくらいには毎日頑張っとこう。

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