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【43】白ポタラーメン

鍋をやっていて最後のほう、まだ残ってる白菜に火が通り過ぎ、ぐずぐずのペースト状になってる時ありますよね。
あれ、ほぼコーンスープじゃないですか?
とろとろの食感はもちろん、味も不思議とそれっぽいと思ってたんですよね、ずっと。
僕、あの白菜がコーンスープ化するおもしろさと、純粋に味も好きなんです。
あいつに出会えた日はとても嬉しい。
で、そうだ、普段は鍋の終盤に偶然出現することしかなかったけれども、たっぷりの白菜を煮詰めてやれば大量に作れるぞ! って思ったんですよね。
できたものがどのくらいコーンスープっぽいのかも今一度確認したいですし。

というわけで、お鍋にたっぷりと白菜を詰め込み(ちょうど値引き品を見つけたので思い切って実行)、6分目くらいまで水を注ぎ、沸騰したら弱火にして、コトコト煮込んでみました。
2時間くらいで木べらなどで簡単に崩せるようになり、例のポタージュ状に。

それをおたまでひとすくいし、ひとまず塩のみで味付けして飲んでみたところ……あぁ、ぜんぜんコーンスープじゃない。
どうやら、鍋の中で白菜がコーンスープ化する現象には、その他の要素、たぶん肉の旨味とか、もしくはたまに締めで入れることのある中華麺のかんすい、そういう何かが必要なようですね。
もしくは自分の舌がバカだっただけか。


大量にできあがった白菜ポタージュスープは、さすが旨味の強い野菜を濃縮しただけあり、塩味だけで美味しいし、体は温まるし、なにしろ健康にものすごく良さそうな気がします。
とはいえ、これだけをず〜っとすすりつつ酒を飲んでいたいかというと、そういうものでもない。

というわけで、インスタントの鳥白湯ラーメンをお湯ではなくこのスープで作る、名付けで「白ポタラーメン」にしてみることに。

うん、大変滋味深い。
美味しい。

が、2時間以上も手間暇をかけてまた作るか? と聞かれたら、そういうものじゃない、実際。
労働力と対価が見合っていない。

だけどこの白ポタスープ自体には、まだ何か可能性がある気がするんですよね。
白菜と豚肉はとても合うので、豚肉をしゃぶしゃぶにしてみるとか、牛乳と合わせてみるとか?
引き続き、割引の白菜を見つけたら試してみようと思います。


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