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人間誰しも火山なんだということ

最近、急に縁を切られた。
私としては仲良くやっていたはずなのに、向こうには何かしらの不満があったようだ。


それは突然だった。

ある日待ち合わせに30分遅れた。

「ごめん、申し訳ない、仕事が立て込んでで」

この日は言い訳が通用しなかった。

突如烈火の如く怒り出し「お前は私の30分を一体何だと思っているのだ」から始まった怒りは、ティファールが如く瞬時に沸点に達し、「もう友達ではない故にこの際だから言わせてもらうけど」という前置きと共に、これまでの不平不満を天高くぶち撒け、そのまま音信不通となってしまった。

そう怒りが募る前に適宜指摘してくれたら私も直せるところは直せたろうに、という思いがよぎったが、まぁ、なかなか人に指摘するというのも難儀なのだろう。

怒りは火山と一緒である。

怒りというマグマを適宜噴出する方が被害は少なくて済む。

理想はハワイ型のマグマだろう。玄武岩質のサラサラとしたマグマであり、あくまで頻繁に小規模にちょぼちょぼと噴火している。まさにハワイアンなアロハ〜なマグマである。

ブルカノ式噴火になるともう大変である。安山岩質のねちっこいマグマのせいで内部に溜まりに溜まったマグマがずどどどどどどーーーーーんと噴火し、溶岩流を垂れ流し、噴煙柱は大気圏にまで達し、一部重い成分は火砕流となり一帯を焼き払う。

阿蘇山、桜島など安山岩の多い日本では一般的によく見られる噴火形態である。

どうも日本人の怒り方と似ている気がする。

怒りのマグマを溜めに溜め、最終的にズドンと爆発し、後に残るのは枯れた大地と悲しみの涙で出来たカルデラ湖。

皆さん、自己のうちなる火山とうまく折り合いをつけ生活していきましょう。

性格は、粘着質の安山岩タイプではなく、玄武岩くらいサラッとしておくことをおすすめします。


この文章を読むと私は何も反省していないように思えますがしっかり反省していまス。


ではまたいつか会おう!

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