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母の誕生日とビートルズのはなし

今日は母の誕生日で生きていたら75歳でした。おめでとう。

両親は2人とも音楽を聞くのが好きだった。詳しいとかではないけれども、2人とも歌うことが好きな普通の音楽ファンだった。

子どもの頃、母の故郷である岩手・釜石にはお盆をずらした8月上旬に川崎から家族で車で帰っていた。
しかも渋滞を避けるために朝4時だか5時に出て、
運転するのは父親だけだったので結構きつかったんじゃなかろうかと今は思う。
北上江釣子からは下道で、途中の仙人トンネルがいつも怖かったものだ。
今なら怖くもなんともないけれども、小さいときは仙人隧道という4文字が不気味に思えたものだった。

たしか10時間くらいかけての車の旅。そこで活躍したのが両親のカセットテープコレクション。
そのラインナップがめちゃくちゃで、演歌全集・民謡全集の類から、フォークソング全集、谷村新司、小椋佳、石原裕次郎など。
洋楽だとカーペンターズ、ベンチャーズ、ほいでビートルズがあった。
全集の類はだれが編集したのか謎なラインナップのものだった。
(きっと日本直販てきなところで入手したのだろう。あとサービスエリアとか2階建てスーパーの1階でワゴンで売ってるようなやつ)
なんかいろいろ網羅していたため同年代が誰も知らない演歌歌手を知ってたり、津軽に降る7つの雪の種類を言えたりするのである。

カーペンターズとかビートルズは子どもの耳にもすごくいいなぁと思っていた。
特に母がビートルズ好きで、ちなみに顔がポール・マッカートニーに似ています。言うといたく喜んでいたものだ。
でもアルバム買って聞き込んでるようなファンではなくて。
カセットは謎の白いカセットででもホワイトアルバムではなくて、たぶんちゃんとしたベスト盤とか赤盤青盤でもなく白いカセットで、
1曲目がたしかLove Me Doで、B面の頭はGet Backだったような記憶があった。そして小さいときからGet Backめちゃかっこいいと思っていた。
あとPenny LaneとHello,Good-byeが大好きだった。
んで最後がThe Long And Winding Roadで、あーバンドが終わったって感じ取っていた。
曲名は全部あとで知りました。

カセット検索してみたらすぐ見つかって、記憶違いがいくつか。1曲目はShe Loves Youだし、B面の頭もぜんぜんちがった。

しかもちゃんとEMIが出してるベスト盤だった。ドルビー録音だし。

ちなみにオーディオ機器への謎のこだわりもこのあたりから始まっているんだな。

幼少期からそういうのを聞いていたので耳が勝手に育っていたみたいで、
ただし、肝心なところを押さえてなくて例えばひらけ!ポンキッキを見ていたときに
恐竜の絵をなんかの基準で分ける、みたいな教育映像のうしろで「カモンカモーン」て流れてるのがプリーズプリーズミーだったってあとで知ったり。
とにかく大事な曲がもれているカセットだった。
で、ここが間違ってるんだけど今度は3枚組くらいのまた駅の構内とかで売ってる謎のビートルズ全集を買ってしまうというね。
ただ、そういう盤は網羅してるから。そこからは好きな曲が入ってるアルバムをちゃんとタワレコとかで買って聞くようになったけど。

車で北上するとなるとラジオだとすぐ入らなくなっちゃうからね、たぶんカセットをたくさん持って行ってたのだと思う。

でも演歌と民謡は好きになりませんでしたとさ。

んで、昼間につくばのPENNY LANEでパンを買ってきました。
店内ビートルズだらけ、パンの名前もビートルズ、ずっとビートルズの曲がかかってる素敵な店です。

今日はOctopus's Gardenがかかってゴキゲンでございましたが、母はこの曲を知らない可能性…。

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