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素材からクリエイティブな発想を養う〜“アクリル”の知られざる魅力とは?〜

みなさん、こんにちは。parkERsの矢崎です。

8月に入り暑い日が続いています。そんな8月5日(月)の夕方ごろ、parkERsのスタッフが代々木公園に続々と集合しました。

なぜなら、青山大学 出張編 vol.2が開催されるからです!

青山大学とは、parkERsが月に1度ほど行なっている社内研修会のこと。異なる分野の専門家同士でお互いの知見を共有し、融合を図るための研修会です。

▼青山大学について詳しくはこちらから▼

今回のnoteでは、代々木公園で開催された青山大学 出張編 vol.2の模様をレポートいたします。

今回のテーマは、“アクリル”

デザイン室 片平、施工監理室 天野、教育担当 小森の3名によって企画される青山大学 出張編。「手に持った時のワクワク感」をもとに、クリエイティビティを高めるワークショップに取り組みます。

今回のテーマは、parkERsの空間でもよく使用されている“アクリル”。アクリル職人・作家・デザイナーである俵藤ひでとさんをお招きし、実際の素材に触れながらディスカッションを重ねました。

アクリル職人・作家・デザイナー 俵藤ひでとさん

お父さまがアクリル加工のお仕事をされていた影響で、昔からアクリルという素材に親しみがあったという俵藤さん。鉄の加工会社での仕事やバックパッカーの経験を経て、アクリルを扱うお仕事をされています。

parkERsがデザインしたテーブルの波紋の天板をご担当いただきました。

俵藤さんがアクリル部分を手がけた作品が、ミラノサローネに展示されたことも。

壊されてしまった“新宿の目”の修復も担当されています

ガラスを凌ぐ透明度を持つアクリル。しかし地面に置くと影ができます。影ができるということは、存在感があるということ。今回の青山大学では、アクリルの存在を消すような使い方をするのでなく、“透明”という特徴がどのような印象を作り出すのか、探っていきます。

まずは素材の面白さを探る

ひとり1本、アクリルの角棒が手渡されました。
まずは自由に公園を散策しながら、素材や現象の面白さを探ります。

光に透かしてみたり、水に浸けてみたり・・。20分後に集合し、それぞれの発見を共有します。

同じ素材を持って散策しても、人によって目の付け所は違います。早速、各々の気づきをシェア。

「反射と透過が同時に見える瞬間が面白い!」

「水に浸けると波紋と反射の光と角棒の影が映し出され、
まるで水面に広がる時計のように。」

「棒の小口から覗くと、万華鏡のよう。
近未来を感じさせるようなイメージ。」

次は「これをどう空間表現に生かすか?」を考える

現象の面白さをシェアしたところで、次のお題です。テーマは、「アクリルをparkERsの空間にどう生かすか?」

透明の角棒だけでなく、色や形も様々なアクリルを手に再度散策します。

波紋が刻まれたアクリル板を水に浸けてみたり、

木目を透かしてみたりなど、parkERsが空間作りをする上で大事にしている「公園の要素」を絡めながら発想を広げます。

「なにやってるの〜??」と子供たちが集まってくる場面も。
こんなコミュニケーションが生まれるのも、いろんな人が思い思いに過ごしている“公園”という場所で開催したからこそ。この後みんなで一緒にアクリルの素材を体感しました。

夢中になり過ぎて集合時間にスタッフが戻ってこないという微笑ましいアクシデントを経て、各々の発見をシェアします。

「その日の空の景色が反射していたら、室内でその日の天気を感じられるかも。」

「光に透かすことで、アクリルの表面の細かなキズや気泡が綺麗に見える。」

「発光感のある色付きのアクリルを使えば、光のないところに光を演出できる。」

様々なアイデアが飛び交ったディスカッションタイム。いろんなチームのスタッフが集って発想を広げることで、刺激的な時間となりました。

素材の特徴を理解して、発想に繋げる

太陽の光を使って背中にプリズムを映し出している様子

公園の心地よさを感じながら“アクリル”と向き合った2時間。いつもは使わない脳みそを使ってクリエイティビティを高めることができたように思います。

俵藤さん曰く、“アクリルは他の物の力を借りて実力を発揮することができる素材。”

parkERsの空間であれば、花や植物と組み合わせることで、お互いの良さが引き出されるような空間作りにつながるのかもしれません。

これからの空間デザインの可能性を、部署をまたいだスタッフ同士で探ることで異なるアイデアを共有し、融合につながるワークショップとなりました。


今後も、青山大学のレポートを公式noteでアップ予定です。ご興味があれば、ぜひparkERsのnoteをフォローしてくださいね!フォローはこちらから。

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この記事を書いた人

矢崎 恵理
park corporation/parkERs 
ブランドコミュニケーション室所属。
武蔵野美術大学を卒業後、
「うっとりする空間を作りたい」という想いのもと、parkERsへ。
お気に入りの夏の楽しみ方は、山登りしてから温泉に入ってビールを飲むこと。