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parkERsの「当たり前」はあり得ない!?空間デザインブランドの日常

新卒で空間デザインブランドに入社し、丸2年が経とうとしている私が、知り合いに話すと「変わってるね」と言われるけれど、うちのオフィスでは当たり前な5つのことを書き出してみました。

みなさんのオフィスにも、こういった文化があるのでしょうか?


この記事は、parkERs(パーカーズ)ブランドコミュニケーション室の、甘くみればクァドリンガル森が書いています。イラストはジャズシンガー矢崎が描いてます。

クァドリンガルとは・・・ 四ヶ国語を話す人のこと。 対応言語、英韓仏日。

自己紹介はこちらの記事で。


では早速。

その① 「トップも若手も、毎週かかさない花生けタイム」

会社の母体がフラワーショップ「青山フラワーマーケット」ということもあり、オフィスには毎週季節の花が届けられます。
「Weekly Flower(ウィークリーフラワー)」と称されたこの文化は、スタッフみんなから親しまれています。

ちなみに今週のウィークリーフラワーは、黄色のフリージアでした。

写真をもっと見たい方は画像をポチ
(普段どんな空間をつくっているのか見れます)

映画『プラダを着た悪魔』で女優メリル・ストリープが演じたミランダは、「フリージアの香りが嫌い」という設定がありましたが、甘い匂いがふわっと香って、実はとても良い香りがします!


話は戻って、入社当初…
「よし、届いたばかりの花を忙しい先輩方のベース(花瓶)に生けよう!」と、せっせと水を取り替えていたところ、

「花生けはみんな自分でやるから、あえて気を利かせてやらないこと。どんな立場の人も、週に一度は花に触れる時間をもつことが大切だから。」と設立当時からいるメンバーに教わりました。

なるほど。花や緑を扱う仕事だからこそ、日々の自然との触れ合いを大切にする必要があるのだ。入社したての私は、この文化、素敵!と目を輝かせたのを覚えています。

出社してメールチェックするのと同じように、ベースの水を取り替えに行く習慣は、うちならではです。 



余談ですが、parkERsのブランドマネージャー梅澤はこんなことを言います。 

「営業成績がいい人は花の持ちが良く、最近パッとしないな〜と思うメンバーは花がしおれている。結構な確率で当たるよ(ニヤリ)」

と。細部まで気遣いが行き届く、という点でリンクするのでしょうか。
これはparkERs都市伝説の一つになりかけていますが、気になるみなさんは一度試してみては?



その② 利便性<不便 が圧勝

「不便」だったり「手間」のかかる素材で、オフィスがつくられています。うちのデザイナーとプランツコーディネーターがこだわって設計しました。

プランツコーディネーターとは・・・parkERsの植物の専門家。愛ゆえに、「地球を掘削しない土」など独自に開発するような人たちです。


たとえば、うまく文字を書けないデスク。
設計ミスではなく、“あえて”、こうしました。

コーティング加工をしていない、表面が凸凹した自然な古材をあえて天板に使用しているため、

文字が書けない、
判子押せない、
セーターの糸は引っかかり、
コーヒーをこぼせば染み込む様子を見守るのみ。(笑)

一見、使う人がいなそうなこのデスクですが
実は、うちでは一番人気なので面白いです。

指先から感じる、木の温もりや刺激、感覚を、一度体験すると、どうやらツルツルの化粧板はもの足りなく感じてしまうようです。

化粧板とは・・・板の表面を、削ったり塗装加工を施すことで綺麗に仕上げた木材のこと

便利さよりも、そこで人が何を感じるか、どんなシーンが生まれるかを重視してオフィスを設計しているところは、ほかのどのオフィスを見ても「こんなオフィス、他にないな〜」と思う点です。



その③ 月曜日はみんなで旬なネタを聞く日

週はじめに全員が集まる定例会では、実務的な話も多少する一方で各チームの旬なネタを聞く日でもあります。情報共有して、チームで融合するためです。

特に会の締めくくりは、クリエイティブディレクター城本からのお話。

「〇〇さん(アーティスト)のこの作品に感化された」
「この展覧会 面白いから行ってみるといいよ」

デザイナーらしく感性に特化した話の日もあるのですが、さすがクリエイティブディレクター、想像もしないところで刺激を受けます。

先日話題に上がったのは、現在放送中の朝ドラ「まんぷく」。

毎朝放送を見ているそうで、「萬平さん(登場人物)が何度も困難にぶち当たりながら、その度にいいこと言うんだよね。」とのこと。

朝ドラ見ていない人は、ポカンとしそうな内容ですが、うちのクリエイティブディレクターには言霊があります。朝ドラのまとめとともに、実際に行ったという神奈川県のカップヌードルミュージアムの見どころを語りかけました。

「みんなもぜひ行って見てくれ」
その日オフィスにいた大人約30名が熱い思いを受け止めました。

そんなやり取りのあるオフィスです。


その④ 来客に囲まれながら黙々と仕事をする(できるようになる)

気づくと知らない大人たちに囲まれて仕事をしています。

入居しているフロアのすぐ隣には、貸しイベントスペースがあり、ファッションの展示会や、テレビCMの撮影などが行なわれるため、オフィス前の廊下は、毎日いろんな人が行き交います。

そんな廊下を歩いてみると、
突如、ガラス張りで植物に包まれたわたしたちのオフィスがどーんと見えます。 

まさかオフィスと思わずに、「コーヒーありますか?」と勇敢にも足を踏み入れて来てくれる方もいます。気が付くと、ガラス一面をずらっと大人が囲んでいて、不思議そうに、興味あり気に、中をのぞいていたりします。

そんな中、仕事をしています。

社会人になり、はじめからこういった環境だったので今となっては慣れていましたが、いろんな企業のオフィスを訪ねてみた結果、こんなに開放された、オフィスっぽくないオフィス、なかなかないです。


その⑤ ブランドマネージャーの席がない

席替えをしたら、なくなりました。

恒例行事として、半年に1回、全員で席替えをします。業務上、直接やりとりが生まれない人とも交流することで小さな気づきや発見を見つけやすくするためです。

席替えは、チーム、役職、関係なしに、くじ引きで決めます。

最近新しい仲間が増えているため、席不足になってきた結果、トップの一人の席がなくなるという事態に(笑)。 一番人目にさらされるガラス際の、レンガと板を組み合わせた即席手作りデスクで仕事をしています。

事業部のトップが、毎日空いている席を探して座る、なんてきっとありえないことなんだろうな、と思いつつ、そんなうちの「当たり前」に慣れつつある今日この頃でした。


* * *

「うちでは当たり前だけど、他社と比べるとちょっと変わっている」と思うこと、みなさんのオフィスにもありますか?

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次回は、"オフィスに席がない" ブランドマネージャーと共にサンフランシスコ出張へ行ってきた坂井が、出張先での出来事をつづります。

お楽しみに。

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