“バイオフィリックデザイン”を取り入れた「スターバックス コーヒー 表参道ヒルズ店」 設計デザインのこだわりを語り尽くす

こんにちは。parkERsブランドコミュニケーション室の矢崎です。

突然ですが皆さん、表参道ヒルズにこんなスターバックスがオープンしたのをご存知ですか?

植物の緑と水音がここちよい、石のサイン

地下でも陽の光が差し込む店内ではいたるところに樹木や植物が。

こちらの「スターバックス コーヒー 表参道ヒルズ店」は、スターバックスの店舗開発部と、わたしたちparkERsがコラボレーションして生まれました。ここにある植物はもちろん全て本物です。

(虫が出るんじゃない?飲食店にこんなにたくさん植物を入れて大丈夫・・!?)なんて思われる方もいるかもしれません。

全世界誰でも知っているスターバックス。今回このような植物使ったデザインを取り入れたのは、なぜなのでしょうか?

そんな疑問を解消し、parkERsとスターバックスの大切にしていることや「スターバックス コーヒー 表参道ヒルズ店」誕生のストーリーを知っていただくべく、4月26日にIndoor Park Talk Show vol.9を開催しました。

(Indoor Park Talk Showって何!?と思った方はこちらの記事へ。同じ想いの仲間を増やせれば、儲からなくてもいいじゃない!なイベントの話

「時間と空間をデザインする」を切り口に、トークセッションが繰り広げられたイベント当日の様子をレポートいたします。それではスタート!

まずは体感

会場であるPORTAL POINT AOYAMAに足を踏み入れると、コーヒーの豊かな香りが漂います。

この日、テイスティングいただいたのは「TOKYO ROAST」。2019年2月28日に中目黒にオープンした、世界5拠点目となる「スターバックス リザーブ® ロースタリー 東京」で焙煎されたコーヒーです。

美味しいコーヒーを味わい、リラックスしたところでトークショーが始まります。

なぜ、parkERs×Starbucks?

parkERs ブランドマネージャー梅澤(左)と、スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社 店舗開発本部  高島 真由 さん(右)

「スターバックス コーヒー 表参道ヒルズ店」設計になぜ、parkERsとスターバックスがコラボレーションすることになったのでしょうか。

梅澤「理由は2つあります。まずは、 『仲が良い』こと。クリエイティブを刺激する会”と称してデザイナー同士の勉強会を実施しています。」

花を束ねるレッスンの開催

ブラックエプロンのバリスタさんによる、コーヒーテイスティングの講習会

このような、知識や情報を共有することでお互いにクリエイティビティを高め合えるような勉強会を開いています。

梅澤「そして、『企業理念が近い』こと

parkERsも、スターバックスも、花や植物、コーヒーを使って人々の過ごす時間を豊かなものにしたいという想いのもと空間や時間をデザインしています。

パーク・コーポレーションのミッションは“Living with Flowers Every Day”。特別な日に花を送るのではなく、日常的に花に触れるライフスタイルを提案したい。そして、parkERsのデザインのテーマ“日常に公園のここちよさを。” は、公園のような空間を作ることで、そこで過ごす人のここちよい時間をデザインしたいという想いから決定されています。

スターバックスのミッションは、“人々の心を豊かで活力あるものにするために— ひとりのお客様、1杯のコーヒー、そしてひとつのコミュニティから”。

コーヒーやフード、そしてそこにいるパートナーとの出会いを通して、その場所で過ごす時間やその先の時間、人々の心を豊かにしたいとの想いだそうです。

そんな「人々の豊かな時間を作りたい」という共通のミッションのもと、わたしたちは意気投合。仲が良くなり、今回のコラボレーションが実現しました。

広がりを見せる情報化社会で、わざわざお店に行くのはなぜ?

ここからは、高島さんによるスターバックスの企業理念のお話。

高島さん「店で、『おはよう』『いってらっしゃい』と声をかけてもらい、少しほっこりする時間があることで、自分もまた誰かに優しくしたくなる。その繰り返しで世の中が明るくなって行くと本気で信じているのが、スターバックスブランドです。」

そんなスターバックスのプロミスのことを“Moments of Connection”と言います。そして、それを生み出す場所がサードプレイス。自宅や、学校・職場などと違い、目的がなくてもただいられる最高の居場所のことです。

そして、ストアデザインにおいて最も大切にしているのが、“Personalization”。ドリンクをカスタマイズするように一店一店、その土地の文化や歴史を学びながら、“Local Relevant Design”をキーワードに店舗設計をしています。

そもそも、バイオフィリックデザイン とは?

トークセッションに入る前に、ブランドマネージャー梅澤より「バイオフィリックデザイン 」について説明します。

梅澤「パーカーズは自分達が“バイオフィリックデザイン”だと言ったことは実はないんです。科学より人間の感性を大切にしようという想いのもとデザインをしています。」

バイオフィリックデザインとは、「人と自然が調和(循環)したとき、「幸福度」「健康」を促進するデザイン」のこと。国としても、国土交通省や環境省などの取り組みにおいてその可能性が定義され始めています。

ではなぜ今、バイオフィリックデザインが世界的に再注目されているのか。ここでは、① ストレス過多と自然回帰の潮流 ② サステイナブルな会社の潮流 ③ 科学で有用性が正証されてきた この3つが挙げられます。

中でも一番大きいのは、SDGs(持続可能な開発目標)とESG投資。

amazonも本社ビルにバイオフィリックデザインを取り入れたことで投資が増え、株価が上がったといわれているそうです。SDGs(持続可能な開発目標)も、真剣に植物と向き合うとSDGsの項目に触れることができるはずです。そんな後押しもあり、自然との共存を高めていくことに関心が向けられ、バイオフィリックデザインの手法が注目を集めているのが世界の潮流です。

誕生秘話①まずは、表参道の歴史・文化を知るところから

ここからは、実際に「スターバックス コーヒー 表参道ヒルズ店」の設計デザインに関わった、クリエイティブディレクターの城本(写真・右から2番目)とプランツコーディネーターの児玉(写真・右)を交えてトークセッションを展開。

高島さん「表参道でしかできないことと、バイオフィリックデザインを結びつけて店づくりをしたいというところで意気投合して、青山にゆかりのあるブランドであるparkERsとのコラボレーションがスタートしました。」

城本「表参道は、もともと明治神宮に続く参道なんです。表参道ヒルズに流れている水は、お清めの意味で流れている水らしくて。それは今回始めて知ったのですが、サインに水を使ったのはそんな理由もあります。また地下にお店があると気づくアイキャッチにもしたかった。」

児玉「水を入れたことにはもうひとつ理由があります。明治神宮は人口の森ですが、多様な生物がいて。明治神宮から鳥が水を飲みにきて欲しいという想いがあります。まだ鳥が来ているのは見ていませんが、コインは入っています(笑)」

高島さん「鳥の視点でアイデアを出すのは自分たちにはない考え方でした。“コラボレーションって面白い!”と、改めて感じた瞬間です。」

誕生秘話②建物の中で“季節”を感じられる

高島さん「スターバックスの店舗で“Moments of Connection”を体感する、最も重要な瞬間はコーヒーをお渡しするとき。ここにはぜひ、植物を入れて欲しいと思っていました!」

児玉「スターバックスさんといえば『あの赤いランプの下でお待ちください。』というセリフが印象的でした。でも、これからの店舗は赤いランプが無くなると聞いて。ではぜひ『あのお花の前でお待ちください』と言っていただけないでしょうか?と提案しました。」

梅澤「花は1週間ごとに季節の花を入れています。これは建物の中で季節を感じられるデザインなんです。」

このように、オフィスで季節を感じられるテーブルも作っています!

梅澤「ちなみに、店舗に行った時『あのお花の前でお待ちください』と言われておぉ!ってなりました。」

城本「僕、それを期待して行ったんですが、ホットコーヒーを頼むと言ってもらえない。その場で渡してもらえるから・・。フラペチーノとか頼まないと。(笑)」

城本「これは僕たちが作っているHamon Lampという装置です。水滴が落ちて床に波紋が映し出される仕組みなんですが、今回の店舗では初めて、外の天気と連動するシステムを取り入れました。」

高島さん「人によっては退屈なドリンクを待っている時間が、豊かになったことが素晴らしい。また、店舗内にインスタレーションを設置したことは今までなかったので、そういった意味でも貴重な取り組みでした。」

店舗誕生秘話③明治神宮ゆかりのデザイン

高島さん「明治神宮という人口の森がこれだけ豊かに続いているということを伝えたかったんです。明治神宮には有名なパワースポットである『夫婦楠(めおとぐす)』という楠木があることをご存知でしたか?」

児玉「夫婦楠を実際に見にいったとき、夫婦楠に会うまでの道の木々のつながりや木漏れ日が印象的でした。それらを手前の植物で表現していて、壁に書かれているグラフィックの夫婦楠に出会えるストーリーになっています。」

高島さん「店舗では、明治神宮での感動体験を植物とアートで表現しています。宇宙陶芸家 吉田晴弥さんのアートも取り入れさせていただくことで、宇宙から地球を見たとき、緑の存在に気づくきっかけになるようなストーリーにも繋がっています。」

誕生秘話④サステイナブルな取り組み

児玉「parkERsの空間で使っている土は、オリジナルで作ってます。実はこの中には、スターバックスさんのコーヒーの豆かすも入っていて、これを実際の店舗で使っていただけたことは、本当の意味でのバイオフィリックデザイン につながったと思っています。」

梅澤「人間が緑を増やしたくて地球を掘り起こすのはナンセンス。このparkERs soilは人間のごみでできている、サステイナブルな土です。」

高島さん「ストーリーをデザインで表現したいという想いを実現した、win-winなコラボレーションだったと感じています。」

懇親会でもスターバックスの味を楽しんで

トークセッション終了後は、スターバックスのアイスコーヒーとパッションティーが振舞われました。

parkERsとスターバックス、両社のブランドや空間・時間作りにかける想いを知っていただける機会となったトークショーでした。ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。

次回のIndoor Park Talk Showは7月に開催予定です。今後のイベント情報は、parkERsのホームページまたはFacebookページよりcheckしてくださいね!


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