蕪三品

あっという間に寒くなっていく秋のうら寂しさを慰めてくれるのは、蕪、白菜、春菊といった冬野菜が美味しく、そして安くなってくれることで、思えば季節の変わり目はいつでも、少しの名残りと来るべき旬への期待感に満ちているような気がする。四季があることのありがたさ。

鶏かぶら
塩をして一口大に切ったもも肉と蕪を軽く菜種の油で炒めて、昆布だし、薄口醤油。
冷蔵庫での保存を前提に考えると、とろみづけはしないでおくのがよさそうである。必要に応じて食べる直前、温める時に。

蕪の皮に塩とオリーブオイル
今回は塩をして水気を切らずに、それをせずにパリパリとした食感を求めてみた。個人的にはいつものほうが甘みが引き立って好みかもしれない。

菜飯の細巻き
白飯の炊き上がりに、蕪の葉を刻んだものと少しの醤油、塩。再度蓋をして一緒に蒸らしあげる。この菜飯を、今回は南関揚げ、海苔で細巻きにしてみた。
南関あげではコクが出すぎて蕪の葉の香りをやや損ねた感があり、海苔の方はつまみというより完全に締めになってしまった。前者は失敗と認めざるを得ないが、後者はそのつもりで食べるぶんには実に申し分ないものとなった。

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