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自然について-「コミュニズム」批判・・読書メモ


「裏切られた革命」トロツキー

「裏切られた革命」・・今のカオティックな「世情」のポイントを言い表すのに、これほど的を射た表現があるでしょうか。

「精神的な創造力は自由を要求する。共産主義の目的は、自然を技術に、技術を計画に従属させることであり、また、原料に人が必要とするすべてのものを惜しみなく生み出させることなのだ。それどころか、共産主義の最高の目標は、人類のすべての創造力をあらゆる圧迫、制約、屈辱的な依存から最終的に一挙に解放することなのだ。」p.186「裏切られた革命」トロツキー著、対馬忠行訳、現代思潮新社1968

『共産主義の目的は、自然を技術に、技術を計画に従属させることであり』・・ずばり、諸悪の根源ここにあり! 
たとえ、スターリンだろうが、トロツキーだろうが、同じ間違いをしでかしていたね。コミュニズム運動の基本的な誤りを端的に表現している。その間違いの成れの果てが、今の中国共産党であり、朝鮮労働党であり、括弧付きの『ロシア』なんでしょ。今の世界に、ほんものの『共産主義』はないし、あり得ないことは、この一文が惜しみなく示している。それどころか、
『自然を技術に、技術を計画に従属させること』・・これ、耳が痛くないかい、イーロンマスクに、ジェフ・ベゾスさん他、「国家」すら凌駕せんとする『テクノロジー』信者たち。要するに、今の世界を動かしているのは、「同じ穴のムジナ」ってことなんだね。

『精神的な創造力は自由を要求する。』
『共産主義の最高の目標は、人類のすべての創造力をあらゆる圧迫、制約、屈辱的な依存から最終的に一挙に解放すること』・・ひとこと、北朝鮮、中華人民共和国、ロシアを見てごらん。わらいころげるね、トロツキーさん。

何故か、中島みゆきの「世情」を思い出したよ。
・・・・
世の中はいつも 変わっているから
頑固者だけが 悲しい思いをする
変わらないものを 何かにたとえて
その度崩れちゃ そいつのせいにする
シュプレヒコールの波 通り過ぎてゆく

『変わらない夢を 流れに求めて
時の流れを止めて 変わらない夢を
見たがる者たちと 戦うため』

世の中は とても 臆病な猫だから
他愛のない嘘を いつもついている

『包帯のような嘘を 見破ることで
学者は世間を 見たような気になる』

(^O^)


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