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何聴いてるの?

はじめに

こんにちは!音楽が好きな大学4年生です。
ただ音楽が好きなだけで、創作をしたり、詳しいわけではないです。
そんな一端の僕がただただ、思ったことを書こうと思います。

本題 


皆さんはシューゲイザーというジャンルをご存知でしょうか?某ぺディアによると

フィードバック・ノイズやエフェクターなどを複雑に用いた深いディストーションをかけたギターサウンド、ミニマルなリフの繰り返し、ポップで甘いメロディーを際立たせた浮遊感のあるサウンド、囁くように歌い上げるボーカルなどがシューゲイザーの一般的特徴として挙げられる。

と書いてありました。
ちょっとよくわからないので

意訳すると
ギターがガシャガシャしてて優しい歌声がする音楽
って意味だと思います。

エフェクターを使ってギターを歪ませるため靴もとばかり見ている人
シュー(靴)ゲイザー(見る人)
と名づけられたとか

そんなシューゲイザーというジャンルを知ったのは2021年
韓国出身の
parannoul
「to see the next part of the dream」

に出逢ったことがきっかけです

このタイトルは、
とある映画のロボットと博士の会話
ロボット「人間はどうして眠るの?」
博士「夢の続きを見るために」
からのオマージュだそうです。カッコいい...

基本的に音楽のディグをSNSでしている怠け者なのですが、一時期このアルバムをタイムラインで何度も見かけることがありました。
聴いてみると
歪むギターの音の中に、含まれる暗さと青々しさに琴線を掻き鳴らされ一瞬で虜になりました。
その後はマイブラのラブレスなどシューゲイザーの名盤と呼ばれるものを多く聴くようになりました。

そんなシューゲイザーにお熱な中、大学で友人と音楽の話になった際、parannoulを勧めたところ
「邦ロックぽいね」
と言われ、邦ロックにあまりいいイメージを抱いていなかった私はあまり納得がいきませんでした。

ところで、このparannoulのアルバムには
映画「リリイ・シュシュのすべて
から多くサンプリングされています。
一曲目のイントロから使われており、作成者自身も「リリイ・シュシュのすべて」からの影響を語っています。
そうなると観ないわけにはいかないと思い
映画を視聴することにしました

リリイ・シュシュのすべては端的に言うと
とても暗い映画でした
少年少女の闇の部分である、万引き、カースト制度、いじめ、自殺、他殺、レイプ、援交など全てが詰まっていました

parannoulはこのリリイ・シュシュのすべてに出てくる少年少女の心情をとても秀逸に表現できていると思います

その後映画「台風クラブ」を観る機会があり、そこでリリイ・シュシュと台風クラブの大きな共通点がありました

価値観の再形成が行われる10代の少年少女の不安定な感情です。

私は、その不安定な感情に計り知れない美しさを感じました。

そこで考えたことがあります。
邦ロックは10代の少年少女を中心に絶大な人気があります。
ここですべての合点がいきました。

parannoulが邦ロックぽいと言った友人の発言は完全に的を得ていました。
邦ロックがなぜ10代の少年少女に人気があるのか、それは当然
邦ロックが基本的に10代の感情を表現しているからだと思います。それは歌詞に多く表れますが、メロディの部分にもその感情は内在しているのではないかと感じます。
その感情をよりメロディで表現しているのがparannoulなのではないかと

青春にも色々な形がありますが、私たちの多くが、単に煌びやかな青春ではなく、いじめなど、少年少女の闇に多少なり触れた歪な青春を経験してきたのではないでしょうか。

歪んだギターから鳴る音は、そういった最も身近な「青春」を、うまく表現できていると思います。

おわりに

暇な人間のイタく読みにくい文章にお付き合い頂きありがとうございます。
誤解を恐れずにいうと、邦ロックは一見洗練されていないように聞こえたり、単純に聞こえたりしますが、それは10代の感情と同じで、実はとても複雑なものを含有しているということです。
これは今の不安定な私の思ったことなので変わる可能性があります。

このノートでparannoulに興味を持ってくれれば嬉しいです。羊文学など身近なところにシューゲイザーは潜んでいます。
こちらがシューゲイザーを聴いてる時、シューゲイザーもこちらを聴いてますよ。

2022 


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