見出し画像

スタート記念🎉 無料「パルケミート」誕生の舞台裏をお見せします!

はじめに

2022年5月31日、無料のミーティングアプリ「パルケミート」がスタートしました。
とにかく簡単で誰にでも使えるウェブ会議アプリを目指しています。
ログイン不要で、1クリックでミーティングに参加できる気軽なサービスですので、ぜひ一度体験してみてください。

企業向けのウェブ会議ツールは無料プランはあっても、その多くはトライアルの位置づけです。
完全無料のウェブ会議ツールは珍しいのではないかと考えていますが、僕たちがどういった狙いを持っていて、どのような経緯を経て、今に至ったのか紹介させてください
(自分たちが忘れないように記録としての意味合いもあります 笑)

コミュニケーションにはお金をかけにくい?

まずビジネスチャット、ウェブ会議の利用状況を調べたところ、前者は47%、後者は63.5%が利用していることが分かりました。
また、興味深いことにコロナ禍前と比べて売上が増えた会社の大半はこうしたデジタルツールを利用していることも合わせて判明しました。DXが叫ばれることも頷ける数字です。

デジタルツールは生産性向上に寄与することが分かりましたが、ウェブ会議はどのような目的で利用されているのでしょうか。
実はウェブ会議の利用用途の第1位は「社内会議」で、73.2%と圧倒的な数字です。取引先との会議と比べて、社内ミーティングの方がウェブ会議への切り替えを打診する心理的ハードルが低いのかもしれません。

ただ、職場でウェブ会議を導入していたとしても、無料版を使っている会社が32.8%、有料版を使っているもののアカウントを共有している会社が38.1%と回答しています。
ウェブ会議ツールの無料プランは最大40分など時間制限があったりしますが、その範囲内で使っているユーザーが約3割もいることを示しています。
また有料プランを契約していたとしても、社員間でアカウントを共有する会社が同じく3割も存在しているなど、多くの会社におけるウェブ会議に対する倹約志向を示す結果となっています。

ウェブ会議は在宅勤務を導入する会社のためのツールと思われがちですが、そんなことはありません。現場と本社、出張先・営業先など外出先と自社、拠点間など、ほとんどの会社にはウェブ会議を必要とする「離れて働く」場面がたくさんあります
こうした意味においても、ウェブ会議やビジネスチャットといったデジタルツールは会社経営にとって欠かせないアイテムではあるものの、今回の調査結果からは売上や利益との関係性が分かりにくいコミュニケーションツールには「お金をかけにくい」という会社の心理が働いているように感じました。
そして、僕たちはこのことを解決すべき課題と定義しました。

キーワードは「SaaSなのに無料」

解決すべきお客様の課題を特定したので、次に考えるべきはもちろん「それをどう解くか」です。
従来、僕たちはチャット・メモ・ウェブ会議がそろったコラボレーションツール「パルケ」を通じて「All-in-oneツール」「リーズナブルな価格」を訴求してきましたが、どんなに工夫しても他のサービスとの違いを明確にできない状況に陥っていました。
そこで、今回のプロダクトは「分かりやすいValue Prop」「他のプレイヤーとの違いが際立っている」をMust条件とすることに決めていました。
それを踏まえて何度もディスカッションした末に出たのは「SaaSなのに無料」というキーワードです。
提供価値を一言でパッと伝えられるだけでなく、他の先行プレイヤーとの違いもとても鮮明で、お客様に覚えていただきやすいプロダクトになる予感がしました。
また、プロダクトとしても、さまざまな機能を詰め込んだ「機能リッチ」ではなく、誰でもすぐに使いこなせる「シンプル」なツールを目指すことにしました。

パルケミートのコンセプト
・お客様には料金を請求しない
・誰にでも使いこなせるシンプルなツールを目指す

働く人が気軽に集まれる場所を作ろう

VIコンセプトは「Free」

元々、「無料化」を志向していたわけではないものの、パルケのVIコンセプトは偶然にも「Free」で、「ビジネスシーンで人々に豊かな発想力を与えるアーバンオアシスのような存在」でありたいと思っています。
パルケミートもロジカルに議論するだけでなく、インスピレーションを与え合う「公園」(パルケはスペイン語で「公園」を意味します)のような気軽に集まれる場所を目指すべきと改めてメンバー間で確認しました。

パルケ|ムードボード


プロダクトは誰でもすぐ使いこなせるように

プロダクトの具体的な特徴もこうしたコンセプトに基づいています。
誰にでもすぐに使えるツールであることを重視して、ログイン不要でミーティングを開催・参加できることとしました。
また、当面はPCのGoogle Chromeブラウザに限定されるものの、文字起こし機能が備わっており、ログインしてもらえれば、ミーティング後もあとから振り返れることができます。
一方で、ウェブ会議ツールの人気機能として録音・録画がありますが、PC機能で十分と考えて割り切って実装しないことに決めました。

パルケミートの特徴
・無料で時間無制限(最大10人まで)
・ログイン不要でミーティングを開催・参加できる
・ミーティング中のコメントや文字起こしをあとから振り返れる

ホームページの目的は「とりあえず使ってみようかな」

公式ホームページもプロダクトと同様にコンセプトは「シンプル」で、パルケ全体の説明はトップページのみ、パルケミートの説明で1ページのみとしました。
サービス内容をきっちり理解してから使い出していただくのではなく、「無料だし、ログインも不要だから、とりあえず使ってみようかな」と思っていただけるホームページを目指しています。

Figma上のLPデザイン

モダンなシステムアーキテクチャ

システムアーキテクチャについてもご紹介します。
フロントはReact、バックエンドはNodeで、一貫してTypescriptで開発しており、その連携にはGraphQLを採用しています。
これにより、高い生産性と柔軟性を実現できました。
コアとなるウェブ会議はWebRTC技術で、パフォーマンス・安全性を考慮してピア・ツー・ピア接続としました。
一部ピア・ツー・ピアでは繋がりにくい環境を考慮して、Turnサーバー併用による繋がりやすさも併せて実現しています。
パルケミートを支えるクラウド基盤は、Render.com(https://render.com/)を採用し、高い安全性と応答スピード、そしてゼロダウンタイムでの高い頻度でのサービスのアップデートが可能となりました。
その他採用している技術スタックを以下のスライドにまとめています。

パルケミート|システムアーキテクチャ

QAは現場で泥臭く

ピア・ツー・ピアを活用したウェブ会議システムの場合、古いデバイスだとCPUやメモが不足しがちだったり、ファイアウォールやルータがUDP通信を遮断すると接続エラーが起こります。
パルケミートではバックアップ的にTURNサーバも用意されていますが、そうはいっても実際に確認しないと安心できません。
というわけで、都内のカフェとファミレスで実際に確認しましたが「繋がらない店」はありませんでした
なお、各メンバーが近所の店を巡っただけで、他意はないことを付け加えておきます 笑

パルケミート|検証済みのカフェ・ファミレス

最後に

こうしたあれやこれやのプロセスを経て、ようやく2022年5月31日にプロダクトローンチを迎えました。
お陰さまで、いくつかのメディアでも取り上げいただき、Twitterでも実際のユーザーさんから「試してみました」といったお声をいただくことができて、ひとまず胸をほっと撫で下ろしています。

パルケミートローンチ時のメディア掲載実績

とはいえ、余韻に浸ることなく、「無料」という分かりやすい特徴を生かしたキャンペーンや追加機能、さまざまな企業との共催ウェビナーといったグロース施策の準備を着々と進めています。
長々と書いてきましたが、冒頭でもお伝えした通り、パルケミートはログイン不要で、1クリックでミーティングに参加できる気軽なサービスですので、ぜひ一度体験してみもらえるとメンバー一同、泣いて喜びます!

そして息つく暇なく、とにかく簡単につながる無料ビジネスチャット「パルケトーク」の開発が始まります(2022年秋スタート予定)。
GmailとGoogleカレンダー、FacebookとMessengerのように、パルケミートとパルケトークも別々のサービスではあるものの、お互いに緩やかに連携し合う予定(特許出願済み)で、僕たち自身もスタート日をいまから楽しみにしています。
準備ができたらご案内しますので、もしよければ事前登録をお願いします!

▼関連リンク
パルケミート|ホームページ
 https://parque.io/meet
お問い合わせ
 https://parque.io/inquiry


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?