【映画】「少年の君」観ました!

オンライン試写会にて。

本公開よりも一足先にFilmarksにて「少年の君」を鑑賞しました。とある映画を鑑賞した際に予告で知り、かなり気になっていた作品の一つです。何とかして観たい…!でもコロナが怖くてなかなか密室空間な映画館には行きづらいなぁ…でも観たい…!という苦悶を続けていた最中、救世主のごとく訪れた、Filmarksからの「オンライン試写会のお知らせ」。え、まじ?オンライン試写会なんてあるの??そんなの絶対申し込むに決まってるでしょおりゃああぁぁぁあああという謎の勢いで申し込みました。もちろん試写会と言っても抽選制だし、観られる期間も決まっているので会社員の私には当選しても観る時間ねーかも・・という不安はありました。が、しかしこのチャンス無下にしてなるものかと一生懸命観たい理由や意気込みをつらつらと書きつらね、なんと当選通知をいただいた上に鑑賞期間はノー・ワーク・デーというあたりよう。こんな快挙があって良いものか???と自問自答しつつも感謝感激、一足先に作品を観ることができたのでした。

鑑賞後の第一印象。

「え、なんか思ってたんと違うねんけど…」が開始10分時点での印象。予告を初めて観たときにはボケーっとしてたのか、中国を舞台にしたSF映画なんかと思ってた。それもそのはず、主役・シャオベイの「君が世界を守るなら、俺が君を守る」のセリフがべっとり頭にこびりついちゃってて、「おおついに中国もエイリアンとトランスフォーマーなスペースファンタジーでも繰り広げるんやな!?」と思い込んでいた私。公式サイトなりFilmarksなり見れば全然ちゃうあらすじ書いてありますがな、って今なら自分に突っ込めるよ・おおばかなこめ(気分は蜷川実花の「ダイナー」である)。

↓Filmarksのあらすじがコチラ。ねえまじで予告観たときの私、どうやって上みたいな発想したのか教えてくれろさい。

はてさて出発地点はどうであれ作品鑑賞後の感想は、「すごい。」これに尽きる。何がどうすごいのか・私の貧相なボキャブラリーと薄っぺらい表現力で描写するのは甚だ恐れ多いのだけれども、見どころは3つ、脚本と役者の演技力、そして映画の題材となっている中国の社会問題。脚本は中身に直結してしまうのであえてここではだらだら食っちゃべらないけれど、本作が扱っているテーマについては簡単に触れさせていただきたい。もちろん、ちょっとでもネタバレになるかも・・と思われた方はここで回れ右をお勧めしますよ。


中国の社会問題について。

別にこれまでも中国映画は観てきた。ラストエンペラーとかレッドクリフとかロシャオヘイ戦記とか。どれもこれもおもろいけど一回見たらいいかなっていう映画ばかりだった。私の好みの問題もあるけど、これまで観てきた映画は史実に基づくものが中心でとりあえず盛り上がりそうなシーンは盛り上げとけ、派手に散らかせっていうやっつけ感がどことなく見られたから。あとはどうしても何かのパクリ作品に見えちゃったりしたのも、中国映画にはまらなかった理由の一つだと思う。もちろん、「影響を受けた」に過ぎないのはわかるんだけど、ここまでストーリーが似通ってるとねぇ、、って思っちゃうことがしばしばあったので何となく避けていた節があったのかもしれない。前置きが無駄に長くなってしまったけど、改めてもう一度この作品を観たいと思った理由、それはどこまで行っても中国特有のテーマを扱っていたからだと思う。国の汚点は他国に見せません、っていうポリシーはどこの国にもあると思うけど、中国は特にそんな意地が強そう、なんて思い込んでた矢先にえげつないほどの中国の社会問題の一つ・いじめを題材に、「少年の君」のストーリーは展開されていきます。とりわけ今回の題材にされているのは受験を通じてストレスをため込み、過ちを犯してしまう少年少女たち。中国での受験がまさしく戦争そのものであることを物語っていたように思いました。それから貧富の差について。作中で何回も見られたけど絵に描いたような苦学生が人生逆転するために、文字通り死ぬ気で勉強に臨んでんの。中国での受験は人生・もとより命がかかっている、といっても過言じゃないなって思ってしまったほどにね。生まれる場所は誰も選ぶことはできない、けど貧しい環境で生まれてしまったからにはそこから何としてでも抜け出さなくてはならない。それが普通に横行してるんだろうね、今の中国でも。


もう2~3回は観たい。

私的何度でも観たい映画にランクインです!迷わず映画好きには紹介したいし、そうでない人にも薦めます!中国映画(香港との合作やけど)初めてです、って人にも見やすい映画だと思うし、何にしてもおすすめです!ボキャブラリーがちっぽけすぎて伝わらないと思うけど、まあ失敗じゃないと思うから観てみて!

ではまた!

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