【サンクトペテルブルグ🇷🇺】5年ぶりの訪問
おつかれさまです、ひえだです。
しばらく休暇をいただいたので、サンクトペテルブルグ→フィンランド→エストニア→サンクトペテルブルグと旅行してきました!
今日はその時の記録第一弾~サンクトペテルブルグ編をお送りしようかなと。
1,ハバロ→ペテルへ
金曜日にハバロを出発してまずは乗り継ぎ先のモスクワへ。
ユーラシア大陸の端から端まで移動すんだもん、片道7時間フライトの心の準備はできてたよ。
でもまさかフライト疲れよりも前につまずくことがあろうとは誰が予想しただろうか。
貧乏(性)なのでチケットはもちろんエコノミー。
一度はビジネスなんて華々しいものに乗ってみたいものだよ、なんて余裕綽々だったのもつかの間。
乗り込んではや30分、エアコンがつかないなんてことある??
「空調整備のため、出発が遅れております。15分後に改善されますので、もう少々お待ちください」
いやだったら搭乗させる前に整備間に合わしとかんかい、コラ。
出発当日のハバロの気温は36度。日本に負けず劣らずクソ蒸し暑かった。
機内はエンジンをかけると温度が上昇するのか、完全に蒸し風呂状態で脱ぎ出すお客さんもいた。
いやその気持ちマジで分かるよ。私も恥の文化出身人じゃなかったら脱いだもんね。
紙コップに入れた水一杯を配って回られるもその水すらもぬるく、焼け石に水を地でいく始末だった。
なぜあの時私も服を脱ぎ捨てなかったんだろうと今となってはちょっと後悔している。
前の席に座るお姉さんなんかおしぼりもらってますよ、いいなーなんて知人に話しかけた直後から記憶がないのだ。いわく、完全に気を失ったとのこと。
さっきまで動いていたかと思いきや、そのままぴくりともしなくなったらしい。
幸い、その後すぐに離陸しベルト着用サインがついた頃にエアコンがフル稼働し始めたらしく、その頃には何とか私も目を覚ましていたと思う(完全に他人事だけど、実際ほんとに意識がなかったからしょうがない)。
こういうところがロシアだよな、ほんと。
一歩間違えれば私、機体が飛び上がる前に魂が昇天しちまってたかと思うと笑えないわ。
おかげでその後モスクワまでの7時間、大してつらくなかったよね。
モスクワ→ペテルなんてもってのほか。なんたって1時間の距離なんだから、鼻クソみたいなもんだったよ。
2,5年ぶりのペテルブルグ
5年ぶりのペテルブルグの町並みは相変わらず綺麗で感動した。
右に左に立ち並ぶ豪壮な作りといい、きらびやかなのに繊細な装飾といい、相変わらずここはロシアではないと再確認させられたよね。
泊まったホテルは割と良かった。
外装はただのビジホ風なのに内装や設えてる家具の趣味がかわいかったし、朝食も美味しかったなぁ。
ちなみにここにはバーもあったけど、パノラマが見えることを推してるわりには通された席は(空きがあったのに)中州だったし、サービスも微妙だったのでそこが減点。
とはいえバーもひっくるめてホテル選びをする人間ではないので、ホテル自体の評価は星4ってとこかな🤔
それでも5じゃないのか、って思ったと思うけど、そりゃだってペテルだもの。
うん5年前訪れた時にも思ったけど、相変わらずトイレの水の流れが悪かったんだわ。
ペテルをよく知る人は「まあ古い町だからね(約300歳)」って言ってたけど、
じゃあそれより古い京都(約1200歳)はどうなりますかと言ってやりたい。
TOTOさん、色々おちついたら新規顧客開拓に乗り出しません???
町並み綺麗だけど、基本的に水の流れが弱いのがペテルの欠点なんですわ。何とかしてください(切実)。
3,いざペテルゴフへ
歴史好きのあなたなら知っているかもしれないけれど、そもそもペテルブルグとはロシア帝国の皇帝ピョートル1世が開いた町だ。
彼の名(Peter、露名:Пётр)にちなんでペテルブルグ(Peter’s burg:ピョートルの街)と名付けられた。
(どうでもいいけど、個人的には街に自分の名前を冠したがる人のセンスってちょっと理解できない。スマン、ピョートル君)
で、そのピョートル君が開いて、歴代の皇帝が別荘や宮殿を建てまくったその地の名がドイツ語由来のペテルゴフだ。
たった7万人程度のちっこいこの町に世界中から観光客が集まるのは、このペテルゴフには目を見張る数の様々な噴水があるからだ。これらの中には計算された高低差を利用して水を汲み上げているものもあるのが驚きだ。
第二次世界大戦の時にドイツ軍に侵略されてぼろぼろになったとは言え、文化人が多く集まるペテルブルグの人々は一生懸命再建に尽力したらしい。
普段はガイドブックなんて買わない私だけど、あまりにも立派な噴水ばかりで買ってしまったよね。
チェス盤を模した噴水やトリトンの戦いをイメージした噴水、子どもたちが楽しめるような遊び心のある噴水まで様々で、見てるだけで十分面白かった。
そういえば過去にNHKで特集が組まれたので見たことがある方もいるかも。
宮殿内の金ぴかの内装にはやはり皇帝のお住まいだなと圧倒されるものがあったけど、
皇帝の執務室や家族揃って食事を取ったダイニングといった生活感を感じる部屋にもなんだかじんわり来た。
高校生の頃日本史はからっきしだったけど、世界史が大好きだった私は特にロシア帝国史が好きだった。
あの時まさか自分が将来ロシアで働いて、実際に歴史上の人物たちが息をした場所を訪れるなんて予想もしなかったもんだから、やっぱり思うところはあったよね。
4,晩ご飯
せっかくなのでご飯の話もしておきたい。
なぜってこれが今回の旅行の中で最大のミソになる(なった)と確信してるから笑
ロシアのお土産といったら?と聞かれたら私は迷わずここのチョコレートを挙げたいんだけど、残念ながらロシア全土で買えるわけではないので、妥協して違うチョコレートを勧めてる🙃
でもあったら絶対買ってほしいチョコレートで、日本人の口にも合うと思ってる。
なんたってロシアのチョコレートは基本めちゃくちゃ甘いか、
中に何か変なモノが入ってるか
異常に苦いかのどれかばっかなんやもん。
程度ってモノを知らんのか、それとも味の好みが違うんか🤔
アリョンカ(Алёнка)なんか甘すぎて、食ったら2000%ニキビが出るし大っ嫌いや。
塩チョコレートなんて岩塩そのまま入れてんのかってくらい歯触り悪いし、
ペーカー(ПК)のウニ入りって何、頭おかしいの????
(上記は食わず嫌い個人主義者の感想です。どの商品も人気があるからロングセラーになっているはずなのです)
つまりなんや、シャースチエの良さを語るならその控えめな甘さと中に入っているお気持ち程度のフレーバーがちょうどいいのよ。
(でもやっぱりチョコレートの中には何か詰めたいロシア人笑)
微量のコニャックだったり、オレンジピューレだったり色々な味があるけど、
必ずひとつは日本人の口に合うものがあると思うので、是非試してみてほしいなあ。
話が脱線しちゃったけど、そのチョコレートの会社であるシャースチエが経営しているカフェ・バーがあるって聞いたのでそこに行くことにした。
おそるおそる頼んだのはカルボナーラ。
衛生状態がやはり不安なロシアで夏場に生卵を食うリスクも厭わず、勇気を持って注文したパスタだったけどめちゃくちゃ美味しかった。
先に書いたとおり衛生状態があれなロシアでは食中毒は日常茶飯事。
私も何回か当たったことがあるけど、原因は生ものに限った話じゃない(なんなら未だにわからないものもある)。
だから生の卵を出すお店は案外少なかったりするんだけど、シャースチエは全然ためらいなく生卵の載ったパスタをサーブしてきた。
つついて卵を割るとすごく綺麗な卵黄で、一瞬で「これはいける」と確信した笑
バーナーであぶったかりかりのベーコン、若干効かせたニンニクとコショウ。
麺が冷や麦みたいな太さだったけどちょうど良くソースと絡んで本当に美味しかった。
そして腹も痛くならなかった(これはポイント高い)
チョコレートだけじゃないのかシャースチエ、
生卵も出しちゃうのかペテルブルグ・・・!
(飛行機のせいで)滑り出し大ゴケした私だったけど、良い旅になりそうと予感しながら翌日のフィンランド出発に向けてその日は早めに寝た。
フィンランドへは陸路で移動。
その時の様子は次回詳細に書いていくので、良ければ是非ご覧ください<(_ _)>
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