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「美しい彼」圧倒的に美しい彼にびっくり

「あさイチ」で私が好きな推しかつ企画。これまで俳優の推しや芸人推しなどの特集がありましたが、今回は推しドラマということで、朝ドラはもちろん、他局のドラマでの推しかつを一般の人が紹介するコーナーで、「美しい彼」推しの方がその魅力と町ぐるみでの聖地巡礼などを熱く語っておられました。
聞くうちに「美しい彼」観てみたい!となって、探してみるとありました、ネトフリに。民放ドラマなのに、ネトフリさすがじゃな。
これまでもネトフリのおすすめに出ていたような気しますが、サムネイルからはどうも怪しげな感じが漂って、ああ、これはBLというジャンルなんですね。
このジャンルは「おっさんずラブ」と「きのう何食べた?」しか見たことないので、BLに対する免疫があまりなく、どちらかというと避けていたかもしれません。
でも、あさイチで紹介されたVTRを観て、何ですか?この美しさは。
今まで見たことのない世界観にびっくりしました。これは観ないと。
原作が凪良ゆうさん、「流浪の月」の凪良ゆうさんですね。
これは映画にもなりましたし、本で読んで、いい作品だということは分かっています。あの世界観ならいけるのではと思い、足を踏み入れてみることに。

韓ドラでも学園ものは好きだけれど、背景として最近よく描かれるいじめ。中でもスクールカースト、ヒエラルキーなんて言葉は私の学生時代にはなくて、そういう言葉で実態化されるクラスの空間に身を置くのは神経をすり減らし、窮屈で大変だし、大人の立場で苦しんでいる子がいたら救ってあげたいと思うけれど、中高生の時期特有のだと思いますが、うちの子どもたちもそういう時を経験してきたんでしょうか。
ちょっと複雑な気持ち、若者の世界についていけるだろうかと思いつつ。

吃音症で自分はクラスのカースト最底辺におり、友だちもおらず透明人間になりたいがゆえに、カメラのシャッターを切る高校生の平良一成。3年生の始業式で平良がきつ音で自己紹介を上手く話せないところ、圧倒的なカリスマで抜群の美貌を誇る清居奏が遅刻して教室に入ってきた。清居の姿に平良は目を奪われるのだった。 
Wikipedia

吃音症の主人公、平良君が、クラスの中で目立たないように過ごしたいと願う中、クラス替えによる自己紹介。うまくしゃべれず戸惑っている中で、突然現れる「美しい彼」の登場。
多分ドラマの中の平良君の目が奪われるだけではなく、ドラマを観ている人がはっとなる瞬間。
スローモーションで教室に入ってくる清居奏の登場に心が持っていかれてしまいました。

ああ、何の人⁉

きっと若い人は知っているんだわね。
FANTASTICS from EXILE TRIBEのメンバー、 八木 勇征さんです。
いや、圧倒的美しさです。
この作品はこの人ありき。

主役の萩原利久さんの演技はすばらしい。
難しい役なのに嫌な感じが全くなく、微妙な感情、特に目のだけで訴えかけてくる演技が上手だなと思いました。
それは、もちろんで、演技力ははっきり言って萩原さんにかなうものではないのですが、八木勇征さんのその容姿と雰囲気だけで十分ドラマ成立です。

内容については、3話ぐらいまではちょっと入り切れなくて、やっぱり無理かなーと断念しかかったのですが、そこは韓ドラで鍛えた鑑賞力で、1日で観終えました。後半でうまい具合に逆転の構成に持っていく演出が最後まで見せる技となっているのがにくいところ。まんまとはまりました。

ちょっと無理矢理な設定や性表現がテレビにしてはきわど過ぎるような気がして、BLってこういうもんなんですか?
免疫がない私はびっくりで、ドキドキしちゃいますよ(+_+)

ネットレビューでも賛否はありますが、地上波でこれだけのことが描けたというのは、挑戦的ですごいことなんじゃないかなと思いました。
しかもネトフリ配信されているということは、世界に字幕付きで配信されているということでしょう。
いや、こういう時代になったんですね。

多様性を理解して、開けた世の中に。
考えるきっかけになりました。
いろんな人がいて、いろんな考え方があって、そこに幸せがあればいいんですよ。
新しい扉を開けてしまいました。


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