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「ムービング」子どもを守るためなら親は怪物にもなるのだ

ムービング」全20話、このたびディズニープラスに戻りまして、最初に観た作品。
Xでもめちゃくちゃ好評で、アマプラにしか入ってなかった私は、いつかディズニープラスに戻るぞっと思いながら、ネタバレ投稿を見ないように薄目でXをスクロールしておりました。

ついに、観ました!

話題であるのが分かるおもしろさ。
ウェブトゥーン原作ということで単なる青春コメディかファンタジーな作品かと思いきや、甘く見ていました。
結構ダークな部分も多く、激しめアクションがあるので、そういう気分じゃなかったらちょっと気持ちがやられていたかもしれません(;'∀')
そんな中でも描かれているのは深い親子愛ですね。
子どもを守るためには親は怪物にもなる、、、超能力者の親たちが、自らの特殊能力を使いつつも、生身の体でぶつかってとことん戦うという、心が熱くなるドラマです。

織り交ぜられる親パートのストーリー。これがいいんですよね。
なぜ工作員になったか、命をかける工作員の親にもきゅんとする恋愛時代があったんだと思わせてくれる。
そして、子どもたちを守るため、やられてもやられても立ち向かう親たちの姿がかっこいい。

ボンソク、この役柄のために30キロも増量したというイ・ジョンハはかわいいし、親譲りの再生能力を持つヒス役のコ・ユンジョンはかわいいお顔なのに体を張って頑張っていた。

ボンソク&ヒス

子どもたちのストーリーも今どきでいいのはもちろんなんだけれども、私の年齢のせいか、やっぱりボクスンの親のミヒョン(ハン・ヒョジュ)とドゥシク(チョ・インソン)のストーリーに興味が湧きました。
ドラマテック過ぎる!

ミニョン&ドゥシク

ハン・ヒジョ、どこかで見たぞ。「監視者たち」でクールでちょっとドジな新人監視者でした。当時はショートのイメージだったれど、優しくも五感のすぐれた強い母、ロングヘアをまとめ上げて戦いに挑むスイッチが入る場面が印象的でした。
それから、チョ・インソンですねえ💕
キザなんだけれど、これまた強くて優しい。本当に空を飛ぶことができるんじゃないかと思える超人感。これはほれちゃいますよ(#^^#)

もう一つの親パート、ヒスの父親チャン・ジュオン役のリュ・ヒンスンと母ジヒ役クァク・ソニョンのストーリーがこれまたロマンチックなのですよ。
不死身の体を持つチャン・ジュオン、不死身ではあるけれど、痛みは感じるというところが人間らしさでもあり、痛みが分かるから優しくもなれる。
無骨あっても、強くて一途で優しい男、ジヒがチャン・ジュオンを守りたい気持ちになって心惹かれていくのも分かります。

今はジェンダーレスの世の中、男らしさとか女らしさを語るのはタブーなんだろうけれど、「強くて優しい」というのは女性が男性に求める要素として理屈なく不変ではないかなと思うのだけれど。
少なくとも私はここに描かれる男性たちにしびれちゃいました。

この戦いの始まりには南北問題があって、これは本当に韓国でしか描けない問題。深い深い根があって、いつか統一できるときがくるのか?
そこは私たちが触れることができない領域で、南北統一の感情は分からない感覚なのだと思うので、軽くスルーして。
そんなことも含めて、ファンタジーになりがちな話を実際あってもおかしくないくらいに、残酷な映像とともに描いているところがすごい。

ストーリーに全然関係く気になったのが、戦う場面が結構あるのだけど、画面が暗過ぎて、誰が誰だか見えんのよ。
昼間に観てたら、テレビ画面が反射して、自分が映り込み、えらい顔して観てるのが分かり、引く(・_・;

とにかく親が子を守るために戦う姿が熱い!

私は子どもたちに対してこんなに熱い愛情があるんだろうか?
母親として愛情薄いんじゃないか?
これくらいは普通なの?

変なところで不安になっちゃうような、そんな複雑な視聴でした。

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